蟻日記
蟻の目で見た、この世のニッキ。 時々世界はいいもんになる。
ゆりかご
September 14 [Fri], 2007, 9:57
旅先でたくさんのものを頂いて、帰ってきた東京
人との出会いに満ちた旅、
大きな糸で繋がるご縁。
会いたいな
早く会いたいな
水と木と土を讃え
大きな森のドームで眠る
あたたかい ゆりかご
ここであなたを待っている
風が吹いたら 迎えに行くよ
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異邦人
July 28 [Sat], 2007, 13:43
生きる哲学
徹底してこれを追求してる男はかっこいいと
思いました。
世界はどう見えるか
自分はどう見たいのか
これだけ抱えて
彼は今日、日本を発つ。
カミュのように、
空からやって来た異邦人の気分で、
世界を見てきてほしい。
私は虫になって世界を観察。
その心は一緒だと思う。
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螺旋階段
July 09 [Mon], 2007, 0:53
時が流れる
なんてよく言うけれど、
いかに流れているんだろうか
左から右へ、横に流れるのか
縦軸上に昇っていくのか落ちていくのか
それとも螺旋にくるくる回っているのか
今の自分を振り返れば、多分後者だ
螺旋を描いて回っている
つまりは、
なんだか訳がわからないということ
人間は進みたがる生き物
線上をぐんぐん進んでいきたい
私はくるくるしている
時間軸を浮遊している
どこにいるかわからないけれど
どこかにいるということだけはわかる
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そら・から
June 15 [Fri], 2007, 22:05
ふっと、こんな空に救われたりする
空を見上げる自分は、空っぽでいい
何にもなくていい
自分が何でできてるかなんて知らないが、
こんな空に感じ入る自分がいることは、確かだ
ゼロになっても、
世界はそこにある
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カラー
June 14 [Thu], 2007, 1:24
色で溢れている世界
人の色
土地の色
記憶の色
ここにいる、
私は何色?
この頃
心から動く場所がない
愛すれば滲む
流されれば染まる
できるだけ、
染めてゆく人に
世界を色付けてゆきたい
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海馬
June 08 [Fri], 2007, 22:35
思い出せない
今まで何してたんだっけ
何を思って
何を愛して
何を信じていたんだろう
思いを馳せていたものは何?
楽しいことは目の前にあるのに
用意されているのに
うまく笑えない
今まで私は何処にいた?
今日出会った人が
今夜の夢に現れる
明日の朝、目が覚めればきっと忘れてしまう
全ては夢の中
思い出せないよ
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瞬光
May 20 [Sun], 2007, 22:36
全ての仕事は売春である
岡崎京子のpinkから。
この言葉が、理解はしきれないが妙に引っかかる。
細江英公が撮った舞踏家大野一雄氏の写真集を見た。
体が止まった。
身体から宇宙が溶け出している人の写真を初めて見た。
写真で鳥肌が立つほど息苦しくなったのは、
これと岡本太郎ぐらい。
写真ができることの、体感的な力強さを知った。
二人の表現者が放つふるえが、
体の内奥まで突き破ってくる。
ぐちゃぐちゃの感情に、ちょっと光が差した瞬間。
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ワルツと祖父
April 27 [Fri], 2007, 1:05
若木信吾さんの、星影のワルツを観る。
いい映画だった。
会津の、3年前に死んだじいのことばかり思い出して、泣いた。
うちのじいはCABINだった。
毎晩林檎を食べていた。
黒糖飴やらジャムパンやらがいつも周りにあった。
そんなことばかり、思い出した。
ああうちのじいは、
誰にも支配されなかった。
死ぬ直前はボケて大変だったけれど、
老人では決してなかった。
お爺ちゃんでも、きっとお父さんでもなかった。
ただ、荒井翠という人間だった。
私はじいとはあまり話したことはないが(晩年はボケていたし)
ああでも、たまらなく押し寄せてくるこの感情は、
きっと何かと繋がっている証拠だろう。
もっとじいを撮りたかったなぁ
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冷蔵庫
April 25 [Wed], 2007, 1:05
一日中、大島弓子の綿の国星をどっぷり読む。
下北沢で世にもおいしい水茄子を食べる。
くたくたに煮たそれは、甘くて春の終わりの味がした。
雨音が心地よく、深夜の冷蔵庫を開く。
たったひとり。
深夜のキッチンは、たったひとりになる。
遠くでラジオからジェットストリームが流れている。
このとある一瞬、世界は完成される。
無機質の冷蔵庫に、アイスティーだとか蜂蜜だとか味ぽんだとかが詰まっていて、
開けば日常のあらゆる世界が迫ってくる。
そこは私的で詩的で、普遍の世界。
現実的な、夢の世界。
日常、生活、煙、空気。
変化し続ける世界に、ひとつの定着を与えるもの。
時にそのことが私をひどく感動させる。
冷蔵庫。
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欲望スケルター
April 14 [Sat], 2007, 16:21
今更ながら、 岡崎京子のヘルター・スケルターを昨夜読んだ。 今朝3回は悪夢を見た。 シャイニングに出てくるあの部屋のような、 惑星ソラリスの無重力空間のような、夢だった。 そして吐いた。 ああもうどうして、ここまで世界を見てしまうんだろう。 目を塞げば見ずに済むのに。 もっと楽に、楽になれるのに。 それは蓋を開けてしまったパンドラだった。 欲望を絵にしたら、自然とこうなったんだろう。 決められた約束のように。 超現実的なこの社会。 限りなく上り詰める欲望。 高層ビルは今日も建設されゆく。 ここにはもう全てが描かれているので、 私はこの岡崎京子世界を前に、 右往左往して反復するしかない。 初めて踏み入る森を歩くような、 モナ・リザの前に立った人々のような心持ちで。
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プロフィール
ニックネーム:塚田 有那
性別:女性
誕生日:1987年2月12日
現住所:東京都
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