ここから本文です

新潮社社長、1年間の新刊貸し出し猶予を要請へ

TBS系(JNN) 11月11日(水)1時30分配信

 「本の売り上げが減っているのは図書館の貸し出しの増加が一因である」として、新潮社の社長が、一部の新刊に限って図書館に対し1年間の貸し出しの猶予を求める考えを明らかにしました。

 「売れる本を貸し出しでぐるぐるまわされてしまうと、少し出版全般が傷んでしまうという構造にあることをご理解いただきたい」(新潮社・佐藤隆信社長)

 新潮社の佐藤隆信社長は10日午後、横浜で開かれた図書館総合展で、著者と出版社の合意がある新刊に限って図書館での貸し出しを1年間猶予してほしいという考えを明らかにしました。本の販売部数は減少し、ピーク時の7割程度となる一方、公立図書館の貸し出し数は増加傾向にあり、2010年から販売部数を上回っています。

 年内をめどに、新潮社などが中心となって図書館側に発売から1年間は一部の書籍を貸し出さないよう求める文書を送りたいとしています。(10日20:02)

最終更新:11月11日(水)12時53分

TBS News i