どんな人(ユーザー)が閲覧していますか?
突然ですが、あなたのサイト(ブログ)はどんな人(ユーザー)が閲覧していますか?
もちろんサイトのテーマ、コンテンツ、あなたの人柄などによって大きく変わってくるでしょうが、あなたのサイトはあなたが想定している(集めたいと思っている)ユーザーを多く集めることが出来ているでしょうか?
前エントリーでもターゲッティングすることの話を行い、以前にもペルソナを作ることが大事だとお話しましたが、今回は多くのユーザーを集めたいと考えたときによく作られてしまう「平均的なコンテンツ」について失敗してしまう考え方をお話ししたいと思います。
【SEO】Google社員のアドバイス「SEOでやるべき&やってはいけないこと」 - 検索サポーター
【SEO、SEM】「ターゲティング設定の基礎の基礎」はコンテンツSEOにも通じる - 検索サポーター
「可もなく不可もなく」って印象がないってことでもある。
平均的は「可もなく不可もなく」とも言える
多くの人を集めたい!
そのためには多くの人が共感、理解してくれるコンテンツを作ろう!
誰もがそう考え、そしてそのような願いを叶えるべく「平均的なコンテンツ」を作成するのではないでしょうか?
しかし、それでは失敗してしまいます。
その理由は(サイト、コンテンツに個性がなく面白くないからというよりは)「誰に読んで欲しいか」が明確ではないからです。
話を分かりやすくするために、コンテンツを参考書に例えてみます。
もしあなたが参考書を作るとことになった時、あなたはどんな参考書を作りますか?
恐らくほとんどの方が「多くの生徒の学力(レベル)にあった参考書を作る」と答えるでしょう。
では、生徒の学力にあった参考書とはどういうものでしょうか?
ここでもほとんどの方が多くの生徒の学力に合うことを考えて「平均的なレベルの参考書を作る」と答えるのではないでしょうか。
参考書ですから基礎的な知識や情報はもちろん網羅するとして、そこからどれだけ深く掘り下げて提供するかは生徒の平均的なレベルに合わせることがよい筈だと考えるのではないでしょうか。
しかし、これは大きな間違いを犯すことになる可能性が多分にあります。
極端な例ではありますが、生徒が10人いて、とあるテストの点数が6人が80点、4人が20点だったとします。
これだと平均点は56点になります。
先ほどの理論に合わせると、「56点の生徒に合った参考書を作成する」ということになりますが、これではどの生徒にも合わない参考書が出来上がってしまいます。
なぜならば80点の生徒には分かり切ったことだけが書いてある「中身が薄い」参考書となり、20点の生徒にとってはレベルが高いことばかりが書いてある「難解な」参考書となるからです。
その結果、どの生徒にも受け入れられない参考書となってしまうのです。
この場合は1番生徒の数が多い80点の生徒にあった参考書を作ることが第一の選択であり、その次に生徒の数が多い20点の生徒にあった参考書を作ることが第二の選択となります。
勉強のように「やらなければならない」という義務感が少しでもあるものなら、分からない人であっても難しい参考書を何とか理解しようと読むこともあります。
ですが、そのような義務感のないもの、サイトのコンテンツなどは無理をしてまで閲覧しようとは思わないものです。
もちろん50点の生徒が5人、60点の生徒が5人で平均点の55点に近いレベルに密集しているのであれば平均点にあわせた参考書を作ることが正解ですし、それだけ一極集中していればこういったことを考えるまでもありません。
(更に詳しい話をすると偏差、分散など統計学の話をしなければいけなくなってしまうので、ここでは割愛します。)
テストの平均点に限らず、世の中のニーズやユーザーの趣味嗜好はかなり細分化されていますし、「当たり障りのない、可もなく不可もない平均点コンテンツ」は逆に誰の心にも刺さらないことになってしまうのです。
よって平均点にあわせた参考書、コンテンツを作ることは間違いだとなるのです。
大切なのはあなたが集めたいと思っているユーザー層(サイトのコンテンツを読むであろうユーザー層)がどのくらいの知識、情報を欲しがっているのかを見極め、それに合ったコンテンツを作成することなのです。
ダーツでも真ん中(BULL)よりも20トリプルのほうが点数高いしね。
専門性のある話は特にターゲッティングが重要です
当ブログではWebの情報(特にSEO、SEMについて)を発信していますが、ターゲットは「興味があるけどよく分からない」「色々やってはいるもののうまくコツを掴めない」という企業のWeb担当や一般のブロガーをメインの読者と想定しています。
(自分なりに簡潔で分かりやすいコンテンツを作成しているつもりです。それでも「難しい」という声もいただくことがありますが・・・)
専門家が読めば「内容が薄いコンテンツ」だと思うこともあるでしょう。
ですが、世の中は専門家よりも興味があるが分からない人、うまくコツを掴めない人のほうが圧倒的多数であり、ニーズも後者のほうが圧倒的多数です。
私は当ブログを「SEOを正しく理解、説明し啓蒙するためのブログ」とも位置付けていますし、こうしてユーザーに情報を提供することで「自分も学び直している」と感じています。
(但し、そんなSEOも「とにかく人を集めたい」「PVを増やしたい」という目的だけで行うと大失敗しますよ。)
【ブログ運営】SEOでアクセスを集めた後、どうするの? - 検索サポーター
また、私は当ブログの指針を以下のように決めています。
もし、あなたが指針も何も決めていないのであれば先ずはそれを決めてみてください。
こういったものをあらかじめ決めておくと、軸がブレずにサイト運営を行うことが出来ますのでおススメですよ。
【ブログ運営】一番難しい「個性を出す」ということ - 検索サポーター