ヤンゴン=五十嵐誠、ネピドー=古谷祐伸
2015年11月10日21時35分
ミャンマーで8日にあった総選挙(民選枠定数498)で、アウンサンスーチー氏の野党・国民民主連盟(NLD)が、軍人枠を含む国会全体でも過半数となる民選枠の3分の2超(333議席)を獲得する勢いを見せている。朝日新聞が10日に入手したNLDの独自集計によると、当落が判明した306議席のうち294議席で当選確実になった。
NLDは候補者に示された選挙区ごとの開票結果を基に、選挙管理委員会の発表に先行して独自集計している。NLD幹部は「政権を担える議席数は確保できるようだ」と述べた。スーチー氏は英BBCに「(民選枠の)75%程度の議席を得るだろう」と語った。
ミャンマー国会上下院(定数664)は、25%(166議席)が選挙の対象でない軍人枠で、民選枠(上院168、下院330)を小選挙区で選ぶ。上下院合計で過半数を握れば、来年1月末に招集予定の新国会で全議員の投票で選ぶ大統領にNLDが推す候補を選出でき、NLD中心の政権をつくることができる。また、上下両院合同で開く連邦院で法案を通せるようになる。
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朝日新聞国際報道部
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