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「秋のレビュー」核燃料運搬船に疑問の声
11月11日 20時17分

「秋のレビュー」核燃料運搬船に疑問の声
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11日から始まった各府省の事業にむだがないかを公開で検証する政府の行政改革推進会議の「秋のレビュー」で原子力エネルギー関係の事業が取り上げられ、核燃料の運搬船について、有識者から、本来の目的で使用される見込みがあるのか疑問が出されました。
政府の行政改革推進会議は、各府省がみずからの事業にむだがないかを検証した「行政事業レビュー」の結果を踏まえ、このうち8府省の55の事業について、さらに見直す必要があるとして公開の場で検証する「秋のレビュー」を11日から始めました。
この中で、原子力に関する研究や技術開発などを行っている日本原子力研究開発機構を運営するための文部科学省の交付金など、原子力エネルギー関係の事業が取り上げられ、最初に河野行政改革担当大臣が「文部科学省の資料には都合のいい項目しかなく国民に向き合って説明することを一切してこなかった。臭い物にはずっとふたをしてきたことが問題で、きょうは一つ一つの事業を細かく見ていく口火にしたい」と述べました。
続いて有識者から、ほとんど使用実績がない高速増殖炉「もんじゅ」の使用済み核燃料などの運搬船に対し、毎年およそ12億円が支出されていることについて、「『もんじゅ』が動いていないなかで、本来の目的で運搬船を使用する見込みはあるのか」といった疑問が出されました。これに対し文部科学省の担当者は、「『もんじゅ』が運転されれば使用されるし、使用済み核燃料はあるので将来的に可能性はゼロではない」などと反論しました。
「秋のレビュー」は、13日まで行われる予定です。

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