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こまっちゃん、走ります!

武雄市長 小松 政(こまつ ただし)のほぼ日活動日記です。元武雄市秘書課長。

武雄市図書館リニューアルオープン時の郷土資料の取り扱いについて

武雄市図書館については、ありがたいことに多くのメディアで取り上げられていますが、その中で、「リニューアルオープンに当たり、郷土資料を廃棄した」旨の記事がいくつか見られるようになりました。

我々としては、当該記事内容が事実に反していることは認識していたのですが、一方で、市民の方から「市長、廃棄したのは本当なのか。事実なら看過することのできない問題だし、もし事実でないのであればきちんと説明すべき」との意見を数多くいただきました。そこで、この件についてきちんと説明する責任があるとの考えに至り、このたび事実関係を公表いたしました

事実関係として、当時、最終的に司書(武雄市雇用)の確認のもと、除籍基準に基づいて所蔵本の整理を行いましたが、郷土資料として登録している本について除籍したという事実は一切ございません。

ただ、公表が遅くなり、市民の皆さんに疑念を抱かせるに至ったのは、ひとえに私の責任。真摯に反省したいと思います。引き続きより良い図書館を目指して頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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武雄市図書館リニューアルオープン時の郷土資料の取り扱いについて

 

 武雄市図書館のリニューアルオープンに当たり郷土資料が廃棄されたと、一部メディア等において指摘がなされている件に関しまして、事実関係を下記の通りご説明します。

 

              記

◯リニューアルオープンに当たっては、除籍基準に基づき、最終的に司書(武雄市雇用)の確認のもと所蔵本の整理を行いました。その際、「郷土資料」として登録していた本を廃棄したという事実はございません。

<参考>

・「澪-みお-」(佐賀県内の文化情報などが掲載された雑誌)

 もともと「雑誌」登録分と「郷土資料」登録分の2冊を所蔵していましたが、リニューアルオープンに合わせて、劣化が進んでいた「雑誌」登録分については除籍の手続きを行いました。「郷土資料」として登録しているものについては、現在も館内閲覧が可能です。

・「温泉博士」(旅行ガイド(雑誌)

 もともと「一般誌」として登録していましたが、劣化が進んでいたため除籍対象としたものです。

◯なお、リニューアルオープン後においても、「郷土資料」として登録している書籍について、除籍した事実はございません。今後も、さらにより良い図書館づくりを進めてまいります。

 

  平成27年11月9日

                       武雄市教育委員会

たけお子どもフェスタ

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昨日は、白岩体育館で「たけお子どもフェスタ」。

市内の各種団体やボランティアの皆さん、保育園や幼稚園の先生など、武雄で子育てに関わっている皆さんが、子育ての知恵を活かした様々なブースを出展。

そこに、本当に数多くのファミリーが来場。子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿、子どもと親が一緒に遊ぶ姿。何より、スタッフの皆さん自身が心から楽しんでいたのが印象的でした。ちなみに我が家も、妻と娘2人で参加し、終了時間までたっぷり楽しんだとのこと。

白岩体育館での開催は今回で4度目。団体の壁を超えて子どもを育てる。その思想がこれほどあらわれているフェスタは他の市にはないのではないか。

これこそ武雄の子育ての力であり、武雄の本当の強み。

準備された皆さん、来場いただいた皆さん、そして、多くの団体をつなぐプラットフォームである子育て支援センターの皆さんに心から感謝します。

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大相撲前夜祭はやはり面白い

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今度の日曜日から大相撲九州場所が始まりますが、九州場所の前に必ず行われるのが前夜祭。今晩NHKで放送があり、先ほど妻(相撲ファン)と一緒に録画で見ましたが、相変わらず面白かった。

前夜祭は、「郷土力士土俵入り」に始まり、「横綱土俵入り」「太鼓打ち分け」「初切(しょっきり)」「引退力士インタビュー(旭天鵬若の里)」「関取に挑戦(子ども稽古、今年は唐津と日田から参加)」「力士のど自慢」と続き、最後は「相撲甚句(当地興行)」でおしまい。詳細はこちら

初切は最高。そして、東前頭4枚目の勢の歌唱力はプロ級。

会場の一体感も凄かった。特に、郷土力士である大関琴奨菊と、先場所大活躍の小結嘉風には割れんばかりの拍手が。ここは九州人ならではの地元贔屓。

地方にとって、相撲は最大の娯楽・エンターテイメントだと思います。武雄市内でも、多くの小学校に相撲場が併設されており、実は相撲が盛ん。

先日、とあるところで嘉風関にお会いしましたが、いつか武雄でも関取と一緒にちびっ子相撲なんかができたらいいなあ、なんて思いつつ、8日からの九州場所を楽しみにしたいと思います。

武雄市表彰式

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文化の日武雄市表彰式を執り行いました。

市長という立場で色々な行事に来賓として出席しますし、主催者となることもありますが、表彰式は1年間で最も緊張する行事の一つ。なぜなら、これまでの武雄市の発展を築きあげていただいた皆さんに、敬意と感謝をお伝えする日だから。

私からは、「まちづくりとは人づくり。戦後の日本の繁栄があったのも、誰かのおかげではなく、日本人一人一人の力によるもの。これは21世紀も同じ。ここにおられる皆さん一人一人は、武雄の人づくりのリーダーとして、これからもご活躍いただきたい。」といった話をしました。

また、表彰を受けられた人の中には、スポーツで優秀な成績を収められた10代も3名。武雄市は教育先進都市を目指していますが、このように若い力がまちの希望として活躍しているのを、本当に嬉しく思います。

この日は、あわせて武雄市教育委員会表彰も。最後の記念撮影は、見事な秋空のもと、皆さんの笑顔が実にまぶしい。佳き日でした。

表彰を受けられた皆さん、本当におめでとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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武雄版地方創生戦略の読み方

先月末、「武雄市まち・ひと・しごと総合戦略」を国に提出しました。

短期間にもかかわらず、市役所内での議論をもとに、議会の特別委員会、産官学金労言の有識者による懇話会でご議論いただき、一つの期限である10月末までに策定。

この地方創生の戦略、国の方針に基づき、今年度各自治体が策定していますが、武雄市版のもののポイントをお伝えします。少し長いので、時間がない方はタイトルのみでOK、興味ある方は文章も読んでいただけると嬉しいです。

 

(1)とにかく自前で作った

自治体によれば、策定業務をコンサルにまるまる委託しているところも多く、ネットで見ていると「すごく立派で綺麗、でも何となく紋切り型」というような戦略もある中、武雄市では当初から、とにかく自前で作ろうと。しかも極力シンプルに。

市民の皆さんのつぶやきを集めるために実施したワールドカフェ「今と未来を語る会」は、専門のファシリテーターにお願いしましたが、策定自体は市役所の自前。計画そのものは、随時改善していけばよい。とにかく自分たちの手で書くことにこだわりました。

 

(2)タイトルは「もっと輝く☆スター戦略☆」

なぜ「☆」が入っているのか。僕も正直100%わかりません(笑)。でも、担当の企画課にお願いしたのは、タイトルも柔軟に考えて欲しいと。結果、企画課の松尾千春さんがキャピッとした女子力高めなタイトルを考えてくれて、そのまま採用。これ、いいね!となりました。

 

(3)我々が目指すのは、市民一人ひとりの幸せをいかに増やすか

まちをどうするか以前に、地方創生で最も大事なのは、一人一人の幸福をいかに増やすか、ということ。一人一人の幸福の集積が地域の幸福に、地域の幸福の集積がまちの幸福になる。そして、幸福とはいくつかの要素の総和であると、僕たちは考えました。

幸福=f(a(経済的豊かさ)、b(子育て・教育)、c(生きがい・健康)、d(交流)、e(地域のつながり))

これは、大学の恩師である蒲島熊本県知事の考え方を参考にしたもの。戦後は、ややもすればa(経済的豊かさ)一辺倒だったきらいがある。しかし、これからはそうではない。ある施策がa〜eのどこかに寄与するのであれば、結果、市民の幸福度も向上する。そういう考え方をこの戦略で打ち出しました。

 

(4)人口目標だけでなく、目標は所得10%アップ

人口5万人の武雄市の場合、5年後は推計では4万8千人になります。自治体によっては、人口大幅増を目標に掲げているところもある。しかし、2050年には日本の人口が約1億人になり、2100年には約5000万人になると推計されている中、人口が大幅に増えるというのははっきり言って非現実的。

それよりも市民福祉の向上にとって大事なのは、所得だと思うのです。これについては、地方創生アドバイザーの樋渡さんから貴重なアドバイスを頂きました。ここはチャレンジな目標ではありますが、市役所一丸となって所得10%アップに向けて知恵を絞りたいと思っています。

 

5)シンボル事業は「武雄市図書館を中心とした、都市魅力アップのための子育てセンター(仮称)事業

武雄市といえば武雄市図書館と言われるほど武雄市のシンボルですし、利用者アンケートでも85%の方が満足と答えておられます。

そして、地方創生では、地域にある強みを活かすことが大事。武雄市子ども・子育て支援のニーズ調査によれば7割以上の方が子育てしやすいと感じていますし、ICT教育や花まる学習会との官民一体型小学校など教育の充実も5年前から図ってきている。

これらを踏まえると、武雄の強みである子育て・教育をもっと伸ばし、「ワンランク上の」環境をつくることが、今ある強みを活かして真っ先に取り組むべき地方創生策だと思うのです。それに、子育て・教育の充実は、地域経済の活性化にも寄与する。あえていえば「女子が住みたい」まちをつくる。これからはこれが重要なポイントだと僕は思っています。

6月議会で子育てセンター構想を発表し、9月議会でパース図も示しましたが、まずはこれを重点的に取り組みたい、そして誰もがうらやむような、図書館を中心とした子どもゾーンをつくっていきたいと考えています。もちろん、教育面もガンガン進めていきます。

 

国も公言していますが、地方創生の計画については、5年間これにガッチリと縛られなければならないものではなく、日々進化していくものだと考えています。市役所の施策もそう。本筋は僕たちの「北極星」としておさえつつ、現場や時代のニーズに合った施策を進めていきたいと思っています。

まずは、関係者の皆さん、そして、職員の皆さん、特に企画課の皆さん、本当にお疲れ様でした。引き続きよろしくお願いします。

武雄町市長と語ろう会

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昨日は、武雄町まちづくり協議会主催の市長と語ろう会。

市長と語る会と言えば、僕から30分ほど市政報告をし、その後質疑応答、というスタイルが一般的。でも、武雄町のまちづくり協議会は、グループ討議をして、皆でまちづくりを考えようというスタイルで開催。こういうやり方もあるんだなと。

しかも、昨日はハロウィン。仮装イベントという仕立ても。誰とは言いませんが、仮装が妙に似合っている人もいました(笑)

テーマは「新幹線を活かしたまちづくり」「地域コミュニティ」の2つ。僕から5分ほど話題提供をした後、6名程度のグループに分かれてワールドカフェ形式で話し合い。その後、各グループから発表。

僕からはこんな話題提供を。

◆新幹線を活かしたまちづくり

・武雄温泉ー長崎間は20分に。もしフル規格になれば、博多ー武雄温泉間も20分(現行1時間10分)に。やはりフル規格で。

・仕事や学業は別の場所でも、武雄に「住む」という選択肢が広がる。何ができる?

・「観光」。駅を出発点とした歩いて楽しいまちへ。どうする?

◆地域コニュニティについて

・自分たちのまちは自分たちでつくる、が大事。

・今後人口は減るが、一方で独居の人は減らない。居場所が必要かも。どうする?

・武雄町は特に核家族が多い。血縁や世代を超えて、地域で子どもを育てることは必要では?

なるべく具体的に、わかりやすく。話し合いにつながりやすい問題提起を心がけました。

その後、各グループから発表がありましたが、実に様々な意見が。ただ、時間の関係で全員の意見を聞くことができなかったので、皆さんの意見については、後日、今日の参加者だけでなく広くフィードバックして欲しいと、僕からまちづくり協議会へお願い。快諾を受けました。ありがとうございます。

改めて感じたのですが、特に地域コミュニティの話は、やはり区単位で特色を活かした取り組みを進めていくことが大事だなと。

実際、それぞれの区では素晴らしい取り組みがされていますが、ここを区の間でもっと共有して、いいなと思った取り組みはパクる。できる範囲で。例えば、永島区で行われている通学合宿。いきなり合宿は無理でも、まずは日帰りからできないだろうか、というイメージ。

パクりパクられるという関係が、各区をもっと豊かにしていくんじゃないかと思いましたし、その意味で昨日のような場が大切だと実感しました。

惜しむらくは、市役所の職員の参加者が数名だったこと。これは動員をかけていないことの証拠でもありますが(苦笑)、正直もう少し参加してもらいたかったなと。これは僕の力不足です。

市役所も、昨日の意見はきちんと受け止めますし、参加された皆さんの次の一歩につながっていければいいと思います。引き続き、一緒になってやっていきましょう。

参加された皆さん、企画されたまちづくり協議会の皆さん、本当にお疲れ様でした。

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黒髪神社、850年目の流鏑馬

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先日の武雄の流鏑馬に続き、今日は山内町の黒髪神社で流鏑馬が奉納。

この黒髪神社の流鏑馬は今年で何と850年目。境内は老若男女多くの人で賑わっていました。

しかし、この神社の流鏑馬は、本当に風情がある。緑に囲まれた馬場を馬が駆け抜ける様子はまさに圧巻。加えて、神社の境内は、空気が凛としていて清々しい。今日は、宮野浮立の奉納などもなされました。

歴史の重み。そして、それを脈々と受け継いでいく皆さんの心意気に感服。

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