・英語ルールVer1.0を読んで訳しました。一緒に見ないと意味がわからないと思います。
・「抄訳」って言われると「一体どこが省略されたんだ……ルールが不完全だったら……ヤバイ……」と不安になりますが、以下の文章は原文の例や親切に何度も書かれてるところは省略したけどルールについては全部記載してあります。
・カタカナ表記がルー語みたいで気に入らない時は好きに置換してください。
・間違いがあったら教えて下さい。
・訳した人間はそろそろこのゲームを遊びたいです。
・(11/3)BGGのFAQを訳に反映しました。ほとんど些細なルールの明確化だけです。それと、ラジオキャンペーンの配置方法を書き忘れていたっぽいので記載しました。レストランとラジオが接続されている必要はありません。どこでもいいので道路の隣ならOK。
・(11/6)レンジに関する書き方がやや足りなかったので追記しました。
・ゲームは銀行から2度資金がなくなるまで続く。ゲームが終わった時に最も多くの資金を持つプレイヤーが勝つ。
・ゲーム中、常に手持ち資金は公開する。
・フード/ドリンクコマ、マイルストーンカードは無限に存在するものとして扱う。それ以外のタイルやカード、資金はパッケージに含まれる数によって制限される。
・何人でプレイしていても、全てのエンプロイイーカードをゲームに使用する(「x1」のついたカードは例外)。
・製品に含まれる1x1サイズのレストランタイルは使わないので捨ててもよい。ただし同じサイズのプレイ順マーカーまで捨てないよう注意。ゲームに使用するレストランタイルはボード上で2x2のサイズを持つ。
・ルールブックには223枚カードが入ってると記されているが実際は222枚入っている。222枚で問題ない。
・#1のラジオキャンペーンタイルは裏に∞マークが描かれていないが、∞キャンペーンとして扱える。
・プレイヤーエイドにはエグゼクティブバイスプレジデントのスロット数が6と記されているが、正しくは10。カードの記載が正しい。
■セットアップ
・エンプロイイー(従業員)カードとマイルストーンカードをルールにある通りの順序で並べる。
・「1x」のついているカードをプレイ人数に応じてゲームから取り除く。ルール上の表を参照。
・同じ表を見てビルボードキャンペーンタイルをゲームから取り除く。
・マップをプレイ人数に応じてランダムに並べる。並べ方はルール参照。タイルの向きもランダムにする。
・プレイ人数x$50を銀行の資金として準備する。残りの紙幣はとりあえず箱に戻す。
・プレイヤーはゲーム開始時に資金を持たない。
・各人1つのチェーンを選んでCEOカードとレストランタイル3つを受け取る。バンクリザーブカード3枚を受け取る。
・各自のプレイ順マーカーをランダムでプレイ順トラックに置き、最初のプレイ順を決める。
・プレイ順が最後のプレイヤーから最初のプレイヤーへ遡る順番で、最初のレストランをマップ上に置くかパスする。パスしたプレイヤーがいた場合、プレイ順通りの順番で2周目を行う。1周目でパスしたプレイヤーは必ずレストランを置かなければならない。
最初のレストランを置く条件は、
・レストランを置くマスには他のレストラン、道路、ドリンクシンボル、家があってはならない。
・レストランの出入り口は道路に隣接していなければならない。隣接する道路は行き止まりの終点であってもよい。
・出入り口は、既存のレストランの出入り口が隣接しているのと同じタイル上の道路に隣接していてはならない。
・各プレイヤーは手持ちのバンクリザーブカードを1枚選び、伏せて銀行の近くに置く。残った2枚のバンクリザーブカードは裏向きで捨て札にする。バンクリザーブカードは銀行の資金が尽きた場合に銀行に追加される資金の額を示す。高額のバンクリザーブカードを選択すれば、ゲームは長期化する。
■フェイズ
○フェイズ1:リストラクチャリング(アクション決定)
・各プレイヤーはこのターンで使用するエンプロイイーを選び、裏向きの山にする。全員が選び終えたら表に向けて公開する。これらを「at work」と呼ぶ。
・このターンで使用しない残りのエンプロイイーは裏向きのまま別にしておく。これらは「on the beach」と呼ぶ。これらはトレインの対象にすることができ、また、解雇しないのであればサラリーを払う必要がある。
※このフェイズを除く全てのフェイズを通して、プレイヤーは他のプレイヤーが持つカードの内容を確認できる。もちろん、「at work」も「on the beach」も見られる。
※最初のターンでは、プレイヤーはCEOカード1枚のみを持つ。
以降のターンでは、「at work」のエンプロイイーはCEOを頂点とするピラミッド型に配置する。エンプロイイーは、すぐ下に配置したエンプロイイーを直属の部下とする。
CEOは常に「at work」である。CEOは3枚の部下を従えられるスロットを持つ(スロットはカードに矩形で示される)。CEOは一般従業員、もしくはマネージャー(黒いカード)を部下にできる。マネージャーは2から10のスロットを持ち、一般従業員のみを部下にできる。マネージャーが更にマネージャーを部下にすることはできない。
(訳注:従業員の中に「◯◯マネージャー」という役職が多く出てきますが、ここでいうマネージャーは部下のスロットを持つ黒いカードの事だけを指します。ピラミッドとして3階建より高い構造は作れないよ、という意味です)
もしうっかり実現不可能な組み合わせを「at work」に選んでしまった場合、CEOを除く全てのカードを「on the beach」として、そのターンはCEOのみでプレイする。
バンクリザーブカードがオープンされた後、CEOはバンクリザーブカードに示されたスロットを持つものとして扱う。
○フェイズ2:オーダーオブビジネス(プレイ順決定)
・「at work」に空きスロットが多いプレイヤーから新たなプレイ順を選択する。スロット数が同じ場合、前ターンでよりプレイ順が先のプレイヤーから選択する。当たり前だがプレイ順チャート上で、プレイ人数より多いプレイ順位にマーカーを置くことはできない。
・ビジーマーカーの載った稼働中のマーケターカードは「at work」にも「on the beach」にも属さないので、スロットを占有しない。
○フェイズ3:ワーキング 9:00-5:00(アクション実行)
・各プレイヤーはプレイ順に「at work」のカード1枚につきカードに示された1アクションを実施できる。各プレイヤーはアクションを全て行ってから次のプレイヤーのアクションに移る。
アクションは種類毎に以下の順序で実施する。カードの配置された位置はアクションの実施順に影響しない。
1.リクルート(雇用)
・このアクションによって、会社に新たなエンプロイイーを加えることができる。リクルートで追加できるカードは左上に右矢印が示されたカードのみ。追加したカードは「on the beach」に加える。ストックに存在しないカードはリクルートできない。ただし、後述するトレインアクションが行えるなら、リクルートしたカードをその場でトレインした事にして、ストックに残っていないカードの上位のカードを追加することができる。
※1枚で複数回リクルートできるカードのリクルートアクションを行わなかった場合、フェイズ5:給料日で支払うサラリーを値下げできる。
2.トレイン(訓練)
・このアクションによって、「on the beach」にある1枚のエンプロイイーのキャリアを1段階強化できる。新たなカードをストックから取り、元のカードをストックに戻す。
「at work」にあるエンプロイイーと稼働中のマーケターをトレインすることはできない。トレインによって強化する先のカードはカード下部に示されている。エンプロイイーやマイルストーンの効果によって許されない限り、同じターン中にエンプロイイーを2段階トレインすることはできない。
複数段階トレインできるカードは、その効果を分割して複数のカードに適用することができる。
トレインによって強化される先のカードがストックに残っていない場合、トレインは行えない。ただし、複数段階トレインできるカードによってトレインを行う場合、途中経由するカードがストックに残っていなくてもトレインできる。
・「on the beach」のカードが1枚もない場合、このアクションは行えない。
3.マーケティングキャンペーンの配置
・このアクションによってボード上にマーケティングキャンペーンを配置できる。担当するマーケターにより、キャンペーンの種類(ビルボード、メールボックス、エアプレーン、ラジオ)、レンジ(配置できる範囲)とデュレーション(期間)が決まる。キャンペーンを配置した後、何を宣伝するのかを決める。
レンジ:キャンペーンを配置できる範囲を示す。プレイヤーのいずれかのレストランが配置されたタイルを0として、隣接するタイルを1、もう1つ離れたタイルを2……として数える。一部を除くキャンペーンは、道路によって配置するプレイヤーのレストランから接続されている必要がある。キャンペーンを実施するエンプロイイーのレンジシンボルが標識(道路)ならば道路を伝って(単純な最短距離ではなく、ルートの都合で経由したタイルも含めて)レンジを計算する。レンジシンボルが飛行船であれば道路の接続を無視してレンジを計算する。
ブランドマネージャーとディレクターが配置するキャンペーンのレンジは無制限である。また、道路が隣接していない場所であってもキャンペーンを配置できる。
デュレーション:配置したキャンペーンの最長実施期間を示す。例えば、デュレーションが2であれば、最長2ターン、最短1ターンの間続くキャンペーンを配置できる。
キャンペーンの配置:ビルボード、メールボックス、ラジオによるキャンペーンはボード上の空白マスに配置しなければならない。また、ビルボードとメールボックスによるキャンペーンは道路によってレストランから接続されている必要がある。ラジオによるキャンペーンは道路に隣接している必要があるが、レストランと接続されていなくてもよい。
キャンペーンの大きさが複数マスに渡る場合、その内の一部が道路に隣接していればよい。キャンペーン自体がレンジ内にあればよく、接続する道路はその制限に含まない。
エアプレーンによるキャンペーンはボードの横に配置する。エアプレーンはレンジや道路による接続の制限を受けない。エアプレーンは1マス、3マス、5マス分の効果範囲を持ち、配置した横列もしくは縦列にある全ての家に影響を及ぼす。
キャンペーンの効果範囲が一部ボード外にはみ出すような配置はできない。
エアプレーンキャンペーンの効果範囲は重複してもよい。大抵の場合は既に置かれているエアプレーンキャンペーンの、反対側のボードの横に配置すればよいが、もし同じ効果範囲内に3枚目のエアプレーンキャンペーンを配置する場合、既に配置されたエアプレーンキャンペーンに重ねて置いてもよい。
キャンペーンはどの家にも影響しないマスであっても配置できる。
宣伝する対象を決める:キャンペーンはハンバーガー、ピザ、いずれかのドリンクの内1種類を選んで、キャンペーン期間と同数の対象コマをキャンペーンの上に置く。1つのキャンペーンタイルに2種類以上のコマを置くことはできない。
マーケター稼働中:キャンペーンを配置した後、キャンペーンに対応した数字のビジーチップをそのキャンペーンを担当したマーケターの上に置く。これは担当するキャンペーンが終了するまでの間、そのマーケターがアクションを行えない事を示す。
もしプレイヤーがマイルストーン「はじめてビルボードによるキャンペーンを配置した」を獲得していたなら、無期限のキャンペーンとして配置できる。その場合、キャンペーンを裏返し、∞マークが示されている側を表に向け、宣伝対象のコマを1つだけ置く。そのキャンペーンを担当するマーケターは、プレイヤーが「on the beach」に加えたり、ストックに戻したりできず、ゲーム中ずっと新たなアクションを行えない。
4.フードとドリンクの獲得
「at work」の中にキッチンスタッフかバイヤーがいれば、カードの記載に従ってストックからフードとドリンクを獲得する。
カートオペレーター/トラックドライバー:プレイヤーのレストランからスタートしてカードに示されたレンジ内の道路を走り(スタートしたタイルを含めてレンジ値+1のタイル枚数まで走行可能、レンジ2ならタイル3枚、レンジ3ならタイル4枚まで)走行ルートに隣接するドリンクシンボル毎に、カードに示された数のドリンクを獲得できる。1つのタイルに2つのドリンクシンボルが存在することもあり、両方に隣接するルートをとればそれぞれのドリンクを獲得できる。ただし、そのためにUターンしてはいけない。というか、このアクションでルートをとる際にUターンしてはいけない。
1人のバイヤーがドリンクシンボルマスに隣接してドリンクを得られるのはそのアクションにつき一度だけである。同じシンボルマスと2度隣接できるコースをとっても、そのドリンクを2倍得ることはできない。もちろん、別のバイヤーがそのシンボルに隣接すればドリンクを得られる。
飛行船パイロット:プレイヤーのレストランからスタートしてレンジ4までのタイルを最大5枚分飛行し、タイルに含まれるドリンクシンボル毎に2ドリンクを獲得する。道路は無視する。同じタイルに2度進入することはできない。飛行できるのは上下左右だけで、斜めにルートをとることはできない。
プレイヤーがマイルストーン「最初にエランドボーイを「at work」に加えた」を獲得していたら、ドリンクシンボルはそれぞれ追加の1ドリンクをもたらす。エランドボーイも同じドリンクを2つ獲得する。
プレイヤーがマイルストーン「最初にカートオペレーターを「at work」に加えた」を獲得していたら、カートオペレーター、トラックドライバー、飛行船パイロットのレンジが1増える。
ドリンクを獲得に出たカートオペレーター/トラックドライバー/飛行船パイロットの帰り道を心配する必要はない。彼らはテレポートでレストランに戻ってくる。
5.新たな家と庭を配置する
「at work」の中にニュービジネスデベロッパーがいればボード上に新たに家を配置するか、既存の家に庭を追加することができる。
家を配置する:ボード上の任意の空白マスに家を配置する。家は最低1つの道路と隣接していること。
庭を配置する:庭はボード上に印刷された家に、少なくとも2マス隣接する形、最終的に家と庭が2x3マスの長方形を形成するように配置する。庭は空白マスに配置する。それぞれの家は複数の庭を持つことはできない。
庭がどちらの家に属しているのかわかりづらい配置になってしまった場合、庭の属する家が明確になるよう家と庭の位置を入れ替える。
6.レストランを配置する、もしくは移動する
「at work」の中にローカルマネージャー、もしくはリージョナルマネージャーがいれば、新たなレストランを配置するか、既存のレストランを移動させることができる。
レストランを配置する際、ゲームスタート時のように同じタイル上に複数のレストランを配置することに関する制限は適用されない。
ローカルマネージャー:既存のレストランから道路で接続されている、レンジ3以内のタイルに新たなレストランを配置できる。レストランの出入り口は道路に隣接していること。ただし、隣接している道路がレンジ内である必要はない。レストランは「COMING SOON」と書かれた側を表にして配置する。このレストランは配置したターンの終わりに開店する。
リージョナルマネージャー:ボード上の任意の地点にレストランを配置できる。もしくは既存のレストランを任意の位置に再配置できる。いずれの場合もレストランの出入り口が道路に隣接していること。リージョナルマネージャーによって配置されたレストランはすぐに開店する。レストランを移動する際、位置を移動せず、その場でタイルを回転させて出入り口の位置を変えるだけにしてもよい。
ローカルマネージャー/リージョナルマネージャーのどちらかが「at work」である場合、既存のレストランはドライブインを備えているものとして、タイルの全ての角を出入り口であるとみなす。
○フェイズ4:ディナータイム(フードとドリンクの販売)
各家に記された数字が若い順に家々の住人が夕食を求めて外出する。人々がどこで食事を摂るかは、以下のステップに沿って決定される。
・その家にフード/ドリンクコマ(以下需要カウンター)が置かれていない場合、住人は家から出ない。
・その家に需要カウンターが置かれている場合、その家から道路で接続されたレストランが住人の需要を全て満たせるかどうかを確認する。もし接続されているレストランのいずれもが需要を全て満たせない場合、住人は外食をしない。レストランと家の距離に制限はないが、双方が道路によって接続されていなければならない。家がどのレストランとも接続されていない場合、住人は家から出ない。もし1つのレストランだけが需要を全て満たしている場合、住人はそのレストランで食事をする。
・もし家と道路で接続された複数のレストランが需要を全て満たしている場合、住人はそれぞれのレストランの距離と値段を比べて、どちらへ行くかを決める。
・通常の価格はフード/ドリンク1つにつき$10である。「at work」のエンプロイイーやマイルストーンの能力によって価格は上下する。CFOやオリジナルバーガーなどのその他のボーナスはこの時点での価格には影響しない。
・レストランまでの距離は、家からそのレストランの出入り口に最短距離で到達するまでのタイルの枚数で数える。家とレストランが同じタイルに存在し、タイル内の道路で接続されている場合、距離は0となる。
・それぞれのレストランのフード/ドリンクコマの単価と、レストランまでの距離を合計する。住人はより合計値の低いレストランで食事をする。
・価格と距離の合計値が同値の場合、住人はより多くのウェイトレスが「at work」にいるレストランで食事をする。
・ウェイトレスの数も同じ場合、住人はプレイ順のより早いプレイヤーのレストランで食事をする。
住人がレストランで食事をすると決めた場合、応じられる限りフードとドリンクを提供しなければならない。家から需要マーカーを、食事を提供したプレイヤーの手元から同種同数のコマをストックに戻す。プレイヤーは提供したフードとドリンクの数に価格をかけ、マイルストーンやエンプロイイーによるボーナスを加えた金額を銀行から受け取る。
もし家に庭がついていた場合、フードとドリンクの価格を2倍として計算する。ボーナスは2倍にならない。
以上の判定と処理を番号の若い順に各家に対して行う。
ウェイトレス:全ての家の判定が終わった後、「at work」のウェイトレス1人につき$3を受け取る(もし「はじめてウェイトレスを「at work」に加えた」マイルストーンを獲得していれば5$)。
CFO:「at work」にCFOがいるか「はじめて100$所持した」マイルストーンを獲得していれば、そのプレイヤーが得たターン中の全収入に対して50%のボーナス(端数切り上げ)。
(訳注:はっきり言及されてませんが、CFOによるボーナスはそれぞれの収入を得る度に計算するものと思われます。)
もしこのフェイズで銀行の資金が足りなくなったら、全てのバンクリザーブカードを表に向け、書かれた金額の合計を銀行資金に追加する。
更に、バンクリザーブカードに書かれたスロット数を比べ、次のターンからは全プレイヤーのCEOのスロット数は最も多くバンクリザーブカードに書かれたスロット数になる。複数のスロット数が同数だった場合は、より大きなスロット数になる。選ばれた新たなスロット数CEOカードの下に入れ、スロット数が変更されている事を示す。
その後、もう一度このフェイズで銀行の資金が足りなくなったら、ゲームは終了する。フェイズ4を最後まで処理し、全ての収入を支払い、最も多くの資金を持つプレイヤーが勝利する。資金が同値の場合、プレイ順の早いプレイヤーが勝利する。
○フェイズ5:給料日(エンプロイイーに対する給与の支払い)
各プレイヤーは「at work」か「on the beach」のエンプロイイーを好きなだけ解雇してストックに戻すことができる。ただしビジーマーカーの乗っているマーケターは解雇できない。
その後、各プレイヤーは札束マークのついたエンプロイイー1枚につき$5をサラリーとして銀行に支払う。いくつかのマイルストーンとエンプロイイーの能力はサラリーを減額する。
ビジーマーカーの乗った、札束マーク付きのマーケターにもサラリーを支払う。ただし、サラリーを支払わなければならないプレイヤーが必要な資金を持たない場合、例外的にサラリーを支払わず、マーケターを解雇してストックに戻さなければならない。そのマーケターが担当していたキャンペーンは引き続きボード上に残る。また、これが許されるのはそのプレイヤーがあらかじめ他の札束マーク付きエンプロイイーを全て解雇していた場合のみである。
リクルートマネージャーとHRディレクター:これらのエンプロイイーが「at work」であり、かつ全てのリクルートアクションを実施していなかった場合、残ったアクションをサラリーの減額に使わなければならない。減額できるのは、使わずに残った1アクションにつき$5である。
サラリーの減額は可能ならば行わなくてはならない(マイルストーン取得のためにわざと減額しないのはダメ)。ただしどんなに減額が大きかったとしても支払うサラリーは0以下に、つまり資金を受け取れるようにはならない。
○フェイズ6:マーケティングキャンペーンの実施
配置されている全てのマーケティングキャンペーンの効果を、タイルの数字が若い順に処理する。
庭のない各家は3個、庭付きの家は5個までの需要マーカーしか置けないことに注意。
ビルボード:直接隣接する各家にキャンペーンに乗っているのと同じ需要マーカー1つを置く。
メールボックス:メールボックスから道路とボードの境界をまたがない範囲にある各家にキャンペーンに乗っているのと同じ需要マーカー1つを置く。
エアプレーン:ボードの横に配置されたエアプレーンキャンペーン(1/3/5マスのサイズ)に対応する横列もしくは縦列全ての家にキャンペーンに乗っているのと同じ需要マーカー1つを置く。家の一部が効果範囲に入っていれば効果の対象になる。
ラジオ:ラジオが配置されたタイルと、その上下左右斜めの周囲8タイル全ての家に、キャンペーンに乗っているのと同じ需要マーカー1つを置く。家の一部が効果範囲に入っていれば効果の対象になる。
キャンペーンの効果を解決した後、キャンペーン上からコマを1つ取り除いてストックに戻す。これによってキャンペーン上からコマがなくなったら、キャンペーンと、対応するビジーマーカーをストックに戻し、ビジーマーカーが乗っていたマーケターはプレイヤーの手元に戻る。なお、ビジーマーカーの乗っているマーケターは次のターン、「at work」にも「on the beach」にもできず、そのままにしておく。依然としてサラリーは支払わなければならない。
※∞マークが表になっているキャンペーンはコマを取り除かない。
○フェイズ7:クリーンアップ
・マイルストーン「はじめてフード/ドリンクを捨てた」を獲得していないプレイヤーは手持ちのフード/ドリンクを全てストックに戻す。獲得しているプレイヤーは手持ちの合計10個を超える分のフード/ドリンクをストックに戻す。
・「at work」と「on the beach」のカードを合わせてプレイヤーの手元に戻す。この時点でも各プレイヤーは他プレイヤーがどんなカードを持っているか確認できる。
・「COMING SOON」の面が表になっている全てのレストランを裏返し、開店させる。
・このターン中に獲得されたマイルストーンと同じマイルストーンがストックに残っていればゲームから取り除く。
・フェイズ1から新たなターンを始める。
■マイルストーン
ターン中いつでも、プレイヤーが条件を満たした時点でマイルストーンを獲得できる。マイルストーンはただちに効果を発揮する。プレイヤーが望まないとしても、続くゲーム中マイルストーンの効果は適用され続ける。
いずれかのプレイヤーがあるマイルストーンを獲得した後も、同じターン中であれば他プレイヤーも条件を満たせば同じマイルストーンを獲得できる。各ターンの最後にそのターン中に獲得されたマイルストーンのストックはゲームから取り除かれ、その後獲得することはできなくなる。
マイルストーンはゲームにおける非常に重要な要素であり、プレイヤーの戦略プランに活力を与える存在である。
「はじめてビルボードによるキャンペーンを配置した」
以下の2つの効果をもたらす。
・全てのマーケターにサラリーを支払う必要がなくなる。
・マーケティングキャンペーンを配置する際、∞マークのついた面を表にしてフード/ドリンクコマを1つ置くことでゲーム中ずっと継続するキャンペーンにすることができる。これは、マイルストーンの獲得条件となったビルボードに対しても設定できる。
「はじめて誰かをトレインした」
・サラリーの支払いが$15減額される。
「はじめて1ターン中に3人をリクルートした」
・ただちに2枚のマネジメントトレイニーを自分の「on the beach」に加える。もしこれらをトレインする余地があれば、すぐにトレインして上位カードを獲得してもよい。ストックのマネジメントトレイニーが足りない場合、足りない分は獲得できない。
「はじめてハンバーガーのキャンペーンを配置した」
「はじめてピザのキャンペーンを配置した」
「はじめてドリンクのキャンペーンを配置した」
・以降のゲーム中、対応する種類のフード/ドリンクを販売する度に$5のボーナスを得る。このボーナスは価格に対するものではないことに注意。ただしCFOによって増加する対象ではある。
「はじめてエランドボーイを「at work」にした」
・以降のゲーム中、バイヤー(エランドボーイ、カートオペレーター、トラックドライバー、飛行船パイロット)の獲得するドリンクコマが獲得元毎に1増える。エランドボーイは任意の1種類のドリンクを2つ獲得でき、カートオペレーターと飛行船パイロットはドリンクシンボルを通過する度に3つ、トラックドライバーは4つのドリンクを獲得できる。
「はじめて$20所持した」
・伏せられているバンクリザーブカードを見ることができる。内容について何を喋ってもいいが、他プレイヤーにカード内容を公開してはいけない。
「はじめてハンバーガーを作った」
「はじめてピザを作った」
・ただちにハンバーガーコック/ピザコックを獲得する。このマイルストーンが達成されるのは「ドリンク/フードの獲得」アクション中なので、獲得したコックをすぐにトレインすることはできない。もしハンバーガーコック/ピザコックがストックにない場合は何も得られない。
「はじめてウェイトレスを「at work」にした」
・以降のゲーム中、ウェイトレスから得られる収入が$5になる。
「はじめてドリンク/フードを捨てた」
・以降のゲーム中、クリーンアップフェイズで合わせて10個までのドリンク/フードコマを次ターンに持ち越せるようになる。マイルストーンを獲得したターンではフード/ドリンクコマを持ち越すことはできない。
「はじめて価格を下げた」
・以降のゲーム中、自動的にフード/ドリンクの価格が$1下がる。
「はじめてカートオペレーターを「at work」にした」
・以降のゲーム中、カートオペレーター、トラックドライバー、飛行船パイロットのレンジが1増える。
「はじめてエアプレーンによるキャンペーンを配置した」
・以降のゲーム中、プレイ順決定の際に追加の空きスロットが2つあるものとして扱う。もちろん、この空きスロットはエンプロイイーをプレイするのには使えない。
「はじめてラジオによるキャンペーンを配置した」
・以降のゲーム中、ラジオによるキャンペーンの効果で各家に置かれる需要マーカーが1つから2つになる。家毎のマーカー数の制限に抵触して2個置けない場合、置けるだけ置く。それ以外の理由で2個置けるのに1個しか置かない、などはできない。
「はじめて$100所持した」
(フェイズ4:ディナータイムの終了時に所持金が$100を超えていれば獲得できる)
・CEOがCFOの能力を持つ。このマイルストーンを獲得している状態でCFOを更に獲得することはできない。もし既にCFOを獲得していたら、同じターンのフェイズ5:給料日で解雇しなければならない。この効果が意味を持つのは次ターンのフェイズ4からである。
「はじめて$20以上サラリーを支払った」
(支払うサラリーには全ての減額を適用しなければならず、わざと余計にサラリーを支払うこともできない)
・以降のゲーム中、コーチやグルでなくても同じターンに複数のトレインアクションによって1つのカードを複数段階トレインできる。
■入門ゲーム
このゲームは序盤の一手のミスが致命的だから最初はこういうルールでやってみたらいいかもね。
・バンクリザーブは使わない。
・最初に準備する銀行資金をプレイヤー数x$50ではなくプレイヤー数x75$にする。
・マイルストーンは使わない。
・サラリーは支払わない(フェイズ5:給料日はスキップ)
・銀行の資金が一度尽きたらゲームを終わる。
これで結構ゲームの動きがわかってくるはずだから、次は同じルールでマイルストーンだけ導入したゲームを遊んでみるのがいいかもね。そのあと今まで説明したルールを全部入れたゲームをやると万全だね。
■ストラテジーガイド
・このゲームで最強の戦術はボードの組み合わせとかボードの初期配置とか他のプレイヤーのアクションとかで変わってくるんだよね。
・マイルストーンは長期的見通しを持ってプレイする場合の鍵になってくるんだよね。他のプレイヤーより早く獲得したいし、なんでもかんでもじゃなくて自分に必要なマイルストーンを早め早めに狙っていくのも重要なんだよね。他プレイヤーが獲得できないようなタイミングで獲得するのもいいよね。
・新しく人を雇ったり育てたりして会社を大きくするのと、マーケティングキャンペーンや販売で資金を得るのはあちらを立てればこちらが立たず関係なんだよね。どういう配分でやっていくのが勝利に通じるのかは、ゲームの長さによるところがあるよね。
・大体、終盤に向けてゲームがめっちゃ加速していくんだよね。最終ターンに得た収益だけでも勝てるくらいなんだよね。そこに向けて準備していったほうがいいよね。
・他プレイヤーが獲得できない商品をガンガンキャンペーンすれば相手にはキツいよね。でもキャンペーンした商品の需要はずっと残るから、いつか誰かが商品を売っちゃうのに注意だよね。
・価格競争を仕掛けるのも相手にはキツいんだよね。でも自分の実入りも減っちゃうから、やる時はよく考えたいよね。
・庭付きの家はスゲー儲かるんだよね。でもみんなそう思ってるから競争は激しいよね。
・相手の状況にもよるけど、薄利多売よりちょっとの商品を高値で売ったほうがいい時もあるんだよね。
・こっちの仕掛けたキャンペーンで他プレイヤーが同じくらい儲けちゃうこともあるんだよね。
・というような上記2つを合わせて考えてみると何かいいアイデアが出てきそうだよね。
■細かすぎて本文中に反映しなかったFAQ
・2つのタイルにまたがるように配置されたレストランがローカルマネージャーやリージョナルマネージャーによる効果で全周が出入り口となった場合、2つ以上のタイルがレンジ0になることもある。
・レストランの出入り口と家が直接隣接していても、それらは接続されているとみなさない。レストランと家はあくまで道路を介して接続されている必要があり、道路を伝ってレンジを計算する。
・3枚しかないマイルストーンを4人以上が達成した場合、何か別の物でそれを達成したことを示す。これらのマイルストーンは1回限りの効果を発揮するものしかないので、ゲーム進行上特に問題はないはず。