[PR]

 ミャンマーのテインセイン大統領は11日、総選挙でアウンサンスーチー氏が率いる野党・国民民主連盟(NLD)が大勝する情勢を受けて、「民意を尊重し、平穏かつ着実に政権移譲する」との声明を出した。軍政がNLD勝利の結果を無視した1990年総選挙のようなことをしないと明確にした発言で、政権交代が現実的になった。

 テインセイン氏は声明で「NLDの勝利を祝福する」とも述べ、自身が党首を務める与党・連邦団結発展党(USDP)の敗北も認めた。

 8日に投開票された総選挙は、国会上下院(定数計664)のうち25%の軍人枠を除く民選枠(同498)で争われた。NLDが3分の2超(333議席以上)を獲得する勢いで、国会全体で過半数を制するとの見方が強まっている。