一つひとつ違う顔で、愛くるしい表情が人気の「かんぴょうスピーカー」。本体の素材になるユウガオの実の収穫後に出荷されるため、「畑でとれるスピーカー」の名も付いた。カンピョウの産地、栃木県小山市駅南町のオーディオ専門店「サウンドテック高橋電機」が開発し、12月から本格販売される。「リビングに置きたいのでもっと小さいものを作って」と天然物ゆえに難しい注文もあるが、試験販売段階から女性を中心に大反響でうれしい悲鳴という。
「かんぴょうスピーカーは、経済産業省と農林水産省から「地域産業資源活用事業計画」の認定を受け、小山商工会議所で10月下旬、同社の高橋昭社長に認定書が交付された。
原料は、下野市産のユウガオ。中身をくり抜いて外皮を乾燥させ、スピーカーボックスにする。その中に2つのスピーカーを入れ、結城紬(つむぎ)の素材で固定する。
高橋社長は「ユウガオの実はバイオリンの祖先、ラバーブという弦楽器に使われており、音と相性は良い。天然素材独特の響きがある」と説明する(音声入り動画はこちら)。
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