杢田光
2015年11月10日07時59分
衰弱している野良猫への餌やりは1回はOK――。野良猫への餌やりを条例で規制する動物愛護管理条例の改正を検討している県は、規制を緩和する新たな見直し案を発表した。「規制の範囲が広く、厳しすぎる」などの批判に応えた。
和歌山県食品・生活衛生課は8月、「野良猫への無秩序な餌やりの禁止」などを定めた動物愛護管理条例の一部改正案を発表。意見募集(パブリックコメント)をしたところ、「野良猫を餓死させようとするのか」「地域猫を届け出制にすると負担が大きい」など、1カ月で県内外から615件の意見が寄せられていた。
見直し案では、衰弱している野良猫などへの1回の餌やりは認めることに変更。餌を2回以上与える場合は、不妊去勢手術を施した野良猫に対して行う▽ふんなどを適切に処理する▽餌やりについて周辺住民に説明し、その理解を得るよう努める――など五つのルールを守れば可能にした。違反した場合には県が勧告・命令をし、従わなければ過料を科すこともある。
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朝日新聞社会部
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