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社会

冬の札幌ドームに今年も“嵐”上陸、影響や備えは

 北海道・札幌に冬の嵐がやってくる。超人気アイドルグループ「嵐」の5大ドームツアー「ARASHI LIVE TOUR 2015 Japonism」の札幌ドーム公演が、13日から3日間、行われる。昨年は3日間で16万1000人以上の観客を動員。ファンが道内外から集まり、関係者は今年も同数を想定しており、会場周辺の混雑は必至。宿泊施設、交通網の対策など、社会現象にもなっている嵐の影響を追った。

<宿泊施設>

 ▼札幌以外で 5月1日のツアー開催発表以降、宿泊施設のあっせんなどを手がける北海道さっぽろ観光案内所には、道内外から多数の問い合わせがある。担当者は「期間中の札幌市内はホテルが非常にとりづらい状況。千歳、小樽、苫小牧あたりで予約できれば良い方ですね」と話す。同案内所で把握している札幌市内(定山渓エリア含む)の宿泊施設は約190。札幌ドームのコンサート収容人員は約5万人で、宿泊施設のほとんどが予約でいっぱいとなり、24時間営業のサウナやインターネットカフェなどを紹介せざるをえない状況だという。

 ▼インターネットは予約可能も… 複数の宿泊検索サイトでは、札幌市内の施設で空き部屋があっても、2万円台~8万円ほどの高額な部屋しか残っていない状況。交通費をプラスしてでも、観光込みで旭川やニセコ方面に宿泊する観客もいるようだ。

<交通網も>

 ▼JRは増発 コンサートの3日間、JR北海道は臨時列車を走らせる。13、14日は夜のコンサート終了後に合わせ、札幌発旭川行きの「スーパーカムイ」を通常の最終午後11時5分発の3分後、同8分にも臨時運行。午後4時にコンサートが開演する15日は、同区間の午後9時40分出発、札幌発室蘭行き「すずらん」の午後9時33分がそれぞれ増発される。

 ▼地下鉄は特別ダイヤ 札幌市交通局では特別ダイヤで対応に当たる。札幌ドーム最寄り駅の福住駅を発着する東豊線は、13日午後3時30分から午後6時の開演まで、通常の5分~5分30秒間隔を4分30秒間隔で運行。コンサート終了後を見計らい列車6本を臨時運行する。14、15日は開演前に4本、終了後に6本の臨時便を出す。

 ▼タクシーは全員集合 北海道最大手の北海道交運グループでは期間中、札幌ドームへフル稼働で配車をする。同グループは札幌市内で約200台を保有。担当者によると「具体的な数字はわからないが、空いている車両はすべて投入することになると思います」と話す。最寄りの国道36号や羊ケ丘通りなどでは、コンサート開演前、終了直後はかなりの混雑が見込まれるという。

 ◆嵐のコンサートツアー 札幌ドームでは08年から毎年開催されている。昨年の5大ドームツアーでは名古屋、札幌、大阪、福岡、東京で合計84万5000人の観客動員を記録。今年9月に4日間開催された宮城スタジアムには約20万人が詰めかけ、同期間に仙台市内で予定されていた学会日程が10月に延期されたほど。札幌ドームの1日の最多観客動員記録も、12年から3年連続で嵐のコンサートで記録した5万3738人となっている。

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