東北発☆未来塾 “あまちゃん”作曲家・大友良英 音遊び塾▽盆踊りをなめんなよ 2015.11.09


(「あまちゃんオープニングテーマ」)
(伊達)どうも。
「未来塾」応援団長サンドウィッチマンです。
どうも。
(富澤)どうも。
今月の「未来塾」は「あまちゃん」のテーマソングを作った音楽家大友良英さんが講師です。
「アンサンブルのチカラ」を学んでるんですよね。
そうですよ。
ところで「アンサンブルのチカラ」って何?分からないで言ってるの?分かんないよね。
みんなで演奏することなんですね。
そこから新しい何かが生まれると大友さんはおっしゃってます。
なるほどね。
それで浴衣着てるのね。
あ分かってないまだね。
うん。
今回は大友流盆踊りから「アンサンブルのチカラ」を学びます。
盆踊りとアンサンブル!?はい。
しかも何か踊りバラバラだし今かかってる曲サンバでしょ。
はい。
全く意味が分かりまサンバ!どういうことですか?それが大友流盆踊りです。
(大友)・「細かいことなど」
(一同)・「ええじゃないかええじゃないか」・「宿題なんて」
(一同)・「ええじゃないかええじゃないか」・「勉強なんかやらなくても」
(一同)・「ええじゃないか…」すいませんそういうことで。
大友さん教える気ゼロですけどいいの?これで!いやいいんです。
いいの。
はい。
言葉より実践なんですね。
これが大友流!はい。
「アンサンブルのチカラ」。
(2人)スタートです!今回の舞台は福島市。
講師大友良英さんたちが毎年夏になると音楽フェスティバルを行っています。
(演奏と手拍子)この町で10代のころを過ごした大友さん。
仲間たちとフェスティバル開催を考え始めたのは原発事故の発生から2週間後のことでした。
(演奏と拍手)
(演奏)・「ガー!ガー!」このフェスの特徴は演奏者とお客さんの垣根が低いこと。
のど自慢や即興演奏会盆踊りなどなどみんな一緒に音を楽しみます。

(演奏)
(演奏)・「ガガガガー」
(演奏)フライパンや物干しハンガーを持って参加している若者たちが「未来塾」の塾生たち。
フェスの3日前から大友さんの実家に泊まり込んで準備を手伝ってきました。

(演奏)さまざまな人がさまざまな思いを抱えて集う音楽フェス。
その中でも大友さんには塾生にぜひ会わせたい人がいます。

(演奏)大友さんは塾生たちを福島市の郊外へ連れてきました。
フェスで知り合って以来4年間交流が続く農家を訪ねるためです。
果物栽培が盛んな福島県。
桃の収穫量は山梨に次いで全国2位です。
福島市は事故のあった原発からおよそ60キロメートルも離れています。
しかし震災から4年半がたった今も放射線の自主検査が求められています。
基準値を超えるものが見つかったのは果物類の中ではゆずだけです。
それでも風評被害に苦しんでいます。
(安斎)おはようございま〜す。
どうもどうもご無沙汰してます。
ご無沙汰です〜。
ご無沙汰でもないか。
6月以来…。
ここ福島市で100年続く果物農家の3代目…震災前には想像だにしなかった放射線と風評による被害。
それと真正面から闘う安斎さんの生き方に大友さんは強く引かれています。
…あ。
放射線量の検査はモニタリングセンターに持ち込むと無料で受けることができます。
しかし安斎さんはより精度の高いものを求め県外の施設に検査を依頼しています。
ここで。
お金も結構取られるっていう。
本当。
そうか。
そっかしょうがないかこんだけ計るの。
あんざい果樹園さんは結構最初期からだよね?そうですね。
最初の年からもう。
そう。
計ってるよね。
まだ誰も計り出す前から。
そうそうそうそう。
おとうさんは震災後ものすごく勉強されたんだと思うんですよね。
だよね。
本当にただ安易に「福島の食べ物はもう安全です」って簡単に言うけど消費者の人は…ねえ。
じゃあ安全ってどういう数値っていうか証拠っていうかそういうのを知りたがるでしょ。
うんうんうん。
ただ安全だけでは余計不安をあおるような気がするんだよね。
震災の2011年の時はやっぱ全然果物売れなかったんですか?
(安斎)もうほとんど売れなかったですよね。
その年は。
(牧野)でどんどん売れるようになって…?いや。
震災前には戻ってない?うん全然。
うん。
(早川)2011年にそういう原発とか…。
そうですね俺らの代まあ今んとこ…俺らの時代っていうかあれはね終わりっていうか。
いやいやいや…。
言っちゃあれですけど。
将来孫に期待するしかないんじゃない。
うん。
震災前共に働いていた息子伸也さんに子どもが生まれ安斎さんの果樹園は順風満帆でした。
しかし放射線から子どもを守るため伸也さんは北海道へ移住することを決断。
安斎さん親子はそれぞれに考え抜いた結果別々の場所で生きることを選びました。
お父さんと息子さんの動きは僕にとってはすごい大きかったんです震災後。
ああこうやってやってくんだなっていうか。
それはね何だろうすごく大げさな言い方しちゃうと「思想」。
震災でああなりました。
セシウムで汚染されましたっていう時にふだん自分が経験してない困難に当たった時に人間は何らかの行動をするわけじゃないですか。
で息子さんは孫を連れて北海道に行くって選択をしてお父さんはここに残って果物から放射能出ないようにしてそれはちゃんと公表してくって決めた。
俺どっちもいいなと思ってて。
みんながそれぞれ意見を出し合いながらどうしてくか考えていくそれは大切だと思う。
お盆はまさに桃のシーズン。
試食しないわけにはいきません。
これ桃だ。
おいしいですよ。
これうまそうだね。
うまそう。
これうまい。
ちょっともらう。
うま!これちょっとみんな食った方がいい。
超うめ〜。
ふふふふ…。
おいしい。
(早川)頂きま〜す。
ちょっととろけるよ。
おいし〜い!たとえ風評被害が過酷であろうとこの畑と暮らしは手放せない。
100年以上だ。
ってことは何代か前の人が植えたってこと…。
(安斎)そうですね。
おやじかな。
そうかそうか。
(安斎)でもまだすごいですよ。
ここに…大震災と原発事故は多くの人の暮らしを大きく変えてしまいました。
だからこそ年に一度さまざまな思いを持った人々が「集い」「踊る」音楽フェスティバルがあってもいいんじゃないかそう大友さんは考えています。
ということで今年もやってきました音楽フェス。
その名も…日が暮れるとたくさんの人が集まってきました。
地元でふんばって暮らす人沿岸部から避難してきた人移住先から里帰りしてきた人ボランティアや観光客などなど延べ3,000人でにぎわいます。
え〜あと盆踊りはもう踊って下さい。
(塾生たち)はい。
下手でも何でもいいから踊ってみて。
え〜と何か言葉でいうことはないんですけど…祭りの最中は言葉になるようなことなんか考えないでいいと思う。
塾生たちも浴衣に変身!なかなかおしゃれなパッチワーク。
実は全国各地から送られた布で作られています。

(演奏)午後5時。
メインイベント盆踊りが始まりました!
(演奏)大友流盆踊りは録音されたものなんて使いません!ビッグバンドの生演奏!
(演奏)・「おらの地元で呑む酒も
(あそ〜れ)」・「どどんがどん
(あそ〜れ)どどんがどん」
(笛の音)・「地元に帰ろう」地元の人もそうでない人もみんなが楽しむために親しまれている「あまちゃん」の曲を盆踊り風にアレンジ。
・「私の地元地元地元」一応振り付けはありますがみんな自由に踊ります。
・「帰ろう」
(演奏)楽しんでいる「だけ」に見える塾生。
これでも一生懸命盛り上げているつもりです。

(演奏)大友流の盆踊りは手をつなぐ振り付けが多いのも特徴です。
自然と隣の人との距離が縮まります。

(演奏)
(拍手と笛の音)・「地元に帰ろう地元で会おう」・「ええじゃないか、ええじゃないか」・「ええじゃないか、ええじゃないか」・「住めば都で、ええじゃないか」最後に演奏したのは…震災後大友さんとフェスのスタッフによって書き下ろされた盆踊りオリジナル曲です。
・「呑んで呑まれりゃ呑んで呑まれりゃ…」演奏する人歌う人踊る人見守る人。
会場に来た全ての人がコラボする大友流アンサンブルです。
・「ええじゃないか、ええじゃないか」・「住めば都で、ええじゃないか」・「ええじゃないか、ええじゃないか」・「ええじゃないか、ええじゃないか」すごい盛り上がってますね!ね〜。

(演奏)午後3時にスタートして5時間。
一年に一回限りの夏祭りは今年も盛り上がりました。

(演奏)いよ〜!
(一本締め)
(拍手と歓声)
(拍手)やっぱり…いい方向に働くもんだなって私はやっぱ感じましたね。
何か逆にそれによって何だろう…。
世の中にこういう現象が存在することもあるんだな。
しかもそれが福島で起きてるってもう…考えられない。
(塾生たち)お疲れさまでした!お疲れさま〜!踊った?踊りました。
全力で踊ってたのが
(笑い声)見えたけどね。
声かれちゃったよもう。
いやいやいやお疲れさまでした。
お疲れさまでした。
あのっていうかであんたたちがやる番なんだから。
はい。
もう俺疲れたしもうじき還暦なのであんたたちの番だからね。
はい。
学んで下さい。
あの〜僕らも…。
大友さんの考える音楽の魅力は聞く人の人生に寄り添い時に励まし時に慰めてくれることだといいます。
…だと思ってる何かの。
劇伴テレビの伴奏もそうだし歌の伴奏でもそうだけど。
だから何か…踊りの伴奏でいい。
「みんなが一つになる」って震災後すごくよく言われたけどももちろん一つになんなきゃできないこともあるんですけどそれが一つにならないからってイライラするのはよくない。
一つになんないまま楽しくやってくのが音楽だと思う。
福山結婚しても。
・「ええじゃないかええじゃないか」北川景子結婚しても。
う〜!ちょっと困ったね。
あ困る。
あれは寂しいニュースだったね。
まあね。
さて気を取り直してですね次回大友さんは塾生たちをベトナムへ連れて行きます!どうしてどローカルの福島の盆踊りから急に海外ロケになんの?そのあたり大友さんはこう言ってますよ。
特に東北で活動している人たちの中で本当に…当たり前なんですけど大切なんだよ。
だけどね中を見てくと…海外へ行くのは分かったけどどうしてベトナムなんですか?あのねベトナムで大友さんが芸術監督を務める音楽イベントがあるんですって。
でもいきなりベトナムへ連れてかれても塾生は困るでしょ。
まあそうなんですね〜。
はははは。
焦らないで!塾生にベトナムで何か大友さんから課題は出てるの?そうなんですね。
いつものように大友さんからは突然かなりのむちゃぶりがさく裂するんです。
そうなんだ。
それは気になるけどどうせ教えてくれないんでしょ。
そうなんですよね。
次回大友流アンサンブルベトナム編を見てのお楽しみです。
「東北発☆」!
(一同)「未来塾」!
(テーマ音楽)2015/11/09(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 “あまちゃん”作曲家・大友良英 音遊び塾▽盆踊りをなめんなよ[解][字]

音楽家・大友良英さんが震災後、毎年夏に行うフェスが舞台。全国から集まる3千人の参加者のなかに、大友さんが塾生たちに是非会わせたい人が…。MC:サンドウィッチマン

詳細情報
番組内容
今月の講師・「あまちゃん」のテーマ曲を作った大友良英さんは、震災直後、人々の絆を確認しようと福島市で音楽フェスティバルを開催した。以来、毎年夏、フェスを開催している。今年のハイライトは、大友流“盆踊り”!大友さんの実家に泊まり込んで準備を手伝ってきた6人の塾生を、イベント直前、大友さんは「会って話を聞いてほしい人がいる」と、福島市郊外の果樹園に案内する…。【MC】サンドウィッチマン【語り】吉本実憂
出演者
【出演】作曲家…大友良英,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂

ジャンル :
音楽 – 民族音楽・ワールドミュージック
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
情報/ワイドショー – イベント

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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