NHKニュース7 2015.11.09


こんばんは。
ニュース7です。
警察が取締りを強化する指定暴力団山口組。
その元幹部の裁判記録から、教育者と暴力団との交際の実態が明らかになりました。
こちらがその記録です。
日本大学の名誉教授が2000万円を借りたと証言しています。
元幹部との関係を、友人ということばで説明した部分もあります。
裁判の記録からは、元幹部がこのほかにも、JOC・日本オリンピック委員会の元役員などと会っていたことも分かりました。
どういうことなんでしょうか。
きょう夕方、急きょ、会見した日本大学。
77歳の名誉教授は、大学院の法学研究家で法律の授業を担当していました。
さいたま地裁越谷支部に、山口組のナンバー3だった元暴力団組長が起こした民事裁判。
その記録から、今回の問題は明らかになりました。
去年8月、元組長側の証人として出廷した名誉教授。
元組長からお金を借りたことはありますか。
弁護士からの質問に。
あります。
2000万円、と答えています。
借りた時期については、10年以上前だと答えたうえで。
借用書について、友人の間でもきちんとしておきたいと申し上げ、みずから書きましたと説明していました。
名誉教授は取材に対し、日頃からつきあいがあり、軽い気持ちで借りた。
これまで返済を求められていないので借りたままだが、そのうち返すつもりだ。
反社会的勢力だからすべてが悪いというのはおかしいと思うと説明しています。
日本大学は、担当している大学院の授業を休講にするとともに、内部調査を進めています。
企業や市民も関わりを断つことで、社会全体で暴力団を排除しようという動きが強まっています。
元組長は、現在82歳。
警察関係者によりますと、山口組では、平成17年から、組長、若頭に次ぐナンバー3の顧問を務めました。
現役当時は、不動産投資や投資話の会合を頻繁に開く経済やくざとして知られた存在だということです。
その元組長、裁判の記録から、スポーツ関係者との関係も明らかになりました。
7年前の平成20年、名誉教授がもと組長らと会った際、JOC・日本オリンピック委員会の当時の役員も面会していたことを示す記述がありました。
投資話の相談をするために集まった7人と、飲食したと書かれています。
JOCの元役員は取材に対し、指導しているスポーツ選手などが、繁華街などで暴力団員とトラブルになるのを避けるため、あいさつに行った。
飲食をしたかどうかは覚えていない。
それ以来、会っていないと説明しています。
さらに、別の記録には、スポーツ団体で顧問をしていた男性が、元組長とたびたび会っていたとする複数の証言が記載されていました。
男性は取材に対し、古くからの知り合いだが、団体の業務に関するつきあいはないとしています。
暴力団の排除に取り組む弁護士は。
では次です。
政権が交代するか注目されているミャンマーの総選挙。
選挙管理委員会は、今からおよそ1時間半前、開票結果の発表を始めました。
こうした中、アウン・サン・スー・チー氏が率いる野党NLDは、政権獲得に十分な議席を獲得できるという見通しを示し、与党USDPの幹部も、敗北を認める発言をしました。
では、現地、ミャンマーにいる飯島記者と電話がつながっています。
飯島さん、最新の情勢、どうなっているんでしょうか。
私は今、アウン・サン・スー・チー氏の野党NLDの本部前にいます。
先ほどから、熱帯の激しい雨が降り始めていますが、今も大勢の支持者が本部前に集まっています。
NLDでは、各開票所に派遣した立会人を通じてこれまで独自に集計を行ってきました。
その責任者が、きょう、NHKのインタビューに応じ、全国で70%を超える議席を獲得し、政権交代に十分な議席をすでに確保したとの見通しを明らかにしました。
まず選挙の結果が、いつ確定するかです。
ミャンマーの選挙管理委員会は、きょうから開票結果の確定作業を…を始めていますが、最終的な結果の確定には2、3週間かかる可能性があるとしています。
これが最終的に確定しないと、NLDが実際に政権交代に必要な全議席の過半数を獲得したのかどうかは分かりません。
また、選挙結果を政権側や軍が認めるかどうかも焦点です。
それについて、すでに与党USDPの党首代行や、国軍の最高司令官は選挙結果を受け入れると表明し…。
4年前の民政移管のあと、初めてとなったミャンマーの総選挙。
投票を終えた人の指には、紫色の印が。
少数民族の女性の指にも紫色の印。
国の未来を左右する選挙結果の知らせを、多くの国民が待ちました。
そして、日本時間の午後5時半、ミャンマーの選挙管理委員会が、開票結果の発表を始めました。
しかし、まだ序盤です。
こうした中、野党NLDが明らかにした独自集計の結果。
ミャンマー議会では、あらかじめ議席の4分の1が軍に割り当てられていますが、独自集計のとおり、NLDが選挙で争われる議席の70%以上を獲得できたとすると、単独過半数に必要な議席を確保できたことになります。
スー・チー氏はきょう、投票後初めて演説を行い、勝利に自信を示しました。
一方、与党USDP・連邦団結発展党のテイ・ウー党首代行は、ロイター通信の取材に対し、われわれは敗れた。
最終結果は、まだはっきりとは分からないが、選挙結果は受け入れると述べて、与党がNLDに敗北したことを認めました。
では、もう一度飯島記者に聞きます。
飯島さん、まだ開票結果の発表は進んでいないようですけれども、今後は何が焦点になるんでしょうか。
まずは、選挙の結果がいつ確定するかになります。
ミャンマーの選挙管理委員会は、きょうから、開票結果の発表を始めていますが、最終的な結果の確定には、2、3週間かかる可能性があるとしています。
これが最終的に確定しないと、NLDが実際に、政権交代に必要な全議席の過半数を獲得したのかどうか分かりません。
また、選挙結果を政権側や軍が認めるかどうかも焦点です。
これについてはすでに、与党USDPの党首代行や、国軍の最高司令官は、選挙結果を受け入れると表明していますが、しばらく様子を見る必要があります。
さらに、選挙結果の確定までにあまりにも長い時間がかかれば、混乱の原因にもなりかねないとの指摘もあります。
歴史的な選挙に1票を投じたミャンマーの人たちは、速やかな選挙結果の確定を待ち望んでいます。
先ほど、現地からの電話リポートの音声が一部乱れました。
失礼いたしました。
では次です。
こちら、きょう未明、東京・新宿区の山手通りで横転したワゴン車の映像です。
ワゴン車には、定員の2倍に当たる12人の大学生が乗っていて、このうち7人が、車の荷物を積むスペースに乗っていたことが分かりました。
運転していた大学生は、ハンドル操作を誤ったと話していて、警視庁が事故の原因を調べています。
事故が起きたのは、きょう午前3時45分ごろ。
東京・新宿区の山手通りで、ワゴン車が歩道に乗り上げて、横転しました。
警視庁によりますと、ワゴン車に乗っていたのは、定員の2倍に当たる12人。
いずれも20代の大学生で、全員がけがをしたということです。
12人は、複数の大学で作るダンスサークルのメンバーで、このうち7人は、後部座席の後ろの荷物を積むスペースに、布団を敷いて乗っていたことが、警視庁への取材で分かりました。
乗車人数が増えると、ブレーキやハンドルの性能がどう変わるか。
実験した映像です。
車に1人だけが乗った場合と、定員いっぱいの8人が乗ったと想定して、重りを積んだ場合を比べます。
ぬれた路面でブレーキをかけてから、車が停止するまでの距離は、これだけ変わります。
カーブを曲がる実験では、より外側に膨らみます。
乗車人数が増えて、重さが増すほど、ブレーキやハンドルが利きにくくなることが分かります。
今回の事故、運転していた男子大学生は、ハンドル操作を誤ったと話しているということで、警視庁は道路交通法違反の疑いで、事故の原因を調べています。
続いてこちらです。
ブラックバイト。
残業代が支払われなかったり、必要な休憩時間が与えられなかったりする問題があるアルバイトです。
桑子さん、学生時代、アルバイトしていましたよね?
私、4年間、塾で英語講師のバイトをしていたんですけれども、こういったブラックバイトの経験はありませんでした。
しかしですね、このブラックバイトについて、厚生労働省が初めて行った実態調査によりますと、6割の学生がなんらかのトラブルを経験するなど、問題が広がっていることが明らかになりました。
東京都内の個別指導塾で講師をしているという女子大学生です。
学生が記録したある日の勤務です。
夕方6時半ごろから教材の準備を始め、勤務を終えたのは夜10時前。
しかし、給料はおよそ2000円。
時間当たり600円余りで、最低賃金を下回るといいます。
また塾から渡された書類には。
欠勤は原則、理由にかかわらず、一切認められない。
休みが取れなかったといいます。
ブラックバイトについて、厚生労働省が初めて行った実態調査。
問題が広がっていることが明らかになりました。
法律で定められた、労働条件の書面での提示を行っていなかったケースは、58.7%に上り、19.1%は、口頭でも具体的な説明がなかったということです。
職場でのトラブルについて、複数回答で尋ねたところ、採用時の合意以上の日数、勤務を入れられたが14.8%、一方的に急な勤務変更を命じられたが14.6%など、トラブルを経験した人は、全体の60.5%に上っています。
広がる問題を受けて、学生たちも動きだしています。
首都圏の大学生や高校生などが労働組合を結成するなど、企業に団体交渉を求める動きが広がっています。
専門家は、ようやく問題が広く認知されてきたとしたうえで、次のように指摘しています。
僅か1年で見直しとなりそうです。
大手企業の大学生の採用面接の解禁は、経団連の指針で去年まで、大学4年の4月からとされていましたが、ことしは4か月遅らせて、8月からとされました。
これについて、経団連の榊原会長は、来年は解禁を8月から6月に前倒しする方針を、正式に表明しました。
このように述べ、来年は面接の解禁時期を6月とする方針を正式に表明。
大学などとの調整を急ぎ、今月中にも決定したいとしています。
一方、会社側の説明会といった広報活動の解禁は、3月のままにする方針です。
見直しの対象となる、今の大学3年生からは。
大手企業の8月の面接解禁は、おととし4月の政府の要請がきっかけでした。
これを受け、経団連は、ことしから採用面接の解禁を8月1日としました。
しかし、実際に採用活動が始まると、思わぬ事態が起きました。
その一つが、いわゆるオワハラです。
大手企業の面接が遅くなったことで、先に面接を始める中小企業や外資系企業などが増えました。
こうした企業の中に、内定を出した学生に、就職活動をやめるよう強要するところが出たのです。
大学には、学生から相談が相次ぎました。
経団連が示した方針に、学生の就職支援に当たる担当者は。
一方、経団連の榊原会長は大学などの理解を求めました。
次はNHKの世論調査です。
安倍内閣を支持すると答えた人は、先月より4ポイント上がって47%。
支持しないと答えた人は、1ポイント下がって39%でした。
NHKは今月6日から3日間、ご覧の方法で世論調査を行い、1069人から回答を得ました。
安倍内閣の支持率です。
再来年4月の消費税率10%への引き上げにあたって、一部の品目の税率を10%よりも低くする、軽減税率を導入するという政府の方針については。
臨時国会について、野党側が、憲法の規定に基づいて召集することを求めているのに対し、政府・与党側は、臨時国会の召集は見送り、来年の通常国会を、例年より早く召集することを検討していますが、政府・与党側の対応は適切だと思うか尋ねたところ。
南シナ海で中国が人工島を造成している問題で、アメリカがその周辺海域でイージス艦を航行させましたが、このアメリカの行動を、日本政府が支持していることについて、適切だと思うか尋ねたところ。
大阪市の橋下市長らが結成した国政政党、おおさか維新の会に期待するかどうか聞いたところ。
ニュースを続けます。
金星を回る軌道を目指して、来月7日、エンジンの噴射に挑戦する日本の探査機あかつき。
5年前、金星を回る軌道に入ることに失敗し、今は金星と同じような軌道で太陽の周りを回っています。
JAXA・宇宙航空研究開発機構は、今回は難易度が高い挑戦になるという認識を示しました。
プロ野球・巨人の選手が野球賭博を行っていた問題。
球団は、賭博を行った3人の選手との契約を解除する方針を決めました。
この問題では、NPBの調査委員会の中間報告で、巨人の福田聡志投手、笠原将生投手、松本竜也投手の3人が、賭博を行っていたことが明らかになっています。
この3人について、巨人はきょう、契約を解除する方針を決めました。
さらに、一連の問題の責任を取って、原沢敦球団代表が、きょう付けで辞任しました。
一方、NPB・日本野球機構は、12球団の代表者を集めて、臨時の実行委員会を開きました。
委員会では、野球賭博を禁じている野球協約についての研修の充実や、選手どうしで、野球に関して金銭授受を伴う賭け事の禁止、各球団間で、情報交換を行うことなど、検討している再発防止策を説明。
出席者からは異論はなかったということで、再発防止策に、3人の選手への処分案などを加えた調査委員会の最終報告が近く、コミッショナーに提出される見通しです。
大相撲九州場所は2日目。
今場所、小結に復帰した嘉風が、初日の鶴竜に続き、きょうは大関・稀勢の里を破る殊勲の星を挙げました。
平日のきょうは、観客の入りが6割にとどまり、去年の九州場所12日目から続いていた、連続満員御礼が、およそ1年ぶりに途切れました。
そんな中でも、土俵を熱くしたのが、嘉風。
きょうは大関・稀勢の里に挑戦しました。
中に入る、左で振る。
左に押っつけ。
嘉風の勝ち!鶴竜に続いて、大関・稀勢の里も破りました。
いやー、すごいですね。
この勢いは。
中入り後の勝敗です。
新入幕の御嶽海は、きょうも三役経験者に勝って2連勝。
安美錦と遠藤、人気力士どうしの対戦は、ベテランの安美錦に軍配が上がりました。
大関の照ノ富士と横綱の日馬富士は2日目で土がつきました。
こんばんは。
気象情報です。
あすにかけても、雨の降る所がありそうです。
今夜からの予想です。
あすの朝にかけても、前線の雨雲が太平洋側を中心にかかる見込みです。
落雷や突風にも注意をしてください。
また関東周辺、広い範囲にあすの朝、一時、やや雨足強まるでしょう。
このあと、西日本の太平洋側、晴れる所多くなってきますが、日本海側や関東、北海道、ぐずついた天気が続く見込みです。
ではあすの天気です。
2015/11/09(月) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]

▽ミャンマー総選挙は? ▽ブラックバイト実態 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】菊池真以

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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】菊池真以

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