大阪市長選:「ポスト橋下」へ8日告示 22日投開票
毎日新聞 2015年11月07日 23時48分(最終更新 11月08日 09時53分)
任期満了に伴う大阪市長選が8日、告示される。引退する橋下徹市長は立候補せず、橋下氏率いる地域政党「大阪維新の会」が公認する前衆院議員の吉村洋文(ひろふみ)氏(40)、自民党が推薦する前大阪市議の柳本顕(あきら)氏(41)、前大阪市北区長の中川暢三(ちょうぞう)氏(59)が出馬を表明した。他に1人が立候補の構えを見せ、新人4人が「ポスト橋下」の座を争う見通しだ。5日告示された知事選とともに、22日に投開票される。
吉村氏は7日、市南部を中心に回り、公約に掲げる「大阪の副首都化」を訴えた。その実現手段として「大阪都構想」の再挑戦を目指す。平野区での街頭演説では「大阪を日本のもう一つの軸にする」と叫んだ。
柳本氏はこの日、知事・市長とのトリプル選となる市議補選(西成区)に自民公認で出馬する男性の事務所開きに参加。「未来をつくる改革が必要だ」と橋下市政からの転換を強調した。都構想にも反対する。
中川氏は同日、人通りが多い駅前や商店街に繰り出し、公約に挙げる「減税都市」をアピールした。天王寺区では「都構想の対立は市民のためにならない。今後4年の政策を語るべきだ」と力説した。
5月の住民投票で否決された都構想が実現に向けて動き出すには、大阪維新の「2勝」が条件。ダブル選の結果は、国政新党「おおさか維新の会」の浮沈も懸かる。【念佛明奈、平川哲也】