Kubernetes初のバージョンアップとなる「Kubernetes 1.1」リリース。性能向上、ポッド単位のオートスケール、ロードバランサー、バッチジョブ対応など
Dockerをクラスタとして運用管理するフレームワークとしてオープンソースで開発されている「Kubernetes」。7月に最初の正式版となるバージョン1.0が登場して以来、最初のバージョンアップとなる「Kubernetes 1.1」のリリースが発表されました。
Kubernetes 1.1の主な新機能は次のように説明されています。
大幅な性能向上
非常に大規模な環境にも対応する大幅な性能向上を実現
ネットワークスループットの大幅改善
Kubernetes 1.1ではLinuxネイティブのIP tablesを利用するオプションを提供し、最大のレイテンシを80%削減し、CPUのオーバーヘッドなども解決。
ポッド単位のオートスケール(ベータ版)
Kubernetesは複数のコンテナで構成される「ポッド」という単位でクラスタを管理します。Kubernetes 1.1では、CPUの利用率に応じてコンテナをポッド単位で増加、減少させ、急激な負荷の上昇、減少に対応
HTTPロードバンランサー(ベータ版)
パケットの内容に応じてHTTPトラフィックのルーティングをおこなう機能を搭載。サービスごとにURLを割り当て可能に。
Jobオブジェクト(ベータ版)
サムネイルの作成や大容量ファイルの分割などのバッチ処理に対応。処理が成功するまで再実行するといった機能のためのJobオブジェクトと呼ばれるAPIを搭載。
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タグ : Docker , Kubernetes
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