【その業者さんケチってませんか?】アスファルトルーフィングの種類【低品質から高品質】
1.雨漏りとアスファルトルーフィング(防水シート)
1-1.アスファルトルーフィング(防水シート)とは
アスファルトルーフィングとは屋根材の下に敷く防水シートのことです。
屋根下葺き材とも呼びます。
定額屋根修理の施工例で必ず登場する建築資材です。
屋根修理方法 施工例一覧はこちら
屋根材と同じ、もしくは屋根材以上に「超」重要な建材です。
下記画像の左はガルバリウム鋼板の屋根材(ガルテクト)、右は改質ゴムアスファルトルーフィングです。
1-2.雨の漏れの原因はアスファルトルーフィングの破れ
コロニアルの屋根は水を浸透しやすい素材なので、最終的に屋根の雨を防いでいるのはアスファルトルーフィング(防水シート)です。
コロニアル屋根の性質・耐久性はこちら
つまり、雨漏りの原因はアスファルトルーフィング(防水シート)の破れです。
とても大切な部材にも関わらず、住宅メーカー、ディベロッパー、設計者、現場監督、職人はこだわりなく施工しがちであります。
施工過程や仕上がりが目に見えないため、お客様も見落としがちな建材です。
しかし、この防水シートの収まり、張り方、品質が原因で雨漏りが発生するケースが多いのが事実です。
2.アスファルトルーフィング(防水シート)の種類
2-1.汎用されているのは廉価なもの
アスファルトルーフィングにはたくさんの種類があります。
それぞれ価格設定が異なり、一般的に高価格なものほど高耐久になります。
標準的に屋根の防水シートとして利用されるものは「アスファルトルーフィング940」です。
940を省いて「アスファルトルーフィング」とも呼びます。
940とは単位面積質量のことで、その他に1500があります。
940は数あるルーフィングシートの中でも最もグレードが低いものです。
設計事務所や大手住宅メーカー、建売住宅の屋根の防水シートは特に事前説明がない限りこの「アスファルトルーフィング」を使用しているでしょう。
一般的な建物の屋根(切妻屋根)において屋根の平面部から雨漏りすることはほとんどありません。
多くは、屋根の谷部、棟・軒先・けらば、下屋根と壁の取合い部において雨漏りが生じます。
このような部位には防水シートに求められる性能や施工を考慮する必要があります。
解決方法としては、下記の施工方法もしくはルーフィング材を使用します。
- アスファルトルーフィング増し張り(2重にする)
- 改質アスファルトルーフィング(合成ゴムや合成樹脂を混合し改良したもの)
- 合成高分子系ルーフィング(合成ゴムや合成樹脂を主原料とした成型シート)
20年以上屋根の耐久性を保つには防水シートの選定も慎重になる必要があります。
製造メーカーが公開している下記の表においても、自社商品であるアスファルトルーフィングは10年で耐久性が劣ることを認めています。
参考:田島応用化工株式会社
2-2.改質ゴムアスファルトルーフィング
改質ゴムアスファルトルーフィングは高温時、低温時においても優れた特性があり、これまでのアスファルトルーフィングと比べ耐久性に優れています。
改質ゴムアスファルトルーフィング、ゴムアスファルトルーフィング、ゴムアスとも呼ばれます。
定額屋根修理が利用する防水シートは全て2重層になった改質ゴムアスファルトルーフィングです。
もちろん、価格表による設定も改質ゴムアスファルトルーフィングを利用した金額になっています。
定額屋根修理 屋根修理費用 価格表 参照
もし、これから新しく屋根を葺く、リフォームをするご予定でしたら、ルーフィングシートは改質ゴムアスファルトルーフィングを使用してください。
3.田島応用化工株式会社 アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィング最大手の田島応用化工株式会社のルーフィングをご紹介いたします。
現在、戸建て住宅用に販売されているルーフィングだけでも、17種類のグレードがあります。
本当にたくさんあります。
用途や目的に応じて種類があり、現場の状況に合わせて使用するべきルーフィングを決定します。
より高品質な素材のものから、日本瓦屋根用、低勾配用、粘着シールが付いた重ね貼り用のものまで様々です。
下記でご紹介するのはその代表的な防水シートです。
PカラーEX+(プラス)・・・改質アスファルト層が2層になった高耐久(定額屋根修理標準施工品)
マスタールーフィング・・・改質アスファルト層が2層になった高耐久
Pカラー・・・実績を誇る汎用ルーフィング(アスファルトルーフィング940)
アンダーガムロンK・・・緩勾配屋根用粘着層付ルーフィング
タディスセルフ・・・遅延粘着型下葺材。貼り付け直後は簡単に剥がせて再び貼り直すことができます。
4.施工方法
4-1.ルーフィングシートを張る方向
防水シートの張り方は、当たり前ですが、水下側から水上側に向かって張り進めます。
つまり、低い方から高い方に重ねて張ります。
水の流れに逆らって張ることは絶対にダメです。薬で言えば絶対禁忌です。
水の流れる方向から張ってしまったことが原因で、雨漏りを起こした屋根を私は何度も修理してきました。
張る方面を逆にするだけでいいことです。
そんなささいな注意を払うことができない業者がいるのは事実です。
4-2.ルーフィングシートを重ねる幅
平部の重ね幅は水平方向に100mm以上、垂直方向は200mm以上は重ねる必要があります。
重ね幅もお客様の屋根の状況によって、厚みを持たせる、使用する防水シートを変更するなどの気配りが重要です。
4-3.その他の注意点
以下のような改質アスファルトルーフィングを2重にするなどの、適切な雨仕舞い処理が必要です。
①屋根の谷部
②棟・軒先・けらば等
③軒先と壁の取合い部
④下屋根と壁の取合い部
⑤棟違い部
⑥天窓
また、部位によってはメーカーが推奨しているルーフィングシートを適宜、使用します。雨水が滞留しやすい低勾配の屋根には合成高分子系ルーフィングに変更、天窓には天窓専用のルーフィングシートを使用します。
できる限りアスファルトルーフィング940の1重張りを標準仕様として、施工するお見積りは採用しないでください。
5.目に見えないところこそ、注意が必要
横浜市のマンションの杭打ち工事のデータが改ざんが問題になっています。
ルーフィングシートも同じです。
図面・仕様書に指示されない場合はアスファルトルーフィング940である可能性が高いです。コストダウンの対象になっているかもしれません。
複雑で忙しい建築現場においては、現場監督さんが施工方法をチェックせず、見落としがちになります。
ルーフィングシートのグレードは㎡単価数百円で変わります。
実はとってもコストパフォーマンスがいいのです。
40年、50年、安心できる住まいづくりのため、お客様の防水シートの品質、張り方にもこだわる信頼性のある屋根修理会社に屋根のリフォームをご依頼ください。
6.まとめ
・工事会社の見積り書に記載されているアスファルトルーフィング(防水シート)の種類、商品名を確認しましょう。
・アスファルトルーフィングとのみ記載されている場合(ゴムや改質等の文字がない場合)は最低グレードの可能性があります。
・アスファルトルーフィング(防水シート)は㎡単価200円程度(弊社基準)で耐久性能が大きく飛躍する建築素材です。100㎡の屋根であれば20,000円程度です。
・1つのメーカーだけでも17種類もあります。
・張る方向、2重ねにしているか、施工会社に写真を撮ってもらうなどをして必ず確認しましょう。
定額屋根修理は常にお客様の利益に適う正しい情報をご提供することをお約束いたします。