韓国キムチ、対中輸出拡大には通関短縮がカギ

■克服すべき課題も

 対中輸出の道は開かれたが、障害も少なくない。当局による細部の交渉で障害要因を取り除いていかなければ、今後の輸出増大効果は半減してしまうからだ。キムチ製造業界では流通期間が30日程度というキムチの特性を考慮し、通関手続きの短縮を求めている。あるキムチメーカー関係者は「7-10日間かかる通常の通関ではなく、2-3日間で済む生鮮物向けの通関手続きが当初から適用されなければ、継続的なキムチ輸出はできない」と指摘した。韓国農村経済研究院のチェ・ビョンオク研究委員は「政府が中国の大都市など拠点別に低温流通システム、物流センターなどの設置を支援すれば、韓国企業の競争力が高まる」と提言した。

 今年7月から対中輸出が再開された韓国産牛乳の場合、両国で殺菌方式が異なるため、大量輸出が難しい。韓国メーカーの大半は超高温殺菌方式(130度以上で2-3秒間)を採用しているが、中国政府は低温方式(75度で15秒間)で殺菌した牛乳しか輸入を認めていない。このため、韓国の乳製品業界は新規の設備投資に数百億ウォンが必要で、現時点では難色を示している。

 産業研究院(KIET)のイ・ジュン副研究委員は「食品と畜産物に関する韓国の基準が中国でも通用し、非関税障壁が低くなるように、当局はもっと粘り強く交渉すべきだ」と訴えた。

チェ・ソンジン記者
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