下山祐治
2015年11月11日04時02分
大手ゼネコン4社の2015年9月中間決算は、営業利益がそろって過去最高になった。16年3月期通期では、清水建設が25年ぶり、大成建設が24年ぶりに純利益で過去最高を更新する見通し。2020年の東京五輪に向けた工事ラッシュで、バブル期以来の好業績に沸いている。
各社は、東日本大震災直後に安値で受注した利益の出にくい工事が片付いたことから、工事の採算が改善。ビル工事が増えている首都圏などでは施工を管理する技術者が足りない状況で、もうけが出やすい工事を選んで受注することもできる環境にある。地方の公共工事も堅調だ。
今年3月期決算で唯一、営業減益だった鹿島も、今回の中間決算では、営業利益が前年同期の10倍に迫った。山本敦・経営企画部担当部長は、「採算性を重視した工事が順調に推移している」と語る。
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