球界を揺るがせた、巨人の現役選手の野球賭博問題。
3人の処分がきょう、決まりました。
巨人は、3人との契約を正式に解除しました。
こんばんは。
ニュース7です。
プロ野球・巨人の選手による、野球賭博問題。
厳しい処分が下されました。
熊崎勝彦コミッショナーは、賭博を行っていた福田聡志投手、笠原将生投手、松本竜也投手の3人を、無期の失格処分にすると発表しました。
野球賭博で処分が行われるのは、昭和44年に複数の選手がプロ野球界からの永久追放処分を受けた、黒い霧事件以来です。
プロ野球の熊崎コミッショナーは、野球賭博を行っていた巨人の3人の選手を無期の失格処分にすることを発表しました。
野球協約に定められた処分の中で、永久失格に次ぐ重い処分です。
また巨人に対しても、指導監督が十分でなかったとして、1000万円の制裁金を科すことを明らかにしました。
いずれも無期の失格処分となった、こちらの3選手。
最初に野球賭博を行ったのは笠原投手です。
去年4月ごろから、プロ野球の試合を対象に、不動産会社の元社員などとおよそ10試合、飲食店の経営者などと10試合から20試合で賭博を行っていたということです。
この元社員と飲食店経営者は、野球協約で選手が交際することを禁止されている、野球賭博常習者とされています。
この2人は笠原投手と知り合い、松本投手や福田投手と接点を持ったと見られています。
松本投手は、笠原投手を介して、去年6月ごろ、飲食店経営者などと賭博を始め、プロ野球の十数試合で賭博を行っていたということです。
松本投手の賭け金の精算などは、笠原投手を通じて行われていたということです。
福田投手は、笠原投手に紹介された元社員に誘われて賭博を始め、ことし8月ごろから、プロ野球のおよそ10試合で、野球賭博を行っていたということです。
今回の問題について、スポーツ庁の鈴木大地長官は次のように話しています。
野球賭博で処分が行われるのは、昭和44年に発覚した黒い霧事件以来のことです。
当時、西鉄ライオンズの選手が、暴力団が関係した野球賭博に関わり、自分のチームが負けるようにプレーする、八百長を行っていたことが発覚したのをきっかけに、複数の選手がプロ野球界から永久追放処分を受けました。
コミッショナーの処分を受けて、巨人は今夜、記者会見し、3人の選手との契約を正式に解除しました。
この問題で警視庁は、当初、3人から話を聞き、投手らは、賭博への関与を認める説明をしているということです。
警視庁は今後、一緒に賭博を行ったとされる人物などからも話を聞いて、賭博罪に当たるかどうか詳しく調べることにしています。
次です。
ロシアの陸上界で組織的なドーピングが行われていたと認定されました。
WADA・世界アンチドーピング機構の第三者委員会は、ロシアでは長きにわたり、ドーピングが行われ、禁止薬物の使用を隠蔽。
検査逃れのため賄賂まで用いるなど、不正行為が日常化していたとしています。
第三者委員会は、来年のオリンピックも含めて、陸上競技について、ロシアを出場停止処分にするべきだと勧告しました。
この問題、世界に衝撃が走りました。
きっかけは去年、ロシアの選手による、ドイツの報道番組での告白でした。
薬物の陽性反応が出たのに、ロンドンオリンピックに出場するため、ロシア陸上競技連盟の幹部に多くのお金を支払って、事実をもみ消しました。
調査を行っていた世界アンチドーピング機構の第三者委員会が、調査結果を公表。
ロシアの陸上界で、組織的なドーピング違反が行われていたと認定しました。
報告書では、複数の陸上選手やコーチなどが、日常的に禁止薬物を使用したり、偽名を使った検査逃れを行い、検査機関なども巻き込んでいたとしています。
そして、2012年のロンドンオリンピック女子800メートル金メダルのマリヤ・サビノワ選手と、銅メダルのエカテリーナ・ポイストゴワ選手ら5人の選手。
さらに、4人のコーチと1人の医師について、永久資格停止処分が適当だとしています。
そして。
ロシア陸上競技連盟が、法令を順守できると認められるまでは、ロシアをオリンピックなどに出場させるべきしてないと指摘。
IOC・国際オリンピック委員会に対して、世界アンチドーピング機構が勧告するよう求めています。
これに対して、ロシアのムトコスポーツ相は、委員会には誰かの出場を停止させる権限などないとしています。
今回、指摘されたロシアでの不正行為の一例です。
コーチが薬物を選手に渡し、飲む量や注射のやり方も教えていました。
そして選手に対して、薬物を使った日時を記録するように指示し、いつやめれば検査をすり抜けることができるか計算していました。
さらに、薬物が検出されても、サンプルを入れ替えて、もみ消したケースもあったということです。
こうした不正行為は、組織ぐるみで行われていたと指摘しています。
そして世界アンチドーピング機構から、選手の検体の保全を求められていましたが、ロシア側は、1417の検体を、意図的に廃棄していたことも明らかになりました。
さらに、ドーピング違反をもみ消すため、IAAF・国際陸上競技連盟の幹部に、賄賂を贈っていた疑惑も報じられています。
第三者委員会は、インターポール・国際刑事警察機構に証拠を提供しました。
インターポールは、ドーピングを巡る競技団体などの汚職も視野に、捜査を進めていることを明らかにしています。
今回の問題について、世界アンチドーピング機構のアスリート委員も務めている、陸上ハンマー投げの室伏広治選手は。
ドーピング問題に詳しい専門家は。
次は国会です。
きょうは衆議院予算委員会の閉会中審査が行われました。
この閉会中審査、国会が開かれていない時期に、委員会を開いて、質疑や調査ができる仕組みです。
今回、野党側は臨時国会を開くように求めていますが、与党側は、安倍総理大臣の外交日程が立て込んでいることなどを理由に、開会は困難だとしていまして、そのかわりに閉会中審査に応じました。
安倍総理大臣は、高木復興大臣が代表を務める自民党の支部が、選挙区内では原則として禁じられている香典を支出したと、政治資金収支報告書に記載していたことなどについて、国民に対して説明責任を果たしていくことが重要だという考えを示しました。
午後の質疑です。
高木大臣は、みずからが代表を務める資金管理団体が、選挙区内では禁じられている、枕花代を支出したと、政治資金収支報告書に記載していたことについて、次のように述べ、引き続き大臣の職務に当たる考えを強調しました。
また安倍総理大臣は、野党側が求めている臨時国会の召集について、憲法第53条の後段は、内閣はその召集を決定しなければならないと規定するにとどまっていて、召集時期の決定を内閣に委ねている。
この趣旨を念頭に、国会で審議すべき事項や外交日程、予算の編成や、税制の議論などを勘案しつつ、さまざまな検討を行っているところだと述べました。
ロボットがまた一つ、新たな可能性を実現するかもしれません。
ロボットは、狭く危険な場所での作業や細かい作業を、人の代わりに実行してくれます。
人が運べないような重いものも、ロボットの助けで楽に持てるようになります。
そして、こちら。
難病患者の歩行機能の改善が期待できるロボットがあります。
こうしたロボットが、日本で初めて医療機器として承認されることが、きょう決まりました。
新潟県柏崎市の佐藤勲さんです。
およそ20年前、全身の筋力が徐々に低下していく難病、球脊髄性筋萎縮症を発症しました。
移動は主に車いすの佐藤さんですが、もっと自由に自分の足で歩きたいと、先月からこの病院の研究に参加。
そこで出会ったのが、ロボットスーツです。
その仕組みです。
足を動かそうとすると、非常に弱い電気信号が、脳から神経を通じて筋肉まで届きます。
このとき、皮膚の表面に流れる電気信号をセンサーが検知。
モーターを回転させてロボットを動かし、動作を手助けします。
佐藤さんが1分間に歩ける距離、訓練の前は11.9メートルでしたが。
つけますね。
ロボットスーツをつけて、20分間の訓練を受けると。
その距離は19.1メートルになりました。
佐藤さんが期待を寄せるロボットスーツ。
きょう開かれた厚生労働省の専門家会議で、8つの難病の患者を対象にした医療機器として承認する方針が決まりました。
こうしたロボットが医療機器に承認されるのは初めてです。
医療ロボットの普及を進めている団体の代表は。
早ければ来年の春には、健康保険が適用される見通しです。
いよいよあす飛び立つことになりました。
こちら、およそ半世紀ぶりの開発となる、国際旅客機MRJ。
開発を進めている三菱重工業の子会社の三菱航空機は、初飛行をあす午前に実施すると発表しました。
こちらは先週行われた、MRJの走行試験の様子です。
初めて離陸直前の速度に当たる、時速220キロまで速度を上げると、そのまま機首を上げて、前輪を浮かせる操作を試していました。
初飛行への期待が高まる小型ジェット機MRJ。
プロペラ機のYSー11以来、およそ半世紀ぶりの国産旅客機として、三菱航空機が開発しています。
初めての機体の完成は去年10月。
その後、2度にわたって初飛行の日程が延期されていましたが、会社側は、初飛行をあす午前に実施するときょう発表しました。
会社側は、2度目の延期の原因となった、コックピットの改良作業が終わったことに加え、離着陸に向けた地上での走行試験なども、順調に進んだためとしています。
あすの初飛行では、開発拠点がある愛知県の県営名古屋空港を離陸したあと、風向きによって、太平洋側か日本海側のどちらかに向かい、上空で上昇や下降、それに旋回など、基本的な動作を確認して、およそ1時間後に県営名古屋空港に着陸することを計画しているということです。
ただ、天候などによっては、あすの初飛行を取りやめることもありうるとしています。
平成20年に始まったMRJの開発は、設計の見直しなどで、当初の計画よりも大幅に遅れていますが、あす、大きな節目をようやく迎えることになります。
さあ、ことしも新語・流行語大賞の季節がやって来ました。
きょう発表された50の候補、こちらです。
お笑い芸人として初めて芥川賞を受賞した、又吉直樹さんの小説、火花がノミネートされています。
ことしは安全保障関連法を巡って、社会的に大きな議論が巻き起こったことを反映しまして、多くのことばがノミネートされました。
そして3月に開業した北陸新幹線も候補になっていますね。
桑子さん、私初めて聞いたんですけど、このアゴクイってなんですか?
アゴクイはですね、好きな相手のあごを持ち上げて、くいっと持ち上げて、自分のほうを向かせる。
くいっと?
くいっと、これされると、どきっとするんですよね。
そうなんですね。
そうなんです。
私が気になったのは、ミニマリストということばです。
これはね、調べたんですよ。
身の回りの物をかぎりなく減らして、最小限の物だけ、ミニマムな物だけで暮らす人のことだそうです。
私、物が多いので、こういった暮らしは憧れますね。
私もそうです。
さあ、ことし、どんなことばが印象に残っているか、街の人にも話を聞きました。
中国などからの旅行者による爆買いがノミネート。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム。
佐野研二郎氏がデザインしましたが。
他人の作品に酷似していると指摘され、白紙撤回となりました。
思い出したくない方もいるかもしれません。
歌手で俳優の福山雅治さんの結婚の衝撃。
福山ロスもノミネート。
そしてことし、大活躍したラグビーの五郎丸選手がキックの前に取る、独特の五郎丸ポーズ。
このポーズに似ていると話題になっている仏像にあやかろうと、きょうも多くの人が訪れていました。
皆さんはどのことばが心に残っていますか。
新語・流行語大賞は、来月1日に大賞とトップテンが発表されます。
日本大学の名誉教授が、指定暴力団、山口組の元幹部から、2000万円を借りていた問題。
大学側は、大学の名誉を傷つけたとして、法学部の大学院で非常勤講師を務めている名誉教授を解雇しました。
日本大学の77歳の名誉教授は、3年前まで山口組のナンバー3だった元暴力団組長から、海外での投資に充てる資金として2000万円を借り、今も返済していないことが明らかになりました。
大学側はきょう、本人を呼んで聞き取りをしました。
大学によりますと、名誉教授は、現職の法学部教授だった10年前と8年前に、1000万円ずつ借り入れたと説明したうえで、元組長とは知り合った直後に反社会的勢力に属している人物だと認識したが、つきあいを続けてしまった。
大学と学生に大変な迷惑をかけてしまい、深く反省するとともに、自分の脇が甘かったことを後悔していると述べたということです。
これを受けて日本大学は、大学の名誉を傷つけたとして、大学院法学研究科での非常勤講師の契約を打ち切り、名誉教授を解雇しました。
ニュースを続けます。
京都市内の公立小学校に通う6年生の男子児童が、教師に大麻を吸ったと話したことが、市の教育委員会への取材で分かりました。
学校が確認した範囲では、大麻や吸引器具などは見つからなかったということです。
男子児童は、大麻を吸ったという時期や場所などについて、具体的な話をしたということで、市の教育委員会が警察に相談しました。
男子児童は、警察に対しても、大麻を吸ったことがあるという趣旨の話をしたということで、警察は、事実かどうか確認を進めています。
戦後70年の節目となるのに合わせて、日系アメリカ人で作る団体が、日米の連携などについて意見を交わしました。
この中で、強制収容所での生活を経験し、日系アメリカ人としては初めての閣僚として商務長官に就任したノーマン・ミネタ氏が、敵性外国人として強制収容所に送られた悲しい歴史があるが、アメリカは偉大な国でもある。
正しいことをやろうという気持ちを大事にしてほしいと述べ、若い世代の日系アメリカ人に対し、社会で活躍することで日米の懸け橋になるよう呼びかけました。
大相撲九州場所は3日目。
休場明けの横綱・白鵬が、きのう、横綱・日馬富士から金星を挙げた大砂嵐と対戦しました。
上手、速い攻めを見せます、白鵬。
がっぷり胸が合いました。
引き付ける。
引き付け合い。
残す。
残した。
もう一度。
最後は上手を切って寄り切りです。
白鵬3連勝です。
千代鳳が3連勝。
高安は取り直しの一番で勝ちました。
誉富士は3日目に初白星。
勢は相手に押し込まれましたが、土俵際で逆転し、3連勝です。
角番の大関・豪栄道は、3日目で初黒星。
大関・琴奨菊と好調な小結・嘉風の一番です。
九州の大関・琴奨菊。
嘉風。
一横綱、一大関を倒してきょう3日目。
攻めるのは、琴奨菊、寄り切り!圧倒しました、琴奨菊。
気象情報は菊池さんです。
こんばんは。
こちらでも赤く色づき始めています。
広島市西区のみたき寺です。
きょうは午後から晴天に恵まれ、訪れた人たちが紅葉狩りを楽しんでいました。
西日本でも見頃を向かえている所が増えています。
やっぱり青空をバックにするときれいですよね。
そうですよね。
あすは青空と紅葉を楽しめる所も多くなりそうです。
あすは西から次第に高気圧が張り出してくるため、晴れる所が多くなりそうです。
ただ、北海道では、低気圧や上空の寒気の影響を受ける見込みです。
では、あすのお天気です。
北海道では内陸を中心に、午前を中心に湿った重い雪の降る所がありそうです。
そのほかは晴れる所が多いでしょう。
2015/11/10(火) 19:00〜19:30
NHK総合1・神戸
NHKニュース7[二][字]
▽国会でTPP・安保など論戦 ▽どうなる医療ロボット 【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】菊池真以
詳細情報
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【キャスター】武田真一,【サブキャスター】桑子真帆,【気象キャスター】菊池真以
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