数多くのブックマークがつくのは、大変喜ばしいことです。私の連日blog更新を支える大きなモチベーションとなるのがこのはてなブックマークで、これははてなブログユーザーにある程度共通したことではないでしょうか?
しかし、こうしたブックマークの中にも、見ていて心が痛むものも少なくありません。いわゆる「暴言」と呼ばれるものですね。批判との線引きは、辞書で引いて明確にできるものではないと思います。その線はそれらのコメントを見て傷つく閲覧者(筆者)の心の中にあるのでしょうから。ただ、誰の目から見ても「これは酷い」と思われるものはありますし、それらは疑いようがないでしょう。
肯定だけでは成長できない
肯定的なブコメばかりを寄せろとか、そういうことではないです。あけすけに言うと肯定的なブコメしか見たくないのですが、それでは自分とは違う角度で物事を見ている方の意見や考え方が見えてこなくなる。賞賛ばかりでは感覚が鈍磨してしまいます。だから時にはそんなスパイスの効いた批判的コメントも、自分の成長の糧にすべく、受け入れることも必要でしょう。
建設的な批判コメントに対し、いつまでも「自分を否定された」とネガティブになるのは、子供が拗ねる心理に近いものがあります。これでは大変勿体ないので、なんとかプラスにしていきたいものです。
暴言と批判の違い
さて、冒頭の話に戻りますと、「暴言」と「批判」は明らかに違います。暴言は人格攻撃を伴ったり、時には根拠なく主観のみで相手をけなすなど、その発言者の人格を疑ってしまうもの、論理が破たんしているものがほとんどです。対して、批判というのはある程度の根拠を示した上で自分の意見を主張し、相手の間違いを指摘するケースが多く見られます。これが先ほどの「肥やしにすべきコメント」ですね。
炎上エントリーへの痛烈なコメントに思うこと
最近では炎上エントリーへの心無いコメントで、精神的に疲弊したり、半引退を余儀なくされている書き手を散見します。そのたびに私は心を痛めます。自分の内面を吐き出すことで、承認欲求を満たす最高のフィールドであるネット上(特にブログというコンテンツ)でこのような追いつめられ方をする人たちのなんと哀れなことでしょう。その悲しみは想像を絶します。
自業自得の場合も当然あるでしょう。故意に誰かを傷つけるものや、明らかに悪意があるエントリーでの炎上はフォローのしようがありまん。しかし、そんなつもりもなく公開したエントリーが炎上し、そこに書き込まれた人格攻撃ブコメで精神を疲弊するというのは、あまりにも理不尽な気がします。
書き手に何かを気づかせようとするならば、言葉の使い方というものがあるはずです。「氏ね」「カス」「消えろ」では何も伝わらない。憤りを感じているなら、それをしっかり紳士的に文章化して相手に伝えるべきではないでしょうか。ブコメじゃなくても、メールで個人的に批判的意見を送っても良いですね。
炎上してるから俺もいくぜ!のようなカーニバル的なノリで集団で叩く様は、日常的に周囲に同調して様子を伺う多数派の鬱憤晴らしにしか見えないのです。繰り返しますが「物は言いよう」です。これは現実の社会でも常識です。
私の暴言対策
前段が非常に長くなりましたが、今回はこの「暴言」の私流受け流し方をお伝えしたく、筆を執りました。とても具体的なものですので、お悩みの方はぜひ試してください。
暴言者のブックマークをチェックしてみる
「?」と思われるかもしれませんが、試しに自分の記事に暴言を吐いている方のほかのブックマークを確認してみてください。あら不思議、大抵は余所でも同じようなことを言ってます。または否定的意見に偏りが見られることも多いです。つまり、その人の暴言は自分の書いた記事にピンポイントに向けられたものではなく、「人間性の問題」の可能性が高まるのです。これにより、「ああ、こういうことを普段から平気で言う人が、たまたま私のところに来てしまったんだな」こう考えることができるようになる。
例えるならば、近所で悪名高い暴言オヤジがいて、誰が何をしようととにかく文句を言う。周りはできるだけその人と距離をとって生活しているが、たまたま何かのきっかけで接点を持たざるを得なくなった時に暴言を吐かれる。それは道端で鉢合わせただけかもしれないし、本当に運が悪かっただけの場合もある。けど、暴言を吐かれた人は一時的に嫌な思いをするが、なんせ相手は悪名高い暴言オヤジ。彼に何を言われても自分の人間性を疑う必要はないし、それ以上悩む必要がない。可愛い天災に巻き込まれたと思えば溜飲が下がる。これと同じ原理です。
逆に普段、品行方正で人に優しく、常識のある方から強くなにかを批判された場合には、自分の行いを再点検するとともに、今後の行動を修正していく必要があるのかもしれませんね。
自分があまりにも酷いと思えるような暴言を受け、その発言者のブックマークを確認しても余所で特に大暴れしているわけじゃなかった。こういう場合はちょっとややこしいかもしれませんね(笑)何か多大なる私怨を抱かれている可能性もあります。そういう時は自分が何か悪いことをしたかどうか、まずは疑ってみましょう。
結語
暴言に対して強烈に抱くネガティブな感情、それをいかに上手く緩和できるかがブログ継続の秘訣ではないかと思います。今回、紹介した「暴言者のブックマークをチェックしてみる」は、それなりに効果のある対策なので、まだされたことのない人はぜひとも試してください。ただ、気を付けなければいけないのは、全ての「批判的」コメントを暴言として捉えるような極端なラインを設定するべきではないということです。肯定してほしいのは人のサガですが、否定も結果的にプラスに変換して受け入れる懐も育てましょう。
自分にとって成長となる機会が増えるような「暴言と批判の線引き」を磨いていきたいものです。
暴言により傷つき、ブログで自己表現ができなくなるブロガーが一人でも減ることを願って...ここで筆を置かせて頂きます。駄文にて失礼いたします、ここまで読んでいただいてありがとうございました。