米電気自動車メーカーのテスラ・モーターズが導入した新しい「自動運転技術」について、一般公道で無謀な実験を行ったユーザーたちが、続々とその様子を捉えた動画を投稿サイトにアップしている。ハンドルから手を離して新聞を読んだり、運転席から離れて後部座席でふんぞり返ったり…。中には事故を起こしかけた危険なシーンも投稿されている。テスラ側は「システムは未完であり、完全な自動運転ができるわけではない。自動運転中に起きた事故については一切責任を負わない」と警告しているのだが、一部の気の早いユーザーには現状が理解されていないようだ。(SANKEI EXPRESS)
話題となっているのは、テスラが10月14日に発表した「オートパイロット」と名付けたソフト。昨年9月以降に生産された主力セダン「モデルS」のソフトをこのソフトに更新するだけで、一定の条件下でハンドル操作などを自動的に行える。具体的には、車が周囲の安全な状況を見極めて自動的に車線変更することや、追突と側面衝突を避ける自動ハンドル操作、自動縦列駐車などが可能だ。
テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏(44)は、この技術をベースに「3年以内には目的地に着くまで寝ていられる、完全な自動運転車を発売したい」とコメントしている。ただ、現状のオートパイロットには、(1)基本的に高速道路対応仕様である(2)悪天候や車線が薄くなっている道路では機能しない(3)「止まれ」の標識や工事用の三角コーンを認識できない−などの制約がある。このためテスラ側は「ドライバーはまだ、常にハンドルを握って運転に責任を持つ必要がある」としている。
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