ゆうがたLIVEワンダー

18時台の特集/バックナンバー

2015年11月10日

人気上昇の「習い事」 プログラミング教室

きょうの特集は、「子どもの習い事」に関する話題です。
リクルートライフスタイルが小学校高学年の子どもを持つ母親に「これから子どもに習わせたいことは?」というアンケート調査をしたところ、回答が最も多かったのが「英語・英会話」、2位が「水泳」、3位が「学習塾」…という結果でした。

その中で、8位にランクした習い事がパソコンを使った「プログラミング」です。
去年、初めてベストテン入りして人気急上昇中…。
子どもたちが通う『プログラミング教室』を覗いてみました。



難しそうな文字がびっしり!
う〜ん、じっくり見てもチンプンカンプンです。
これはゲームのプログラム!



かわいい熊が助走をつけて…、ジャ〜ンプ!
迫り来る敵を、軽快にかわします!



このゲームを作ったのは、なんと小学6年の依田直樹くん。
まだ小学生なのに、凄いですね。



【依田直樹くん】
「一番楽しいなって思う時は、自分の想像通りの面白いものを作れた時です。こう…「成し遂げた!」っていう。めっちゃ嬉しいです」

では、さっきの難しそうな文字の役割とは?

例えばこの部分は、熊が敵に当たったら、「GAME OVER」と表示するプログラム。



ほら、ちゃんと画面に出てきたでしょ!



このゲーム、直樹くんが3ヵ月かけて、一人でイチから作り上げたんです。

【依田直樹くん】
「将来は、プロのプログラマーなれたらいいなって思ってます」



直樹くんが通う大阪のプログラミング教室をのぞいて見ると…、子どもたちがいっぱいですね。
実は今、プログラミングが子どもの習い事でかなりの人気なんです。



IT企業の最大手『サイバーエージェント』のグループ会社が運営するこの教室では、この1年で生徒が53人から130人に。
2.5倍も増えたんです!
お父さん、どうして子どもにプログラミングを習わせたんですか?

【小6男児の父親】
「やっぱり今後の社会の中では、プログラミング技術はすごい必要やと感じてたんで。で、ちょうど子どもがゲームが凄く好きなんで、それで「作る側はどうや?」と話して。ちょっと誘った感じ」

リクルートライフスタイルが母親に行ったアンケート調査によると、「今後、習わせたい習い事ランキング」で『プログラミング』が去年、初めてベストテン入り!
大手学習塾などが今、全国で相次いでプログラミング教室を開いているといいます。



【講師】「この赤色の文字が…」
【男児】「もし」
【講師】「これ「if(イフ)」って読むのね。そうそう「もし」。「もし何とかしたい」って時に、if文っていうのが使えるから。オッケー?」



ここに通う子どもたちは、3ヵ月で12回の授業を受けます。
パソコンに触るのが初めてでも、ここでオリジナル作品の開発をめざします。

【向井梨紗ちゃん】
「これ作りたい!」

小さな女の子もいました。
小学1年の向井梨紗ちゃん、パソコンは初心者です。

習っているのは、「スクラッチ」というアメリカで開発された子ども向けのプログラミングソフト。
あらかじめ用意された言葉をパズルのように組み合わせるだけで、ゲームなどを作ることができます。



【向井梨紗ちゃん】
「ママがパソコンしてるから「自分もしよっかな?」と思って」
(Q:実際にやってみてどう?)
「楽しい」

【梨紗ちゃんの母親】
「そもそもは私もやらせたいなという風に思ってまして。彼女たちが社会に出た時に、読み・書き・そろばんと多分、ITリテラシー(ITを読み解く力)っていうのがいるかなっていうのが一つ目のきっかけと、あとやっぱりプログラミングっていう構造化するっていう所が小さいうちから身に付けばいいなっていうので通わしました」



ある日の授業…。
ん?プログラミング教室なのに、パソコンを使ってませんね〜。



【女児】「このゲームは、敵を倒すとレベルが上がっていくシューティングゲームです。最後にはボスもいます」
【校長】「できるだけ、時々前を見るようにして下さい」

こうした発表の光景、どこかで見たことありませんか?

【アップル元CEO・故スティーブ・ジョブズ氏】「iPhone3G!」

そう、アップルを世界的企業に成長させたスティーブ・ジョブズ氏。
教室では、”未来のジョブズ氏”を育てんとばかりに、プログラムの作り方だけでなく、プレゼンテーションのやり方も教えているんです。

【テックキッズスクール大阪梅田校・黒川広貴 校長】
「自分で作って、自己満足では終わらないようにするってっていうことと、作ったものを発表したり発信することで次への創作意欲につながると。自分の作ったものを世の中に発表することで、世の中に能動的に働きかけるような人材の育成も目指しています」



小学1年の梨紗ちゃん、自分でゲームを作って発表会で披露することになりました。
初めての経験…、大丈夫でしょうか?

【梨紗ちゃん】「消えた。う〜ん…、わからへんな…」

入門ソフトを使うとは言え、知識がないと操作できないため、お母さんは見守るしかありません。
画面には、梨紗ちゃんが手書きした数字。
この数字を大きく表示したいのですが…、うまくできません。
教室で習ったことを思い出しながら、チャレンジします。



【梨紗ちゃん】「先生がなんかこのへんのやつ押してから『2』押してはった。いった。大きいのになった」

あとは、ゲームに効果音をつければ完成です。

どんなゲームができたんでしょうね〜。



発表会の日。
生徒のお父さんやお母さんが会場を埋めます。
70人の子どもたちが、この1ヵ月で作った作品を発表します。

【小6男児】「作ったゲームの名前は『つりゲーム』です。ここを10回クリックすると、魚が釣れます。水槽に入れるところはいろいろ難しかったけど、頑張ってやりました」

そして、将来プロのプログラマーになりたいと言っていた小学6年の直樹くん。

【依田直樹くん】「僕が作ったアプリはゲームコーナーです」

何と、直樹くんは3つのゲームを用意してきました。
特に力を入れたのがこのシューティングゲームです。



激しく打ち合う戦闘機。
ここで、青い自分の機体がアイテムをゲット!
すると、ブロックが現れ、赤い敵からの攻撃を防いでいます。
小学生でこの完成度、面白そう!

一方、控え室には、発表の練習をする梨紗ちゃんの姿が…。

【向井梨紗ちゃん】
「ママに「頑張れ」って言われてる気持ちがいっぱいして、なんかできそうな感じがする」



【発表する梨紗ちゃん】「わたしの名前は梨紗です。作ったのアプリの名前は『かぞえゲーム』です。では、動画を見てください」



今、画面に出た数字、わかりましたか?
梨紗ちゃんのゲームは、画面に次々と現れる数字を答えるゲーム。
数字は一瞬で消えるので、目が離せません!

【講師】「この数字、全部自分で書いてくれたんですか?」
【梨紗ちゃん】「はい」

【梨紗ちゃんの母親】
「違和感なくパソコンも使ったり、そこが本当に本人としても楽しかったようなので、ずっと続けたいなって思ってます」

無事に発表を終え、ほっと一息。
作品の体験コーナーに行くと…、梨紗ちゃん、自分が作ったゲームで遊ぶ子どもたちを見つけました。

【体験する男児】「8!8、8、8。絶対8。イェイー」
【体験する女児】「ずっと正解してる。これ面白い!」

頑張って作った初めての作品。
梨紗ちゃん、反応が気になるようです。



【梨紗ちゃん】「疲れた〜。早く家に帰りたい」

(Q:何している時が一番楽しい?)
【梨紗ちゃん】
「プログラミングしてる時が楽しい。将来、人のためになる仕事に就きたい」
(Q:それはプログラミングを活かしてってこと?)
(うなづく)

「習い事」の定番になる勢いを見せる『プログラミング教室』。
IT時代の子どもたちの可能性を広げています。
記事一覧へ戻る

関西テレビ ページトップへ戻る