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中国の生産者物価指数 3か月連続下落11月10日 16時11分
中国では、企業が製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数が、先月、3か月連続で前の年の同じ月より6%近く下落したほか、消費者物価指数の上昇幅が政府の目標を大きく下回り、物価の面からも中国経済の減速が鮮明になっています。
中国の国家統計局によりますと、企業が工場などから製品を出荷する際の値動きを示す生産者物価指数は、先月、前の年の同じ月より5.9%下落しました。下落幅は前の月と変わらず、3か月連続で6%近い大幅な落ち込みとなりました。これは、不動産向けの投資の不振や原油価格の下落の影響から、鋼材や化学繊維で10%を超える値下がりが続いていることなどによるものです。
一方、先月の中国の消費者物価指数は自動車などの耐久消費財や住宅関連の商品が値下がりしたことなどから、前の年の同じ月と比べて1.3%の上昇と、上昇幅が前の月より0.3ポイント縮小し、中国政府のことしの目標である3%程度を大きく下回っています。
中国経済の専門家は、「物価が下がりやすい傾向は素材だけでなく消費財にも広がってきていて、消費者の間に物を買い控える動きが出てきた可能性がある」と話していて、物価の面からも中国経済の減速が鮮明になった形です。このため、中国政府が安定した成長を維持するため、公共事業の拡大など財政面での対策を強めるという見方が広がっています。
一方、先月の中国の消費者物価指数は自動車などの耐久消費財や住宅関連の商品が値下がりしたことなどから、前の年の同じ月と比べて1.3%の上昇と、上昇幅が前の月より0.3ポイント縮小し、中国政府のことしの目標である3%程度を大きく下回っています。
中国経済の専門家は、「物価が下がりやすい傾向は素材だけでなく消費財にも広がってきていて、消費者の間に物を買い控える動きが出てきた可能性がある」と話していて、物価の面からも中国経済の減速が鮮明になった形です。このため、中国政府が安定した成長を維持するため、公共事業の拡大など財政面での対策を強めるという見方が広がっています。