「ご苦労さまです」「お疲れさまです」
どちらも使い勝手の良い言葉なので、学生の頃からつい使ってしまうという人も少なくないと思います。
ただこの言葉、どちらも目上の方に使うと「マナーのなっていない奴だな」と思われるリスクがあるので、注意が必要です。
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目次
ご苦労さまです
「ご苦労さま」は、目上の人が目下の人に使う言葉です。
「うんうん、よく頑張ったな」といったように上から目線でねぎらっているニュアンスがあり、「部下にこの言葉を使われるとイラッとする」という方も少なくありません。
基本的に、ビジネスの場で使うべきではないでしょう。
お疲れさまです
「お疲れさま」は、本来は目下の人が目上の人に使っても良い言葉です。
しかし、こちらも上司が部下に使うねぎらいの言葉と考えている年配の方は少なくありません。
最近は「お疲れさまでもフランクで良いんじゃないか?」という意見も多いのですが、あなたの会社の上司や社長もそうとは限りません。笑っていいともで有名なタモリさんも「目下の者がお疲れさまというべきではない」と主張されています。
挨拶はルールも大事ですが、印象も大事。
相手が不快になるのなら、使わないほうが無難です。
代わりとなる挨拶
By: thetaxhaven
こうなってくると、「ご苦労さまもお疲れさまもダメ…じゃあどうすればいいんだ!」と感じる方も多いと思います。
「ダメ・ダメ・ダメ」で終わったら理不尽ですよね。
そこで、ここからがこの記事の本題。「お疲れさまです」を使うことなく、目上の方との挨拶に使える言葉を集めてみました。
状況にあわせて自分にあった挨拶を使ってみてください。
失礼します!
「失礼とは存じますが、これにておいとまさせていただきます」の略。
別れるときの鉄板の挨拶です。
駅前で別れるときに「本日はありがとうございました!失礼します!」
先に退社するときに「お先に失礼します!」
といったように使います。
ありがとうございました!
相手への感謝の気持ちを述べる言葉。こちらも別れの言葉として重宝します。
「今日は○○していただき、ありがとうございました」
やはり、人は感謝されると嬉しいものです。
お客様に対しても使いやすい言葉ですね。
いつもお世話になっております・お世話になります
これはメールの書き出しや電話などで「お疲れさまです」を使いたくなった時に代わりに使える言葉。
要件にすんなりと入ることができるので、非常に重宝します。
出張帰りの上司に使う言葉
出張帰りの上司にも「お疲れさま」を使ってはいけないなら、何を使えばいいのか。
この場合、定型的な表現をするのは難しいです。
上司「いや~○○があって大変だったよ~」→「大変でしたね」
上司「(無言で帰って来る)」→「おはようございます」
上司「○○の案件、なんとか決めてきたよ!」→「本当ですか!おめでとうございます!」
「お疲れさま」の使い勝手の良さが身に染みます。
自分は適応するが、部下には強要しない
礼儀の目的は「お互いを労わり、上司と部下の円滑なコミュニケーションを図る」ことにあります。
である以上、礼儀に厳しすぎて円滑なコミュニケーションが取れなければ台無しです。
「上司にお疲れさまを使うべきではない」という考えに自分は適応しても、部下には強要しない広い心を持ちたいところですね。