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自転車事故などで2回検挙 安全講習命令へ 都内で初11月12日 12時03分
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自転車による重大な事故が相次ぐなか、東京の20代の会社員が自転車で人身事故などを起こして2回検挙され、都内で初めて改正道路交通法に基づいて安全講習の受講が命じられる見通しとなりました。
安全講習の受講が命じられる見通しになったのは、東京・中野区の23歳の会社員です。警視庁によりますと、会社員は、ことし9月、杉並区の交差点で自転車で信号無視をしたほか、先月5日にも杉並区のJRの駅前で歩道にいた30代の女性に自転車でぶつかってけがをさせたとしていずれも検挙されました。本人の意見を聴く期間が11日で過ぎたことなどから、改正道路交通法に基づいて、東京都公安委員会を経て今月中にも安全講習の受講が命じられる見通しになりました。
自転車の交通事故は去年、全国で10万件余りに上り、重大な死亡事故も相次いでいます。今回の命令の根拠となる改正道路交通法は、こうした状況を踏まえてことし6月に施行されたもので、信号無視など自転車の悪質な違反に当たる14の行為を危険行為と定め、3年以内に2回以上検挙された場合、有料の安全講習を受けることを義務づけています。この会社員は1か月足らずの間に2回検挙されていて、警視庁によりますと、安全講習の受講が命じられれば、都内で初めてとなります。
自転車の交通事故は去年、全国で10万件余りに上り、重大な死亡事故も相次いでいます。今回の命令の根拠となる改正道路交通法は、こうした状況を踏まえてことし6月に施行されたもので、信号無視など自転車の悪質な違反に当たる14の行為を危険行為と定め、3年以内に2回以上検挙された場合、有料の安全講習を受けることを義務づけています。この会社員は1か月足らずの間に2回検挙されていて、警視庁によりますと、安全講習の受講が命じられれば、都内で初めてとなります。
自転車の危険行為14項目
改正道路交通法では、信号無視や酒酔い運転など自転車の悪質な違反に当たる以下の14の行為を危険行為と定め、3年以内に2回以上検挙された場合、有料の安全講習を受けることを義務づけています。
▽信号無視
▽酒を飲んで運転する、酒酔い運転
▽一時停止の標識を無視した通行
▽ブレーキがないなど、整備不良の自転車の運転
▽スマートフォンを操作しながら自転車を運転して事故を起こした場合も対象となる可能性
▽車の通行が禁止された道路を通行した場合
▽歩行者専用の道路を通行した場合
▽自転車の通行が認められていない歩道を通行した場合
▽路側帯で歩行者の通行を妨げるような速度や方法で通行した場合
▽信号機のない交差点で左から走ってくる車など進行が優先されている車を妨害した場合
▽交差点で右折する際、直進や左折の車の進行を妨げた場合
▽自転車の通行が認められた歩道であっても、歩行者の通行を妨げた場合
▽踏切が閉まっているときに無視して通行した場合
▽信号機がない丸い形の「環状交差点」で、円形の部分の車両の通行を妨げた場合
▽信号無視
▽酒を飲んで運転する、酒酔い運転
▽一時停止の標識を無視した通行
▽ブレーキがないなど、整備不良の自転車の運転
▽スマートフォンを操作しながら自転車を運転して事故を起こした場合も対象となる可能性
▽車の通行が禁止された道路を通行した場合
▽歩行者専用の道路を通行した場合
▽自転車の通行が認められていない歩道を通行した場合
▽路側帯で歩行者の通行を妨げるような速度や方法で通行した場合
▽信号機のない交差点で左から走ってくる車など進行が優先されている車を妨害した場合
▽交差点で右折する際、直進や左折の車の進行を妨げた場合
▽自転車の通行が認められた歩道であっても、歩行者の通行を妨げた場合
▽踏切が閉まっているときに無視して通行した場合
▽信号機がない丸い形の「環状交差点」で、円形の部分の車両の通行を妨げた場合
専門家「自転車は車両という認識を」
自転車の愛好家などが加盟する日本サイクリング協会の長澤恵一専務理事は「これまで自転車の安全対策と言えば、『ルールやマナーを守ろう』と呼びかけることが中心だったが、法改正によって、してはいけない行為が具体的に示され、利用者は何が違反なのか明確に意識しなければいけない」と述べました。
そのうえで「自転車は歩行者から見れば、車と同じように危険な乗り物なので、『車両』だという認識を持ってほしい。ルールを知らないまま運転している人もいるので、安全について学ぶ機会を数多く設け、多くの人に安全にサイクリングを楽しんでもらいたい」と話していました。
そのうえで「自転車は歩行者から見れば、車と同じように危険な乗り物なので、『車両』だという認識を持ってほしい。ルールを知らないまま運転している人もいるので、安全について学ぶ機会を数多く設け、多くの人に安全にサイクリングを楽しんでもらいたい」と話していました。