ずーっと、ずーっと我慢してたんですが、吐き出します。
毒です。
批判です。
苦手な方は、このページをそーっと閉じてください。
言及はしません。
『ハッピー黒板』というのを、毎日書かれている小学校の先生が、ご自分の書かれた黒板や、ご自分が『ハッピー黒板』を書いている様子の動画を、ブログにUPされています。はてなブログのトップページにもたまに掲載されているので、もしかしたら注目されている先生なのかもしれません。
まず腑に落ちないのは、その先生はなぜ、自分のブログで、そのハッピー黒板を世の中に宣伝されているのか?
学級経営のひとつの方法として提案したいなら、教員の研修会や勉強会で発表すればいいだけじゃないですか?
もしそれが本当に素晴らしい方法で、子供の心を救う効果が抜群なら、ブログで宣伝なんかしなくても、教師ネットワークで徐々に広がっていくはずだし。仮説授業みたいにね。
仮説授業?きっと一般にはほとんど知れていない言葉だと思うけれど、教育関係の方なら、1度は耳にされたことのある授業方法です。
なんで私が知ってるのか?それは内緒です。
とにかく、その先生がブログでハッピー黒板を、動画までUPして全力で宣伝しているその動機は『ハッピー黒板を世に広げ、その第一人者として有名になりたい』からとしか、私には思えない。講演家(?ってなに?どんな職業?)だったらしいし、人前に立つのはきっとお好きなんでしょう。違ったらスミマセン。私の受けている印象です。
でもね。
いい先生かどうかって、自分が決めるんじゃなくて、指導を受けた子供たちが決めるんじゃないですか?本当にハッピー黒板が多くの子供たちを救っているのなら、放っておいても数年後、その子供たちがきっと「ぼくたちは〇〇先生の『ハッピー黒板』に救われました!!」って世の中に最高の宣伝をしてくれるから。
逆に、自分でどんなに「ハッピー黒板って最高でしょ?ぼく素敵なことやってるでしょ?」って言ったって、そこに子供たちの声がなくちゃ、素敵なのかどうなのかわかんないよ。どうしてもって言うなら、子供たちにブコメの仕方教えて、ブクマで称賛してもらえばいいんじゃないかなぁ?そしたら、おお、この先生はこんなにも子供たちに慕われて信頼されてるんだってわかるから。
んで。
その『ハッピー黒板』の内容なんですけどね。
例えば家庭で、もうどうしようもないくらい、子供の小さな心ではもう抱えきれないほど辛いことが毎日のようにあって、誰かに助けてほしくて、もう今日こそ担任の先生に打ち明けてみようかと思って学校の教室に入ったとき、黒板に
『みんなおはよう!!今日もハッピーかな?』
とか能天気な笑顔つきで書かれてたら、私なら相談するのを諦める。この先生には何を言っても無駄だ心を閉ざす。
そしてさらに
『そのいやなきもちは成長痛!成長痛!成長ちゅう~!!』
とか続いてたら、きっと子供の自分はそれを真に受けて、本当はもうとっくに限界を超えてるのに、我慢しなきゃ、頑張んなきゃと、無理をしようとする。そしてきっといつか崩壊する。
もし。
その先生が、ハッピー黒板のおかげでうちのクラスはみんなハッピー!とか思ってるんだったら、もしかしたらそれは、ハッピー黒板の能天気な無駄に明るい文面を見て、子供たちは相談相手の候補からその先生を除外した結果、子供たちの誰からも、深刻な悩みや本音が聞けてないのかもしれない。
と、思ってしまう。
『いやなきもちは成長痛~!!』
なんて書かれたら、相談したくてもできなくないですか?
だって相談したって「それも成長!がんばれ!」で片づけられそうだもん。
いや違ってたらゴメンナサイ。
私の感じてる印象ですから。
でも、クラスに1人でも、その子にはどうすることもできない暗くて深い問題を抱えている子がいることを知ってたとしたら、あの黒板の文面は書けないんじゃないかなぁ・・・。それともそれを把握した上で書いてるのかなぁ。だとしたらもう手に負えな・・・なんでもないです。これも全部、私個人の感想ですから。
でね。
最後に。
教員でもない私たちがその黒板をブログで見せられて、どうしろというのか。普通の家庭には黒板はないし、もし万が一真似しようと思っても、できない。
あ、それとも子供にあてた置き手紙に応用するとか?
仕事で留守中、鍵を開けて学校から帰ってきた長男に
『おかえり!!今日も学校はハッピーだったかな?』
もしかしたら学校でひどいいじめにあって、それでも泣くのをこらえてやっと家にたどり着いたかもしれない長男に?
もしかしたら帰宅中に我慢できずにおもらししてしまい、恥ずかしさと悔しさで顔を真っ赤にして目に涙をためて帰ってきたかもしれない長男に?
そしてさらに
『いやなきもちは成長痛!成長痛!成長ちゅう~!!』
て書くの?
親友だと思ってたお友達に、今日突然裏切られたかもしれない長男に?
教科書を池に投げられ、それを拾って、靴も、服も、教科書もびしょびしょで帰ってきたかもしれない長男に?
無理!!
そんな無神経極まりないこと書けません!!
私だったら
『おかえり。学校どうだった?帰ったら話聞かせてね』
って書いて、チョコレート置いとくのが精いっぱいですわ。
と、いうことで、ハッピー黒板の書き方を動画にあげてもらっても、我が家では活用する機会がありません。
残念です。
どうか我が子の担任の先生がとち狂って、ハッピー黒板なんて書き始めませんように。