韓国キムチ、対中輸出拡大には通関短縮がカギ

 韓国のキムチ製造最大手、大象FNFは先週から慶尚南道居昌郡にある輸出専用キムチ工場の生産ライン点検作業に入った。同社は毎月約1000トンを日本、米国、欧州に輸出しているが、先月の韓中首脳会談でキムチの対中輸出再開の道筋が付いたことから、中国市場攻略に向けた生産ラインの追加確保が必要となった。

 同社のムン・ソンジュン・マーケティング責任者は「月100トン規模から始め、来年には月500トンまで対中輸出を増やす。中国産の低価格キムチと差別化した『プレミアムキムチ』で真っ向勝負したい」と話した。韓中首脳会談での合意により、コメ、参鶏湯(サムゲタン)の中国進出にも見通しが付いたため、関連業界は準備を本格化させている。現地の流通網確保、市場調査を急ぎ、韓国の生産ラインを中国の衛生基準に合わせる作業も進めている。

■「高品質」で勝負

 中国のキムチ市場は韓流を追い風に韓国の飲食文化が広がり、急成長している。世界キムチ研究所のパク・ソンフン戦略企画本部長は「今年の中国のキムチ生産量が50万トンに迫り、5年前の2倍に達する」と指摘した。CJ第一製糖は輸出用キムチの生産を増やし、中国現地に生産基地を設けることを積極的に検討している。キムチ以外にチゲ(鍋物)、チム(蒸し物)などの加工食品メニューも増やし、中国人の胃袋をつかみたい構えだ。

 米穀業界も安い中国米と高い日本米のすき間に食い込む戦略だ。農協は来年のコメの対中輸出目標を1000トン以上に定めた。農協中央会糧穀部のイ・ジョンフン氏は「『K-ライス』という統一ブランドで、中国米より安全で機能性が優れ、日本米よりも安いという事実をマーケティングのポイントとして強調していく」と語った。

 コメ産地の全羅北道は、道内の米穀総合処理場と協力し、真空包装システムを導入することを決めた。鶏肉加工メーカーの夏林(ハリム)は、参鶏湯の生産ラインを中国の衛生基準に合わせる作業を進めている。加工食品メーカー、マニカーF&Gのキム・ジュヨン理事(取締役)は「中国の取引先確保に総力を挙げている。来年の対中輸出目標は300トンだ」と話した。

チェ・ソンジン記者
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