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 世界反ドーピング機関(WADA)の独立委員会がロシア陸上界のドーピング問題を調べた報告書について、国際オリンピック委員会(IOC)は10日の声明で「2014年のソチ五輪のドーピング検査に違反はなかったというWADAの監視団の報告を信じている」とし、独立委と異なる見解を示した。

 独立委の報告書では、WADA公認のモスクワの検査機関がソチ五輪の期間中にソチに設けた臨時の検査所について、ロシア政府の情報機関に監視され、公正さが侵されていた可能性があると指摘していた。

 また、IOC理事会は10日、倫理委員会から提案があった国際陸上連盟のラミン・ディアク前会長(セネガル)の名誉委員の資格を暫定的に停止する処分について、承認したと発表した。(ロンドン)