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【プロ野球】

中田サヨナラ打 1人で5打点 侍連勝

2015年11月12日 紙面から

◇プレミア12 日本6−5メキシコ

日本−メキシコ 9回裏1死一、二塁、右中間にサヨナラ打を放ち、秋山(55)や坂本(6)と喜ぶ中田(左)=台北市立天母棒球場で(西岡正撮影)

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 【台北=本紙取材班】新設された野球の国際大会「プレミア12」は11日、台北の天母球場などで予選ラウンドが行われ、B組の日本代表「侍ジャパン」はメキシコに6−5でサヨナラ勝ちし、開幕2連勝とした。同点の9回1死一、二塁から中田翔内野手(26)が右中間へ安打を放って試合を決めた。中田は2ランなど計5打点の活躍だった。日本は12日にドミニカ共和国と対戦する。

 ハイライトは最後に訪れた。翔タイムの締めは9回1死二塁。目の前で筒香が敬遠された。「正直、敬遠で一気に気合が入った」。フルカウントからの6球目。中田は右中間へライナーを運び、接戦に終止符を打った。

 「何とかしないといけないと思った」。スタンドでは台湾人、日本人のファンがスタンディングオベーション。主役は口元を緩めると、両手を広げて仲間の祝福も受け止めた。

 序盤から試合を支配した。2回1死一塁は左翼席へ自身大会1号となる逆転2ラン。「シーズンでも1打席目を大切にしていたので、その後は楽に入れた」。打席を重ねる度に盛り上がるスタンドにも乗せられて、快音を連発した。

 3回1死満塁は中犠飛。5回2死一、二塁も中前適時打を放った。3安打5打点。「一打席一打席に集中できていると思う」。2安打を放った8日の韓国戦に続く結果に、手応えが残った。

 気分転換して異国での初戦に臨んだ。10日の練習後。台湾の観光名所・九〓(きゅうふん)へ向かった。映画「千と千尋の神隠し」の舞台となったとうわさされた地でリフレッシュしたことも、試合に集中できた一因だった。

 勝ちはしたものの、試合内容は喜べるものではなかった。開幕前に出場辞退報道が流れたメキシコに思わぬ苦戦を強いられた。何が起こるか分からないのが国際大会。「まだまだこれから。気持ちを緩めることなくやっていきたい」。喜ぶのはまだ先だ。中田は再び表情を引き締め、次の戦いへ目を向けた。

※〓は、人べんに分

 

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