子どもの歯を守るために歯磨きばかり気にしていませんでしたか?まずは食生活を見直して口の中をむし歯にならない環境にしておきましょう。
日本人の父とガーナ人の母を持つ3人の兄弟
人種や国籍の壁を超え分かり合う事の喜びを歌う…
その歌詞とメロディーは自らのルーツと向き合う葛藤の中で生まれました
幼い頃移り住んだ日本で直面した差別や偏見
なぜ自分はみんなと違うのか。
異なる事はいけない事なのか
二つの祖国と向き合う事で見つけた3人のブレイクスルー
3人が創作活動の拠点にしている都内のマンション。
9月新しい曲作りが佳境を迎えていました。
・「YesIbelieve」3人兄弟の音楽ユニットYANOBROTHERS。
歌詞やメロディーは全て自分たちで手がけています。
・「YesIbelieve」じゃないの?今回作曲を担当したのは長男のマイケル。
サンシローとデイビットが繰り返し歌声を重ねながらメロディーラインを探っていきます。
・「その旅の先々」・「その旅の先々で答えを」・「探し求めて」あっ本番をって事ね。
YANOBROTHERSの特徴は曲全体に漂うアフリカのテイスト。
今も3人の中に宿る魂を揺さぶる力強いリズム。
彼らは日本とアフリカをブレンドした音楽をJAFRICANと呼んでいます。
よし!今日はガーナと日本二つの国のルーツを持つアーティストYANOBROTHERSにお越し頂きました。
よろしくお願いします。
(3人)お願いします。
まずお聞きしたいのがマイケルさんデイビットさんそしてやっぱりサンシローさん。
そうです。
サンシローさんのパンチ力がなかなか…。
すごいパンチ力ですね。
帰るじゃないですか。
ライブが終わって帰る時に「YANOBROTHERSの何とか」って呼ばれる時に9割方「あサンシローさんまた」って呼ばれるんですよ。
誰が見ても名前が覚えられるのはサンシローだけみたいな。
この…何だろう?いいですね。
兄弟感でしょ?兄弟感が最高ですね。
そのYANOBROTHERSの新曲を聴かせて頂けるという事で。
それではYANOBROTHERSで「Ibelieve」です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
母親の祖国ガーナ共和国で生まれ幼い頃を過ごした3人。
当時国内の治安は悪く自宅が強盗に襲われます。
全てを失った一家は日本へ逃れました。
そんな3人に更なる試練が立ちはだかります。
母親が日本での暮らしになじめず心を病んでしまったのです。
やむなく児童養護施設に預けられた3人。
右も左も分からない異国の地で激しい差別や偏見と向き合う事になりました。
「え〜!」とか…。
(取材者)何だったの?学校で執ように繰り返されるいじめ。
マイケルは周囲の人たちを見返してやろうと得意だったサッカーの練習に明け暮れました。
その実力はプロの目にも留まり中学を卒業するとJリーグにスカウトされます。
しかしここでも壁にぶつかります。
チームの中で人間関係をうまく築けず移籍を繰り返す事に。
22歳で引退しました。
一方次男のデイビットが考えた事は兄とは全く違っていました。
日本人の社会に溶け込もうと言葉や文化を必死に学んだデイビット。
しかし肌の色だけはどうにもなりませんでした。
どんなに頑張っても日本人にはなれない。
ガーナに戻りたいという思いが日に日に膨らんでいきました。
ようやく願いがかなったのは22歳の時。
しかし…。
物心が付く前から日本人に囲まれて育ったサンシローは兄たちのような違和感を持たずに少年時代を過ごしました。
しかし二十歳になって就職など将来について考え始めた頃から肌の色を意識するようになります。
笑える話ですけど…二つの祖国を持つ事でそのどちらにも居場所を見つけられずにいた3人。
そんな3人に2年前人生を変える出来事がありました。
次男デイビットの誕生パーティー。
デイビットが作詞した曲を兄弟3人で歌う事になったのです。
自分たちの歌声と一体になる会場の人々。
生まれて初めて味わう感覚でした。
二つの祖国を持つ自分たちだからこそ歌える音楽がある。
YANOBROTHERSが生まれました。
二つの祖国があって3人ともそれぞれ違う悩み方をしていたけれどもその3人の悩みを一気に解決するのは一つの方法だったっていうのがすごく印象的だったんですけれど。
日本に来た時の周りの目だったり感覚っていうものを教えてもらいたいんですけど。
どうでした?習字の時間に分かったんですよ。
僕の事いつも呼んでる名前と…。
「ありがとう。
俺にニックネーム付けてくれて」っつって「はいみんな習字の時間です。
墨汁出して下さい」って「墨汁って何?」って…。
隣にいたんですそいつ。
そいつも人生終わった顔してもうすごい大げんかしちゃいましたね。
これが墨汁なんだって事を理解した時に…。
初めて知ったんです。
「コノヤロー!」っていう。
そしてデイビットさんいかがですか?小さい時って自分がマイノリティーだから今もそうなんですけれども自分がいけないのかなってどうしても思ってしまうんですよ。
やっぱどこ行ってもシチュエーションが一緒で自分がみんなからそういうふうにネガティブなふうに見られたりとか何かがあっても自分のせいなのかなってやっぱ小さい時はなかなか自分自身でその中でも自分の価値を持つ事というのは非常に困難でしたね。
祖国のガーナに行かれる訳じゃないですか。
そのガーナに行った時にガーナでも「外国人のようだ」って言われた時の衝撃っていうのは相当でしたか?ガーナに行けばそんなふうに思う人はいないっていうふうに自分で思ってそういうものだと信じて生きてたんですね。
実際行ってみたら自分が外国人だという事に気付いてそこで結構アイデンティティークライシスじゃないですけど全てが崩れ去ってしまって自分が信じたものが違っていたっていうか。
それはそれですごくつらかったんですけれども逆にそこが自分の新しい人生のスタートになって自分自身がハーフであるがゆえにどちらかに属する必要があるのかっていうところが一気になくなって「何で気付かなかったんだろう?自分を1人の人間として育てていこう」っていう。
何人じゃなくて地球人として自分のアイデンティティーというものをこれから育てていこうっていう経験をそこで初めてし始めていくっていうか。
地球人。
そうです。
一番兄弟でやっててよかったなって思う部分って何ですか?やっぱり一番3人でやって得たものは一度は失われかけたその家族の輪ですか。
自分らもなるべくぶつかってそれでも答えを探していく。
その答えが多分曲っていうものに出来上がったりとかすると思うんで。
いろんな意味でバラバラだった家族だったので…お互い多分いろいろと勉強し合ってるんじゃないかなと思います。
自分の居場所を見つけた3人が今大切にしたいと思っている事があります。
それは離れて暮らしてきた両親の事です。
父親の光昭さんは東京でアパートを借りて1人暮らしをしています。
育児と仕事を両立するのは難しくやむなく施設に預ける道を選んだ光昭さん。
離れて暮らすようになってからも週に1度の面会を欠かす事はありませんでした。
YANOBROTHERSを結成して以来親子4人で食事をする機会が増えました。
一方母親のギフティさんは家族を残しガーナに帰国しました。
マイケルとデイビットは時々連絡を取り合っていますがサンシローだけは距離を置いています。
この日2人の兄がサンシローに声をかけました。
「母親と話をしてみないか?」。
「ハロー。
マイケル!」。
イエス。
「マイケルお元気?」。
サンシローが母親と話をするのは8年ぶりです。
母からの謝罪と励まし。
3人はただ黙って受け止めました。
いや何かこういろいろ複雑に絡み合ってた糸がほぐれだしたところを取材させて頂いてたのかなっていう印象を受けたんですけれども。
やっぱりご両親に対して複雑な思いっていうのはあったんですかね?今までは。
うちらのおやじはガーナの時にも強盗に襲われた時に自分の命を張ってまで「俺を殺せ」って。
「奥さんと子どもには手を出すな。
財産全部持っていけ」ってあぐらかいて座るおやじを見て自分は鮮明に記憶あるんでベッドの下から隠された自分は見てたんで。
そのお父様の姿を見て覚えているのと覚えていないのでやっぱり全然違うんだろうなって今思ったんですけれども。
VTRの中でサンシローさんがお母様と話されてましたけれどもサンシローさんの気持ちみたいなものは変わりましたか?気持ち自体は話したから変わったっていう訳じゃなくてやっぱり大人になるにつれて本当に遠い国文化違う中で日本に来て当時やはりいわゆる黒人っていう人種も少ない中で言葉も分からない中で日本に急に来たっていう…。
本当過酷だったと思うんですよ。
僕たちも大変だったんですけども母親もすごい苦しんでたんだなっていうのをやっぱり考えるようになってそれしょうがないなって。
しょうがないっていう事を覚えた途端逆にすごい楽になって。
自分たちはまあどちらかというとちょっと濃いめの経験をしてると思うんですけれどだからこそ分かる事もあるなという。
その経験があったからこそ今の自分たちの世の中の見方だったりとか感性だったりとか全てひっくるめて今の自分たちがあるなっていうのが強いのであの時はいろいろあったけど…これが自分たちの人生だなと。
まあYANOBROTHERSからそうやって…そんな幸せな家族じゃなかったかもしれないですけどそこから何か学んだものとかを音楽とか人種とかだけじゃなくみんなが感じるもの人間味のある音楽を届けていきたいなって思います。
セブンイレブンあるけど24/7…ありがとうみんな。
みんなの力でね。
2015/11/09(月) 20:00〜20:30
NHKEテレ1大阪
ハートネットTV ブレイクスルー42「We are“JAFRICAN”」[字]
日本人の父とガーナ人の母を持つ兄弟3人のボーカルユニット“YANO BROTHERS”。差別や偏見、そして、二つのルーツの間でもがき続けた3人のブレイクスルー。
詳細情報
番組内容
日本人の父とガーナ人の母を持つ兄弟3人のボーカルユニット“YANO BROTHERS”。日本とアフリカをブレンドした“JAFRICAN”と呼ばれる独自の音楽世界を切り拓き注目されている。幼い頃に移り住んだ日本で差別や偏見に苦しんだ3人。二つの祖国のどちらにも居場所を見つけられずもがき続けた。そんな3人がたどり着いた「二つのルーツを持つ自分たちだから生み出せる音楽」。3人のブレイクスルーを見つめる。
出演者
【出演】アーティスト…YANO BROTHERS,【司会】風間俊介,安藤桃子,【語り】Chiko
ジャンル :
福祉 – 障害者
福祉 – 高齢者
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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