「死者に対する名誉毀損」 故・千鏡子氏の遺族が警告

 千鏡子(チョン・ギョンジャ)画伯の死去をきっかけに『美人図』の真贋(しんがん)論争が再び巻き起こっている中、千画伯の遺族側が9日「『美人図』の真贋論争をめぐる虚偽の事実の流布についての声明文」を発表した。

 声明文で遺族側は、美術評論家のチョン・ジュンモ氏(元国立現代美術館学芸室長)が「『美人図は贋作ではない』と主張し、証拠として挙げた内容を問題視し、「死者に対する名誉毀損(きそん)罪に当たる恐れがあり、今後法的措置を講じる可能性がある」と主張した。

 チョン氏は1999年、『美人図』は自分が描いたと主張していたクォン・チュンシク氏(68)が、先月30日に本紙とのインタビューで、あらためて千画伯の『美人図』が贋作だと主張し、当時検事として捜査を行ったチェ・スンヨン弁護士も「クォン氏の話には信ぴょう性がある」と主張したのを受け、あるメディアへの寄稿を通じ反論した。

 一例として、「千画伯は瞳の部分に金粉を用いたが、私は黄色の絵の具で彩色した」というクォン氏の主張に対し、チョン氏は「千画伯が人物画の瞳の部分に金粉を用いたのは1980年代半ば以降だ」と反論した。だが、千画伯の遺族側は声明文で「『美貌(びぼう)と香り』など、1977年に千画伯が描いた女性画4点を根拠に「千画伯は1977年、すでに多くの女性画で目の部分に金粉を用いていた」と反論した。

 チョン氏は9日、本紙の電話取材に対し「公式な対応は自制する」と述べた。これについて、文化体育観光部(省に相当)の関係者は「遺族と国立美術館の双方が納得できる科学的かつ客観的な立証の方法があれば、直ちに再鑑定を行う」と話した。

金美理(キム・ミリ)記者
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