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[ 再現レシピ ] 実現可能?原作再現レシピ 話題の漫画飯に挑戦 <2010年6月>
▲ロシアの家庭料理、ゴルブッツィ

 毎日何気なく読んでいる漫画や小説に出てくる数々のレシピ。細かく作り方が描写されているものもあれば、抽象的で「本当に作れるの?」と思うものまである。そこで今回は「原作再現、漫画レシピ」と題して、漫画に出てくるレシピを元に料理を作ってみた。

 今回挑戦したレシピは手越原徹氏の漫画「男の料理」からゴルブッツィと言われるロシア料理だ。ゴルブッツィとは日本で言うロールキャベツである。  

 まずはキャベツを原作通り一玉用意する。そして、1枚ずつ丁寧に葉をはがすのだが、これが案外難しい。そこで漫画でも記載されていたがキャベツの芯をくりぬき、お湯にかけ、火が通ったら1枚ずつはがすという方法に切り替える。実際やってみるととてもやりやすい。次にキャベツの芯を巻きやすいようにそぎ切りにする。さらに具材としてみじん切りにしたキャベツの芯、合い挽き肉、タマネギ、米、卵、塩胡椒を加えてよくこねる。具材にお米を加えるのがこの料理の特徴だ。

 続いて具材をキャベツに巻き、深めのフライパンを敷き隙間なく並べる。そして、軽くこげ色がついたらトマトの水煮、キャベツのゆで汁、ローリエ、塩胡椒、サワークリーム、ヨーグルトを加えて30分ほど煮込めば完成だ。ヨーグルトとサワークリームが入るのも日本のロールキャベツとは若干違う特徴だ。

 さて完成した料理だが、味は一言で言うと薄い。やはり日本人は着色料が多い食事を普段とっているせいか舌が鈍っているのかもしれない。しかし味は悪くないのでとても奇麗に完食できた。

 世の中にはまだまだ多くのマンガ飯がある。最近はマンガ飯専用の料理本さえ出てきた。子供の時抱いた夢を、ぜひ皆さんの手で再現してほしい。    
(山田祐生)


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