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もんじゅ関連予算 有識者から問題指摘相次ぐ11月12日 4時36分
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政府の行政改革推進会議の会合で、運転できない状況が続く高速増殖炉「もんじゅ」の使用済み核燃料を運ぶ船やその燃料を再処理するための研究施設に使われる予算に対して、有識者から問題があるという指摘が相次ぎました。
11日に始まった国の予算にむだがないかを公開で検証する、政府の行政改革推進会議の会合では、核燃料サイクルに関する事業が大きなテーマの1つになりました。
この中で、福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」の使用済み核燃料などを運ぶ運搬船「開栄丸」の維持費などとして、毎年およそ12億円が支出されていることが取り上げられました。
有識者からは、もんじゅが相次ぐトラブルなどで運転できないため、船が使われたのはこの9年間で4回しかないなどとして、支出の妥当性に疑問が投げかけられました。
所管する文部科学省の担当者は「将来的に船を使う可能性はゼロではない」などと反論しましたが、有識者のチームは「ほとんど使われていないのに、支出を続けるのは問題だ」として、使用の中止や輸送会社との契約内容の見直しを求めました。
また、もんじゅの使用済み核燃料を使って再処理技術を研究する施設の建設が中断している問題も取り上げられました。
文部科学省はすでに投じた830億円余りの建設費などがむだにならないよう、別の施設に改造する方針を決めていましたが、「別の施設も本当に必要なのか」といった指摘を受け、来年度の予算を要求しない考えを明らかにしました。
会合のあと、河野行政改革担当大臣は「もんじゅは、新たな運営組織を見つける必要があるし、そもそも動くかも分からない。核燃料サイクルについては、この予算は有効なのか、今必要なのかを個別に考える必要がある」と述べました。
この中で、福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」の使用済み核燃料などを運ぶ運搬船「開栄丸」の維持費などとして、毎年およそ12億円が支出されていることが取り上げられました。
有識者からは、もんじゅが相次ぐトラブルなどで運転できないため、船が使われたのはこの9年間で4回しかないなどとして、支出の妥当性に疑問が投げかけられました。
所管する文部科学省の担当者は「将来的に船を使う可能性はゼロではない」などと反論しましたが、有識者のチームは「ほとんど使われていないのに、支出を続けるのは問題だ」として、使用の中止や輸送会社との契約内容の見直しを求めました。
また、もんじゅの使用済み核燃料を使って再処理技術を研究する施設の建設が中断している問題も取り上げられました。
文部科学省はすでに投じた830億円余りの建設費などがむだにならないよう、別の施設に改造する方針を決めていましたが、「別の施設も本当に必要なのか」といった指摘を受け、来年度の予算を要求しない考えを明らかにしました。
会合のあと、河野行政改革担当大臣は「もんじゅは、新たな運営組織を見つける必要があるし、そもそも動くかも分からない。核燃料サイクルについては、この予算は有効なのか、今必要なのかを個別に考える必要がある」と述べました。