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くいデータ改ざん、豊田の小学校でも 横浜と別の担当者

 旭化成建材(東京)によるくい打ち工事のデータ改ざん問題で、愛知県豊田市は11日、市立野見小学校の校舎でデータ改ざんがあったと発表した。問題の発端となった横浜市のマンションで改ざんした男性担当者は関与しておらず、別人が担当していた。

 市によると、校舎には119本のくいがあり、うち22本で地盤が固い支持層に到達したかを示す電流計データの改ざんがあった。11本は他のくいのデータが流用され、残る11本は一部を切り貼りしていた。

 10月下旬、旭化成建材の施工と判明した際には、市は電流計データを含む施工報告書を調査し「改ざんの形跡は分からない」と説明していたが、市内の元請け会社と旭化成建材の検証作業で改ざんが判明した。

 市は現場調査で傾きがなかったのに加え、地盤の調査記録やくいの納品書などから「すべてのくいが支持層に届き、建物の安全性に問題はない」と判断。今まで通り使い続ける。校舎は2013年2月に完成し、地上3階、地下1階の延べ4617平方メートル。教室や図書室などがある。

 旭化成建材は全国300件前後とされる改ざんの調査結果を13日に国土交通省に報告する予定。横浜の担当者以外の改ざんは、東海地方では岐阜県瑞穂市の本田小でも判明している。

(中日新聞)

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