こんにちは。SideCIの角です。 私たちはもうすぐ英語版のブログをスタートします。そのために必要な情報を結構頑張って調べたのでシェアする記事です。
結論から言うと、私達のブログは下記の構成になりました。
- 英語版: WordPress at DigitalOcean + Gist
- 日本語版: Hatena Blog + Gist
(※まだ構築中のため変更の可能性はありますが)
調査したワケ
はてなブログは使いやすく、日本人エンジニアの間ではデファクトスタンダードかと思います。しかしながら、英語圏のユーザには日本語なので当然使いづらいです。また、多言語サイトの運用などは出来ません。
英語版のブログを始めるにあたって、はてなブログ以外のブログを選ぶ必要がありました。そのため、郷に入っては郷に従うために、海外の類似した企業の方々のブログが何で運営されているかを調べることにしました。
調査した対象と結果
調査した内容を下記のようにまとめています。また、SaaSの場合にはホスティング業者は記載していません。
- 使っているソフトウェア(サービス)名
- 調査した対象 ホスティング業者
以下が調査結果になります。
- WordPress
- http://blog.circleci.com/ hosting by WPengine
- http://blog.codacy.com/ hosting by WPengine
- https://blog.codeship.com/ hosting by WPengine
- Meidum
- ghost
- silvrback
- 独自実装
- http://blog.codeclimate.com/ with CDN Fastly.com
- http://blog.phacility.com/ hosting by Amazon EC2
- http://blog.8thcolor.com/ with CDN Fastly.com
- http://blog.wercker.com/ 不明
- http://blog.shippable.com/ with CDN Akamai
- http://blog.travis-ci.com/ with CDN Fastly.com
ホスティング業者やSaaSについての比較
調査したところ、独自実装 > WordPress > Meidum > ghost / silvrback という感じでした。
また、Tumblrも少しだけいた気がします。(このリストには載ってない企業がたしか。。)
独自実装はおそらく理由としては既存サイトのデザインと一貫性を持たせたい、共通したCSSやデザインを使いたいといった感じかと思います。
それぞれのメリット・デメリット概要
はてなブログ
Medium
- Markdown出来ない
- コードの埋め込み出来る
- Gistを使うことも出来る
- 独自ドメインは出来る。但し多分Beta
- Medium特有の流入があるかは不明。人気ポストになればあるはず
WordPress
Ghost
Ghost
マークダウン可、コードスニペット可、ハイライト不可、独自ドメイン可
Tumblr
- Markdown出来る
- コードの埋め込みが出来ない
- Gistを使うこともできるがカスタマイズが必要
- 独自ドメインは出来る
- デザインは買ったりも出来る
- Tumblrの中で「スキ」「リブログ」みたいなのが出来るし少しだけ流入がある?
Gist
Gist
番外編。コードを色々なサイトに埋め込める。そのため、コードスニペットの2ブログ間での共有はGistが便利。
シンタックスハイライトも優秀
WordPressのホスティングについて
WordPressのホスティングといえばにほんではさくらのVPSなどのVPSを使っている方が多いかと思います。海外ではどうなんだろう?と思いましたが、調べた中でWordPressを使っている企業のブログは3社中3社とも WP engineでホスティングされていました。
WP engine
WP engineはWordPress専用のホスティングサービスです。VPSでホスティングするのと比べると以下の様なメリットがあります。
- daily バックアップ
- スケーラブル、容易にスケール出来る
- セキュリティが強固
- CDNがワンクリックで有効にできる(月額19$がPersonalプランだと必要です)
料金は月額$29〜。CDNを使う場合には+$19です。
ただし、クーポンを使って年額で決済すると、初年度は1ヶ月あたりの平均は$20.17だそうです。(CDNは含まず)
中の人がチャットでプライシングについて説明してくれたので、引用してみます。
So the Personal Plan which costs $29 per month, within a shared environment, with 25,000 visitors and the ability to add 1 more install at the cost of $14.95 per month.
If you sign up for a year the cost will be $242 with the coupon code 'SPEEDUP'. Included in that is not only free migration but 2 months free and a further 20% off the payment, therefore effectively $20.17 per month.
Worth noting this is not an annual contract, you can leave anytime and we will credit you the amount. How does that sound?
3ヶ月間の間33%オフになるクーポンもあるみたいです。有効期限などはは不明です。現時点で使える事は確認しました。
WPEngine Review: {33% OFF} Special Offer For November 2015
但しこちらは年額決済は不可能なため、実質的には年額割引とクーポン割引が併用される SPEEDUP
の方がトータルで見ると安いです。
デジタルオーシャン
WP engineは私たちには正直高額すぎるように見えました。そこでDigitalOceanを検討しました。
デジタルオーシャンのいいところ
- スケールアップ、ダウンが可能(downtimeは数分だけ発生する)
- リージョンが幅広い(日本はありませんが、シンガポールやNew York、San Fransiscoなど)
- SSD Base, 転送量やメモリは必要十分
- WordPressが最初から入ったインスタンスを立ち上げられる
- $10/mo から使える!($5のプランはWordPress入のイメージは起動できません。また、手動であれば入れられますが、おそらくスペック不足かと思います。)
WordPressのバックアップ手法やコンテンツのキャッシュなどはWordPressのプラグインで行えますので、CDNを使わないのであれば、WP engineを選ぶメリットはコストと比較すると多くないように思います。
インスタンス作成のイメージ
デジタルオーシャンの雰囲気が伝わるように幾つかのスクリーンショットです。
インスタンスの選択($10/mo)
イメージの選択(WordPressが入ったUbuntuを選択)
リージョンの選択(San Franciscoなど。日本ならシンガポールがおすすめ)
クーポン
Give $10, Get $25
というプログラムが展開されており、以下のリンクからSign Upして頂けるともれなく$10のクーポンがもらえます。(私たちは$25をもらえてしまいます
日本のVPSだと初期費用がかかる所も多いですが、デジタルオーシャンは初期費用がかからない上に、$10のクーポンがもらえるので、とてもお得だと感じました。みなさまもSign Up後、ブログなどで紹介して$25をゲットするとお得だと思います!
https://www.digitalocean.com/?refcode=111e8dbc37cd
おわりに
ざっくりまとめると、日本国外へのブログ発信はこんな感じをおすすめします!
- WordPressが必要なら
- 運用の楽さで選ぶなら WP engine + CDN
- コストで選ぶならDigitalOcean
- 柔軟さが必要なければSaaSからお気に入りのものを