パプアニューギニアの正式名称は「パプアニューギニア独立国」という。
大航海時代以降、オランダ・イギリス・ドイツがこの地を分割していたが、イギリス統治部分はオーストラリアに引き継がれ、第一次大戦後にはドイツ統治地域もオーストラリアの委任統治領となった。
その後、第2次大戦においては日本軍が大量の(餓)死者を出したことでも知られる。
戦後、オーストラリア委任統治領自治政府時代を経て独立、ただし、この前にインドネシア軍が侵攻してイリアンジャヤ(現パプア州)を奪われている。
登場する国々を見ても、オセアニアとアジアの境目という感じがする。
なお、オーストラリアからの独立だったので、今も英連邦の一員である。
■荒廃したポートモレスビー
で、今回の本題に入ろう。
ネタを提供してくれたのは、おなじみ「デイリー・メール」。
首都・ポートモレスビーにおける売春の実態に関するレポートだ。
そもそも、ポートモレスビーという街は、非常に治安が悪い。レイプ、盗難、殺人が頻発しているようだし、「raskol」(アライグマとは関係あるのか?)と呼ばれるギャングが、もう十数年にわたって跋扈している。
かつては急発展の兆しを見せていたボロコ地区なども、いまでは酷い状態になっているらしい(私はよく知らないが)。
加えて、失業率も60%を超えているらしいから、まともな産業は成り立っていないと言えるだろう。
経済状況が安定せず国力の乏しい国にあって、人間だけが集まる首都というのは簡単に世紀末的な状態になる。
その帰結として、セックス産業も貧者への搾取の傾向を強めるというわけだ。
ホテルで客を待つ売春婦。
■蔓延するHIV コンドーム着用を頼むと殴られる
パプアニューギニアでは、売春は違法である。
とはいえ、ごく近い隣国に依存するなどしなければ、売春をなくすことは通常不可能だから、この手の商売は地下に潜って、非合法な状態で運営される。
そうすると、どう考えても健全な経営はできなくなる。
ベルタという40代の良心的なやり手婆は、少女たちにコンドームを配ったり、客と価格交渉するなどしているという。彼女は要するに、まっとうな風俗産業の経営者たらんとしているわけである。
しかし、パプアニューギニアの男たちは、ナマ至上主義者が多いようだ。
コンドーム着用を頼むと、殴られてナマで挿れられてしまうことも多いという。
結果として、性産業に従事する女性たちのうち、13%が陽性だという統計もでている(ゲイの場合は18%)ほど、HIVが蔓延している。
もう数年売春を行っているという北部出身女性。
■性産業従事者への偏見
また、売春が法的に禁止されており、闇の商売である場合、従事者は偏見に苦しめられることになる。
彼女らの多くはレイプや虐待の被害にも遭っている。客だけでなく、先述の「raskol」の構成員も彼女たちを食い物にしている。
また、家族からも非合法で汚い仕事をしているということで、家計を助けたりしていても白い目で見られることも多いという。
15歳から24歳の女性たちのうち、3分の2が売春している(パートタイム的なものも含め)のだから、これはもう最もメジャーな職業だと思うのだが、なんでそんなに蔑まれないといかんのだろうか?
私が思うに、パプアニューギニア政府は売春を合法化し、法律でコンドーム着用を義務づけたらどうか? 闇の商売にしておくのは、あまりよくないと思うのだが……。
なお、10代の少女たちは、わずか2000円ほどで体を売っているのだという。
郊外にはゲイ向けのクラブもあるという。
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