探検バクモン「成田空港SP ニッポン“水際”ファイターズ」 2015.11.11


年間3,500万人が利用する日本の玄関口だ
その成田空港を2回にわたって大特集
今や時代はボーダーレス。
人もモノもじゃんじゃん行き交う
だがそこには新たな脅威も潜む
怖いよBIOHAZARD!
想定外の病を引き起こす敵の襲来だ
そこで今回は日本を水際で守る検疫の最前線に潜入!
(田中)うわうわうわ!これ俺らがよく刺されるやつだ。
(田中)「ねずみ鍋」って何これ?
(サヘル)どういうことですか?あ〜あ〜!ちょっと待ってよ!俺やるんじゃねえかと思ったよ。
ちょっと待ってくれよ助さん!今日は我々ですね成田空港なんですけれども。
いや帰ってきたわけじゃないです。
どこにも行ってないですけどただ…。
ハワイ行ってきたんですか?ただね我々が今いるこのエリアなんですけど実は日本に入国する前のエリアなんですよ。
これから入国審査とかをやるその手前なんですよ。
あゆが歩いてるとこは違うよ。
(サヘル)ソーアメイジングジャパン!ほら外国の人が帰ってきました。
オ〜!あプライベートなんです。
今ちょっとやめて下さい。
いやすいません。
おはようございます。
あゆより有名?我が番組のマドンナ。
そして成田空港検疫所のベテラン田中敬恭
イテ!ちょっと待って。
なんでたたいたの?ちょっと待ってよ。
意味が分かんない。
田中はまず多い。
分かんない。
今日はもうどうしていいんだか分かんない。
2人もいたら。
いくらでもあるだろそんな状況。
(サヘル)並んでみますか?田中さん常にここにいるってことは…国籍ですか?よく聞いてくれました。
ハハハハハ!危ない危ない。
痛い痛い。
行きます。
開けミッション!こちらです。
(田中)はあ。
「検疫の『網』に迫れ」。
(サヘル)そうなんです。
本日はですね…
人命を脅かす感染症のリスクが世界的に高まっている現代。
ここで網を張って侵入を食い止めねばならない
今旅行者ずっと通ってますけどもこれでサーモグラフィーのカメラがありまして体表温を測ってます。
で今これが35度とか。
すげえ!こんな分かるんだ。
ちょうど今。
熱だ。
熱ある。
お客様。
(田中)やばいじゃない。
よく立ってられるねあの人。
いやいやいや。
実はこの方撮影に協力してくれた検疫所の職員。
赤外線カメラを使って0.1度刻みの正確さで体の表面の温度を測る
37.5度以上の人は健康相談室に誘導される決まりだ
世界地図ですか?これは。
どこで流行してるかというのを今お示ししてます。
日本にいると気付かないが世界には今も数々の恐ろしい感染症が存在する
例えばこれはマラリアの流行を示した地図。
今も年間2億人以上が感染している
ここではですね具合が悪い方にこういった健康相談記録票というものに記録して頂くことになります。
今の症状。
それからどういったことをされたか。
いわゆる蚊に刺されたとかダニに刺されたとか。
あと鳥との接触とかですねそういったことを総合的に判断することになります。
健康相談記録票は今警戒すべき感染症にかかっている人を見つける必須アイテムだ
こちらが2年前に作られた。
あっさりしてます。
(田中)あっ全然違うね。
2年前と今のものを比べてみよう
共通するのは蚊やダニ犬猫こうもり鳥など主な感染症を媒介する動物との接触を聞く項目だ。
そこに今はエボラ出血熱に関する項目が増えている。
更にラクダ?
これラクダっていうのはMERS中東呼吸器症候群という病気がありますよね。
それが2年前にはほとんど報告がなかったんです。
ラクダとの接触ラクダのミルクで感染する。
まだ…
ここで緊急事態発生!
発熱頭痛吐き気を訴える人が発生。
しかもエボラ出血熱が流行している地域への渡航歴があり感染が疑われる
(サヘル)あ具合が悪そう。
(田中)この人やばいよ絶対。
(サヘル)大丈夫?
(サヘル)お〜!あすごい。
(田中)でもビビるねこういう人来ちゃったら。
「私一体何がどうなったんだろう」って思っちゃうね。
ですよね。
これ全身今…。
一応フェイスガードはしていて防護服は着ていても正面に立つとそれだけ感染のリスクが増えてしまうということでなるべく正面には立たないようにしてます。
これは検疫官の身を守ることはもちろん感染拡大を起こさないための対策だ
病院への搬送が決まると…
(田中)うわ!えっ?これゴルフ場のカートかと思ったよ。
これはすごいなぁ。
これはゴルフ場のカートじゃなくて「アイソレーター」という車椅子。
患者さん中に入ってしまうと中の空気が汚れてしまうので…空気清浄機みたいなことですよね。
まあその高度なバージョンですね。
(サヘル)でもこうやって不安になるかもしれないけれどもあえて隔離をして。
でそれと併せて…
警戒の対象は患者本人だけではない
機内で周りに座っていた人も感染した可能性がある。
そのため検疫所では潜伏期間にあたる最長21日間朝夕2回体温の報告を義務づけている
検疫官たちは国民の健康を守るため時に大胆な作戦を行うことがある
2009年新型インフルエンザの時には田中たちは乗客を降ろさずそのまま機内で検疫を実行。
およそ1か月で患者10人を発見した
あれはただ単にもう…どのように大変だったんですか?もう走って。
あれは大変だったよね。
あの時でも結構俺も覚えてるけど…ただ…どういった思いでお仕事をこれからも続けていきたいですか。
…というのがやっぱり基本だと思います。
そうですよね。
あの地図見たらさえっと思うよね。
こんな!?だからもうここまで狂犬病あるってことだから。
すごいね。
もうちょっと逆に…
人だけではない。
虫や獣も感染症を拡散する危険な運び屋だ
やつらを食い止めるための施設が人知れず空港に存在するという
(田中)はい検査室。
そうなんです。
助廣那由さんです。
(田中)助廣さん。
病気を運ぶ敵と戦う助廣那由。
人呼んで検疫所のジャンヌ・ダルク!
こちらですね。
衛生動物室。
BIOHAZARD!怖いよBIOHAZARD!
ここは空港にいる獣や虫を捕まえ危険な病原体を持っていないか検査する部屋
部外者立ち入り禁止のエリアに今回は特別に潜入だ!
ねずみ鍋!ねずみ鍋って何これ!?
(サヘル)どういうことですか?
(田中)ちょっとやめて。
ねずみ鍋。
今ですねこれネズミを頭骨標本作ってる最中でネズミをですね今。
どういうこと?それネズミ?はい。
(サヘル)本物ですか?「ねずみ鍋」って書かなくていいんじゃないかな。
ええとやっぱり衛生上の問題がございますのでネズミ以外のものは使わないように。
いや「ねずみ」でいいの別に。
「マウス」とか「ねずみ用」でいいんですよ。
「ねずみ鍋」っていうとちょっとこれはニュアンス出ちゃうんだよね。
(サヘル)お仕事って実際何ですか?…っていうことが私の仕事になります。
でそのあとにここに持ってきて…
ネズミの種類を調べるのは在来種か外来種かを識別するため。
外来種なら日本になかった病原体を運んでいる可能性がある
もし外来種が見つかったら一網打尽にする構えだ
その時!
ブ〜ンブ〜ン。
何何?またほら始まっちゃった。
ブ〜ンブ〜ンブ〜ンブンブンブン。
(一同)あ〜っ!ちょっと待ってよ!俺やるんじゃねえかと思ったよ。
ちょっと待ってくれよ助さん!今俺ねやるんじゃねえかと。
あんたさぁ。
すいません。
(田中)この中いるかな。
これさあ病原菌的な心配とかどうなんです?我々ちょっともしかしたらこの辺…。
大丈夫です。
(田中)ふだん人が入れないみたいなこと言っておいて。
一応ですね…陰性で。
(田中)1回見てその中。
ハハハハ!いたよネズミ。
(サヘル)よかったよかった。
安心した。
何をやるつもりだったの?実はこの蚊が捕まりましてこうなってきゃ〜!こうなるんです。
くだらない。
こういう仕込みはもうやめようぜ。
もうNHKは好きなんだよこういうの。
これミッションです。
(田中)「蚊を徹底追跡せよ!」。
(サヘル)そうなんです。
蚊ね。
蚊の追跡はどのように行われるのか。
最も大事なのは到着した機内。
ここにいる蚊は海外から来た可能性が高い
物入れのチェックも怠らない
更に到着スポットでは飛行機から逃げ出した蚊をトラップでおびき寄せる
もう一つの大切な仕事。
それは空港敷地内の池や水たまりで行う生態系の調査だ。
海外の蚊がすみついていたらいち早く見つけなければならない
こうやって生態を調べておくことで何かしらの…
捕獲した蚊は検査室に持ち帰りネズミ同様種類の判別が行われる
うわうわうわ!これ俺らがよく刺されるやつだ。
はいそうです。
これヒトスジシマカっていうんですけれども1本の筋が入っているっていうので。
あこれが筋なの?でヒトスジ。
はい。
去年デング熱が国内で発生して。
代々木公園を中心にね。
(助廣)でそれの媒介者がこの子。
海外との行き来が増えた今助廣たちは調査地点を増やすなど対策を強化。
外来種の蚊が入らないように監視を強める中で明らかになった事実がある
2012年からって言ったほうがいいんですかね。
非常に重要視されている種類がですね帯トラップで捕れた。
引っ掛かった?引っ掛かったんですよ。
え〜!ということは…成田空港にそうですね入ってきてたんですよね。
実際に捕れたネッタイシマカですね。
こういった三日月のような白いりん片があってでちょっともう消えてしまって分かりにくいんですがここが2本の線なんですよね。
ヒトスジと違って。
これが来ちゃったのか。
蚊は種類によって吸血する動物が異なる。
ネッタイシマカは特に人間の血を好むためデング熱や黄熱を猛烈な勢いで広めるやっかい者だ。
日本に入ってきたら一大事!
これ発見した時のその時のお気持ちとか…。
「うっ」ていう寒気がするっていうか「ああこれって?」みたいな感じで…3か月間徹底してネッタイシマカを拡散させないようにっていう対策は取りました。
殺虫剤とか?殺虫剤もまいたし。
対策の結果この年再び見つかることはなかった。
しかもネッタイシマカは10度以下になる冬場生き延びることができない。
もういなくなった…はずなのに!翌年も新たにネッタイシマカが見つかってしまった
コンスタントに捕れるってなってくるとじゃあ入ってくるんだったらどう対策しないといけないのってそこは分かっとかないといけない事実なので。
はい。
未然にここでも…。
我々が知らないところで助けられてますよ。
そうですよ。
大きいよね。
その時の対策がね。
急に来て慌てるっていうのが一番あれだもんね。
小さいながらも手ごわい敵の数々
検疫官の地道な闘いによって日本の安全は守られていた
「探検バクモン」
う〜ん!セレブな海外の食材おいしそう
チーズにワイン。
いまや世界中のおいしい物を日本にいながら楽しめるようになりました
これもみんな飛行機が運んでくれるおかげ
日本最大の空輸の窓口もやっぱり成田
こちら…大体成田に到着する貨物のうち3割ぐらいがここで取り扱っています。
あれは多分お花だと思います。
お花?切り花もすごく1年を通してたくさん入ってきますね。
我々手にするものもいっぱいあるんだね。
あるんでしょうね。
貨物の中には人間同様検疫をクリアしなければ日本には入れないものがある。
健康に影響を及ぼす食品や生態系にかかわる動植物などが対象だ。
特に食品は使われる農薬や添加物の基準が国によって異なる。
そのため日本の基準に合っているか調べなければならないのだ。
そこで登場!猪俣雅人。
食品の勉強を兼ねてお弁当を手作りする若きホープだ
検疫が行われる冷蔵庫にいざ潜入!
(サヘル)はい。
さあ見ていきましょう。
食品の検疫は輸入業者に対し強制的に行われる
この日のターゲットはマンゴー。
まずはサンプルの採取から
今…そうですそうです。
全部検査するわけにはいかないので貨物を代表するようにランダムに抽出すると。
見た目やにおいに異常はないか。
更には残留農薬が基準を超えていないか調べる
高級鴨肉も容赦なく検疫。
生育の過程で与えられた抗生物質が基準を外れていないか検査する
じゃ切って。
(サヘル)すごい。
(田中)これ切っちゃうわけだ。
採取したサンプルを検査機関に送り詳しく分析。
もし違反が見つかればメディアを通して消費者に知らせる
一方輸入業者には改善されるまで次の輸入を差し止めるといった指示を行うのだ
更に検疫ではこんなことまで!
うわ!うわうわうわうわ!デカいよこれ。
これチャイロマルハタってハタですね。
ハタ!
この魚刺身や鍋にするとおいしい高級魚。
しかしうまいやつにはわながある
多分あまりご存じないかもしれないですけど…シガテラ毒っていうんですけれども神経性の毒なんですけれども。
でもこういうものは見てどうやって毒ありなしが分かるんですか?一応ですね…
(サヘル)ボロボロになるまで使ってるんですね。
すごい!
(猪俣)これはもうみんなが使ってるものですので。
さかなクン呼んできたほうがいいんじゃない?
(猪俣)さかなクンいたらかなり心強いですね。
(猪俣)これアカマダラハタっていう毒魚なんですけれども。
比べてみると色の違いから簡単に判別できそう
しか〜し!魚の色は生育環境によって左右されるという。
品種ごとの確かな特徴で安全な種類であることを見極めなくてはならない
模様で例えばですねこういうマダラ模様がマダラというかマダラではないですけれどもこういう斜めの模様が5個あるんですよチャイロマルハタは。
あとはですねアカマダラハタはここ。
黒い何か筋がありますね。
チャイロマルハタの場合はないんですよ。
(田中)大きめの黒い斑点のような。
あとはですねアカマダラハタってここがへこんでるんですね。
(田中)う〜ん…はい。
でもそういったこともない。
こちらは。
なるほど!
(猪俣)魚ごとに特徴がありますのでそういったのを見ながら確認していきますね。
すごいね!すごすぎる!これからホントにTPPや何かによっちゃますます。
やっぱり…東京オリンピックがあるとなると日本のレストランや何かも外国客目当ての料理っていうのは恐らく増やしていくでしょうから。
それだけ輸入も多くなるからね。
さっきのね蚊とかそういうのも外国人は更に増えるだろうから。
これからももっともっと重要になってきますねここが。
成田空港検疫所。
そこではたくましき守護神たちが知恵と技を武器に「国防」を繰り広げていた

次回は空のお楽しみ「機内食」。
うわ〜おいしそう!ひと味違うグルメの旅へご案内
2015/11/11(水) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
探検バクモン「成田空港SP ニッポン“水際”ファイターズ」[解][字]

日本の玄関口、成田空港を大特集。ウイルス!病原菌!感染症の脅威からニッポンを守るエキスパートに密着。謎の「ねずみ鍋」って?海外グルメの裏には壮絶な闘いがあった!

詳細情報
番組内容
成田空港に潜入せよ!爆笑問題がまず乗り込むのは、ニッポンの安全を水際で守るエキスパートたちの現場だ。なんと、エボラ出血熱の患者が発生?!緊迫の訓練に一同騒然。お次は「ねずみ鍋」。想定外の悲劇が爆笑問題に降りかかる!その結末は?さらに、海外の食べ物が運び込まれる巨大倉庫へ。世界中の美味を楽しめるようになった日本。その裏で日夜繰り広げられる、大切なお仕事に密着。知られざる守護神たちの活躍を一挙大公開!
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – 旅バラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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