山村美紗サスペンス 京都貴船川殺人事件 2015.11.04


(木田洋一)和美次八坂神社行くぞ。
(狩矢和美)木田くん今さら八坂さん撮ってどうするのよ?もっと京都の穴場を…ミステリアスな京都。
おい…。
ちょっと木田くん邪魔。
どいて!
(悲鳴)MDだ〜っ!
(杉下昭夫)うちの青葉電機の新製品なんだ。
このあいだ言ってただろMDほしいって。
覚えててくれたんですか?うれしい。
ありがとうございます。
どう仕事のほうは?今月刊誌「歩こう京都」のコーナー記事で写真撮ってます。
へえ頑張ってるね。
ホントにいい空気だね。
ああそうだ。
杉下さんほら見て。
今日の同窓会。
これがいつものメンバー。
同窓会かいいね。
飽きもしないで毎年集まってるんです。
今日は私が幹事だから。
ああ残念…もう行かないと。
じゃあ今度また出張のときに。
東京まで運転気をつけてくださいね。
ありがとう。
それからMDありがとうございました。
大切に使います。
(仲居)おおきにまたおこしやす。
ありがとうございました。
まったくもう…みんなどうなっちゃってるの?もう…遅いな…。
どないしましょお料理のほうは?もう少し待ちます。
もう来ると思いますから。
ああごめん。
あれっ和美だけ?遅い!何してたの?ごめんごめん。
もうてっきり始まっちゃってると思ったけどさ。
…じゃあ2人で先に仲良く始めときますか。
うん。
(林信彦)悪い悪い遅れた。
あれっ森とかはまだ?うんまだだけど。
いや〜のど乾いた。
(木田)まあまあ。
最近どうですか?
(林)フリーは辛いぞ。
このあいだ原稿料すっぽかされて。
お前らはいいよなホント。
今日はそういう辛いことは言いっこなしで。
あっマリ子来た!
(岸マリ子)ごめんなさいね遅れちゃって。
いいのいいの妊婦さんは。
今ね貴船神社で安産祈願してきて。
早めに出てきたつもりだったんだけど。
そっか〜。
それでどう?順調?うん。
あれ貴子さんたちは?もうすぐ来ると思うよ。
ジュース。
ああジュースね。
はい。
はい。
ありがとう。
(森三郎)いや〜悪い。
あれっズボンどうしたんですか?ああ…そこで来る途中転んじゃってさ。
じゃああとは貴子さんだけね。
…えっ?貴子まだなの?うん。
どうしたのかな貴子さん…。
(携帯電話の音)おかしいな通じてるみたいなんだけど…。
気まぐれだから。
今仕事が立て込んでるからな。
どこかでつかまっちゃったかな。
だったら連絡があると思うのよ。
そうだよな。
貴子さん人に迷惑かけるようなこと平気でする人じゃないものな。
じゃあまあ…とにかく先に始めときますか。
そうねお腹もすいたし。
仲居さ〜ん。
ねえマリ子今の幸せの実感ちょっと語ってやってくれない?和美結婚するより仕事のほうがおもしろいって全然…。
でも人それぞれだから…。
そうよねえ。
言われちゃった〜。
(森)よしじゃあ乾杯しよう。
マリ子のお腹の赤ちゃんに。
(一同)乾杯!ありがとう。
貴子さん…とうとう来なかったわね。

(林)だからさ急な用事ができたんだよ。
(森)俺は貴子に頼まれた。
なんで来なかった!?
(林)行くと約束した覚えはないよ。
貴子も来なかった…。
どういうことだお前と貴子は?
(橋口刑事)頭の右側が陥没しています。
犯人は後ろ向きになった被害者の頭部に一撃を与えたようです。
凶器はおそらくあの石かと思われます。
それからこれですが…ガラスが割れて時計は止まっています。
おそらく被害者が倒れた際に破損したのではと思われます。
狩矢警部。
所持品の免許証から被害者の身元がわかりました。
川村貴子29歳です。
(狩矢)川村貴子…。
…貴子さん!?
(木田)マリ子?マリ子大丈夫!?これは被害者が身につけていたものだ。
見覚えは?…知ってます。
貴子さんが彼女のおばあさんから譲り受けた形見の時計です。
いつも大事につけてましたから。
被害者の携帯電話の着信履歴の最後に君の電話番号があった。
どこから電話をかけた?貴船からかけました。
貴船?今日の午後1時から貴船の料亭「べにや」で同窓会をしていました。
彼女もその会に参加する予定でしたから…遅いなと思ってそれで電話をかけました。
被害者は出席の予定だった?はい。
昨日も電話があって…貴船は涼しいから何か羽織るものを持って行ったほうがいいって…。
貴子さんは大学のマスコミ研究会の先輩でした。
昔から面倒みがよくて…よく気のつく人でした。
(川村貴子)〔これ教授の書いた本だからレポート書くなら読んでおくといいわ〕〔ありがとうございます〕〔さっさと書いて。
銀閣寺のそばにいいお店できたから行こうよ〕被害者は大学を出たあと大阪の広告会社に勤めていたようだが…。
ええ。
広告代理店で制作の仕事をしていました。
森さんと同じ会社です。
なるほど。
今日の同窓会のもようを話してくれないか。
まさかお父さん…私たちのことを疑ってるの!?というよりこれは事件に関する情報の収集だ。
私たちの中に貴子さんを殺すような人間はいないわ!和美!!…わかりました。
では狩矢さんとにかく同窓会のもようを話してください。
…同窓会は今日の1時集合でした。
ところがまだ誰も来てなくて…結局全員そろったのは1時半過ぎでした。
貴子さんが来ていないのは心残りでしたが5人で始めました。
解散したのは?3時半です。
そう…。
はいありがとうございました。
もう結構ですよ。
失礼しました!さすが警部のお嬢さんですね。
明確で冷静な陳述でした。
どうだった?大丈夫?何がなんだか…信じられない。
そうだよな…。
…どうして?なんで貴子さんが殺されたの?それも同窓会の日に…貴船で…。
和美…泣きたかったら泣いてもいいよ。
狩矢警部…。
ああの…お父さん…。
(中田刑事)被害者の殺害のしかたは突発的なもので川原の石で殴り殺してその凶器である石を捨て去っています。
通り魔的な犯行ということですか?いや。
被害者には暴行された跡はなく財布の金も残されてました。
(橋口)目撃者は?
(中田)目撃者は今現在ありません。
目下貴船から鞍馬にかけての怪しい人物変質者などの目撃証言を探しています。
ただ犯行日は休日であったため観光客がほとんどと思われ確かな情報を得るのは難航しそうです。
怨恨の筋や顔見知りの犯行の可能性は?被害者の家族ですが父親は川村陽造。
呉服問屋の三代目社長。
人物評はよくまあ…どちらかというとお人よしなくらいな…。
母親もつつましい女性でいわゆる良妻賢母です。
近所の評判もよくこちらもまた恨まれるような人物ではないと。
家族がらみの怨恨の線は薄いということですか。
被害者の会社での評判はどう?仕事はよくできるし面倒みもよく上からも下からも評判はいいです。
ただ…最近被害者あての中傷のファクスが会社に送りつけられてきたらしいです。

(中田)事件の1か月前被害者の川村貴子が勤める会社第三広告の企画室あてに被害者を中傷するファクスやメールが送りつけられていたことが判明しました。
不倫か?いや上司は川村貴子が恨みをかわれたりストーカー行為でもされてるのか心配しましたが本人が大げさに取り扱わないでほしいと頼んだため警察にも届けてないそうです。
何か気になることでも?事件が年に一度の同窓会当日に起きたということが…ただの偶然なのか…。
確かに…。
同窓会に出席した5人についての洗い出しを。
(中田)はい。

(読経)
(読経)マリ子のご主人だわ。
英治さんは貴子さんのことよく知ってたのかな?貴子さんは去年の同窓会の幹事だろ。
その会場に選んだ店のシェフじゃないの?そうだけど…マリ子と英治さんはその同窓会以来のおつき合いでゴールインしたのよ。
うん。
それが?今…泣いてた。
涙もろい人なんじゃないの?…英治さん。
お久しぶりです。
マリ子は?
(岸英治)つわりで気分が悪いらしいので僕が代わりに…。
そうでしたか…。
失礼します。
貴子さん…。
貴子…お前なんでだよ…。
(林の泣き声)意外に同窓生っちゅうのも仲良う見えててもひと皮むけば中はドロドロの男女関係っちゅうことも…。
…いや警部のお嬢さんは別ですもちろん。
お父さんは貴子さんが不倫してたって言うの!?不倫って決めたわけじゃないんだ。
そういう可能性もあるってこと。
和美はさ被害者と親しかったんだ。
何か…男性関係について聞いてないかな?貴子さんに恋人がいたとしてどうしてすぐそうやって事件と結びつけるの?最低っ!ハハッ…最低と言われてもな…。
とにかく何か知らないか?ごちそうさま!和美事件を解決するためには必要なことなんだ。
知ってることがあったら正直に話してくれ。
私は何も聞いてません!おい和美!和…。
〔いいなあなんでも2つずつ2人分か…〕〔何言ってるの。
和美だって木田くんがいるじゃない〕〔物をそろえるような関係じゃありません〕〔木田くんがボヤいてたわよ。
プロポーズしたけど見事にフラれたって。
和美と木田くんって学生時代からのつき合いでしょ。
そろそろ潮時〕〔全然。
まだ仕事がおもしろくて〕〔でもね男と女のタイミングって大事よ。
特に結婚は…〕〔…そうかな?〕〔そうよ〕〔私なんか結婚したくたって…〕〔これもね外では会えないからせめてもの楽しみなの…〕〔外で会えないって?〕〔表を一緒に歩けない人…〕〔…わかるでしょ?〕〔だって林くんとつき合ってるんじゃ?〕〔彼とは別れたわ〕川村貴子の死亡推定時刻は午前11時から午後1時。
被害者の割れた時計が殺害時の衝撃によるものだとすれば死亡時刻は12時。
同窓生5人の中でアリバイが証明されたのは木田のみです。
木田か…。
木田は出町柳駅前で老人に近辺に花屋はないかと尋ねられて花屋まで付き添って行ったそうです。
花屋の主人の証言がありました。
木田というのは人がいいんですね。
次に岸マリ子は貴船神社でお参りをしていたと言いますが社務所で何かを買ったわけでもなく目撃者もなく証明するものはありません。
林は貴船に向かう電車の車内で森は貴船口で電車を降りたころだと言っていますがこれも証明ができません。
そして…狩矢和美ですが杉下昭夫という男と鞍馬の茶店で会っていたと言っています。

(京都駅のアナウンス)それじゃあ杉下さんは確かにその時間狩矢和美と鞍馬の茶店にいらしたんですね?ええ間違いありません。
ああそうですか。
(橋口)警部よかったですね。
うん。
ご協力ありがとうございました。
いえいえ。
あの…。
はい?いや…すみません…。
うちの和美とはどういうお知り合いで…?和美さんとは私が大阪支社にいるときに彼女に取材を受けました。
そのあと私のほうから広告の仕事をお願いして。
ああ…それじゃあ仕事のうえでの?ええ。
でも東京に転勤になってからは大阪出張の折に京都に立ち寄って時折和美さんに食事やお茶をつき合ってもらってます。
ああ…そうですか…。
じゃあ私はこれで。
ご面倒をおかけしまして。
いえいえ。
失礼します。
どうしたんです警部?まだ何か心配ごとが?お嬢さんのアリバイは完璧です。
大丈夫です。
…うん?ああ…。
杉下さ〜ん。
(杉下)終わったよ。
ごめんなさい。
こんなことでわざわざ京都まで。
いやなんでもないさ。
それより大変だったね。
ええ…。
和美ちゃんのお父さんて刑事さんだったんだ。
ごめんなさい黙ってて。
私があの日…貴船で同窓会をやるなんて決めなければ…。
他の日だったら…あるいは別の場所だったら…貴子さんは殺されずにすんだのかもしれない。
だからといって和美ちゃんのせいじゃないよ。
…でもね杉下さん貴子さんは同窓会の日に殺されたんです。
今でもまだ信じられないけど…。
父は私たちのことを疑ってるんです。
しかたないさ。
お父さんはそれが仕事なんだ。
(狩矢澄江)杉下さんわざわざ京都まで来てくださったんですってね。
そうなのよ。
ホント申し訳なかったわ。
あっそうだお母さん。
今度ちりめん山椒買っといてくれる?杉下さん好物だから。
はいはい。
その杉下さんっていう人とそんなに会ってるのか?お父さんには関係ないでしょ。
関係ないって…だってお前には木田とかいうボーイフレンドがいるんじゃないか?別にいいでしょ。
別に…いい…?…いいのかそういうことで?ハハッ…お父さんは反対だなあんな歳の離れた人と…。
その…たとえ…食事にしろお茶にしろ…。
なんて言うか…2人きりで親しくおつき合いするのは…。
バッカみたい!お母さんおやすみなさい。
おやすみなさい。
ああおやすみ。
(ため息)おいいいのか?私は和美を信用してますから。
(橋口)警部。
警部林が捜査線上に上がってきました。
林…林信彦か?はい。
林は川村貴子とつき合っていたんですが2か月前に別れ話を持ちかけられていたようです。
別れ話がもつれた…?林には殺す動機があります。
川村貴子と林は男女関係がありそのうえどうやら金の貸借関係もあったようで。
金銭問題…。
どんな?200万借り倒しですよ林の。
…200万?川村貴子に借金の返済を迫られた?まさか。
貴子はそんなケチな女じゃないですよ。
一度も返済を迫られてないということですか?はい。
じゃあ金は借りたが金銭問題のゴタゴタはなかった?ええ。
ハハッ…。
じゃあ別れた原因ってのはいったいなんですか?それは…貴子がいきなり別れたいって…。
ほう…貴子さんが?好きな人ができたって…。
好きな人って誰ですか?知りませんよ。
それより…貴子に不倫の噂があったのは知ってるんでしょ?すみませんお呼び出しして。
ちょっとお訊きしたいことがありまして。
同窓会の日なんですが来る途中どこかで転んだそうですね?ズボンが泥だらけになっていたと聞いてますよ。
(森)…はい。
現場付近の聞き込みで事件当日男が草むらから慌てて出てきて足を滑らせて転んだという目撃証言があるんですよ。
違います。
僕はそんなところに行ってません。
転んだのは確かですがそれは料理屋の近くで貴子が殺された場所じゃありません。
もう一つ伺います。
あなたと被害者は同じ会社ですね?はい。
あなたと貴子さんが激しく言い争っていたという目撃証言があるんですが。
どうですか?ありましたか?はい…。
でもそれは仕事上の…そのクリエイティブなことの…。
つまり貴子との個人的なことについてではありません。
ああなるほど…。
(山野美野里)これ合計しといて。
早うしや。
〔彼とは別れたわ〕〔あれっズボンどうしたんですか?〕〔どういうことだお前と貴子は?〕・
(電話の音)はい唐竹企画です。
あ河野さんいつもお世話になります。
あのええ企画があるんですよ。
今夜あたりどうです?ちょいと。
…えっ?今月号で打ち切り!?ホンマですか!?ちょっと河野さん先月までのギャラは…。
もしもし?もしも〜し?あかん…。
…木田その原稿ストップ。
廃刊やって…。

(木田)「俺も心の何処かで森と林を疑ってる」よう仕事はかどってるなあ。
すみません。
ええのよ狩矢も木田も。
えっ?友達は一生の宝大事にせな。
残念やったな川村貴子さん…。
はい…。
そや!これもなんかの縁や。
あんたらに特命を与える。
…特命?この事件のスクープや。
警察より早く犯人を捜し出してスクープにするんや!これはイケるで〜。
社長!私貴子さんのことでスクープなんか…。
そうですよ。
俺も友達を売るようなまねは…。
何言うてるの?これは弔い合戦やで!こんなときにこんなものは役に立たへん。
足とここ使うてさあ行った行った!わかったら早く行く。
行ってらっしゃ〜い。
《草がものすごい勢いでなぎ倒されて…根が切れてる》《貴子さんが逃げたときに倒した草が何日か経ってこんなふうに枯れてしまったんだわ》《怖かったでしょうね貴子さん…》マリ子…。
貴子さんにお花を…。
お葬式には行けなかったから。
大丈夫?顔色よくないみたいだけど…。
うん。
「もの思へば澤のほたるもわが身よりあくがれいづる魂かとぞ見る和泉式部」どういう意味かな?貴船神社はねどんな願いごとも叶えてくれる神社なの。
和泉式部は自分から離れていった夫の愛を取り戻そうと願をかけたんですって。
そのときに歌った歌。
和泉式部の願いは叶った…。
それ以来この神社ね縁結びでも有名になったんだよ。
そうだったんだ。
子どもを産むって大変ね。
私…体調悪くてずっと気分もめいってて…。
それで同窓会の日早めに来てお参りしたの。
そっか…。
ここはね水の神様を祀ってあるの。
そうみたいね。
水は命の源で汚いものを洗い流してくれる。
清らかな水で自分を清めたかった…。
心を洗って元気になりたかったの。
いろいろ…精神的にも体力的にも大変だと思う。
うん。
母親になることを思うとしっかりしなきゃって思う。
生きる勇気も湧いてくるわ。
前は…和美がうらやましかった。
えっ?目標に向かって進んで行く。
大学のときからそうだったけど。
それがずっと今も変わらない。
それに比べて私は全然ダメ。
何をやっても続かなくて…。
ただただ現状に流されるばっかりで…。
そんな…。
マリ子はあんなすてきなご主人ゲットしたじゃない。
そのうえお腹の中には赤ちゃんまでいて。
…どうしたの?これからはもっと強くなるわ。
だって…この子をひとりで育てていくんだもの。
ひとりでって…ご主人だって一緒に育ててくれるんでしょ?優しそうだもん英治さん。
…優しい人だよあの人は。
でもね…。
…お父さん?じゃあ私行くね。
うん。
確かに貴子さんは犯人に追われてこの土手を死にものぐるいに駆けおりた。
草の根が引きちぎれるほどの勢いでね。
上のほうの草も同じように倒れてるんだ。
つまり貴子さんと犯人が争った形跡がないんだな。
…どういうこと?争った様子がないのになぜ彼女がそんなに必死に逃げ出したのか?そこがどうも気になるんだ。
確かに争ってもないのにこんなになるほど土手を駆けおりるのはおかしいよな。
なるほどね。
社長ちょっと出かけてきます。
どこ行くの?マリ子のところへ。
マリ子昨日会ったとき何か話したいことがあったみたいだったから。
気になるんです。
ああほな行ってき。
…ちょっと待ちや。
マリ子さん確か妊娠してはったな。
青森屋でフルーツでも買うて持ってったげ。
あっ…はい!いってらっしゃ〜い。
マリ子って昔から几帳面でこんな日に布団を干しっぱなしで出かけるような子じゃないんです。
ええ。
ゴミの分別も几帳面ですよ。
身重だから…もしかして何かあったらって…。
ごめんください。
マリ子?マリ子?マリ子!?マリ子!!マリ子!マリ子!マリ子!!ご苦労さまです。
第一発見者は?…私です。
(ため息)またお前か…!なんでお前がこんなところに来てるんだ?お父さんも知ってるでしょ。
昨日マリ子と会ったとき私に何か言いたそうだったからそれで来たらこんなことに…。
(ため息)
(ドアが開く音)マリ子…。
マリ子…!なんでこんなことに…?マリ子のお腹の中には…赤ん坊が…。
マリ子…どうして…!
(岸の泣き声)第一発見者…つまりお嬢さんの話では部屋は密室状態…。
死因は毒物中毒…。
岸マリ子は川村貴子を殺害しその罪の意識に耐えかねて自殺…。
結局自殺ですか?偽装殺人の疑いもある。
偽装殺人ねえ…。
ということは川村貴子を殺した犯人は岸マリ子に罪をきせて自殺に見せかけた。
…ということですね?岸マリ子の死亡推定時刻は?3時です。
森と林のアリバイは?またしてもありません。
(読経)大島先輩…。
誰?知ってる人?マリ子のゼミの先輩で最近シングルマザーになった人。
とっても強い人なんだってマリ子が言ってた…。
私も木田くんも2人のこと信じたいと思ってる。
ありがとう。
それと同じでマリ子が貴子さんを殺した犯人で自殺したとは思えないの。
あたりまえだ。
あのマリ子に貴子を殺せるわけがない。
そうよね。
いったい何があったんだ。
くやしいよなこのままじゃ。
私森さんと林くんが料理屋で言い争っているのを聞いたの。
あの日何があったの?おねがい話して。
実は…。
(森)あの日本当は同窓会の前に貴子と林と3人で会うはずだった。
(森)俺は約束の時間…11時半に行った。
(森)1時間以上待ったが2人とも現れなかった。
(森)待ちぼうけをくらった俺は同窓会に遅れてしまってかなり慌てていた。
それで滑って…。
(森)待ち合わせの場所に来ずに俺より先にみんなのところに来ている林に腹が立った。
貴子さんと3人で会って何を話すつもりだったの?それは…。
森さん。
貴子が林に200万貸してたことは?聞いています。
実はその金は貴子が会社の金を横領していたんだ。
なんだって!?
(森)俺は同じ会社でそのことに気づいてた。
貴子にも忠告したことがある。
そのことでつい社内で言い争いになってしまったこともある。
とにかくやめさせたかった。
知らなかった。
林と別れるなら金のことはきちんと精算したほうがいい。
返してもらって会社にちゃんと埋め合わせをするべきだ。
そのことをあの日3人で話すつもりだった。
すみません俺…。
貴子のためにもそして林のためにも金のことはきちんとしたかった。
そうだったんだ。
森さんは貴子さんをかばって…。
(森)このことは警察には言いたくなかった。
ごめんなさい。
私森さんのことを不倫相手かと。
あの日ちゃんとカタをつけさせたかった。
だが2人とも来なかった。
そう。

(シャッター音)
(シャッター音)これは?エイジから愛をこめて。
タカコへ…?あっ時計の針が11時で止まってるな。
11時?あっちの時計は12時で止まってたはずなのに。
貴子さんの不倫相手は英治さん…。

(岸)それは…。
貴子さんの殺された現場にこの時計とこれが一緒に置いてありました。
マリ子…。
すまない。
貴子さんと英治さんは…。
不倫…?確かに不倫といわれてもしかたありません。
私は結婚していて…マリ子を裏切った。
そのことをマリ子は?知っていました。
(ファクスを送信する音)ひどすぎるわ。
貴子さんはマリ子の友人なのに。
どうしてそんな人と…なぜ貴子さんと?私と貴子は…幼なじみでした。
幼なじみ?高校までずっといっしょだった。
「将来は結婚する」って私のほうは勝手にそう思いこんでいました。
いや貴子もまたそう思っていてくれたはずです。
だけど…親が。
(岸)貴子の両親が許してくれなかったんだ。
ご存じだと思いますが彼女は老舗のお嬢さんです。
私は高校を出て働いてきた。
だから釣り合わないと。
私は必死で修行しました。
早く一人前になって京都で認められる料理人になる。
そして必ず店を持つ。
(岸)そのときにはきっと貴子の両親に認めてもらうつもりで。
だったらどうしてマリ子と?
(岸)私の店を同窓会で使っていただきましたね。
ええ去年。
貴子さんが幹事でした。
あのとき貴子には林という恋人がいた。
私は自暴自棄になっていた。
そんなとき同窓会以来マリ子が店に足しげく来るようになって。
子どもができました。
私は責任を取って…。
責任で結婚したんですか。
そうです。
だったらなんでその責任を最後まで果たしてくれなかったの。
なんでマリ子を裏切ったの?私はマリ子を愛せると思っていた。
いや愛そうと思って結婚したんです。
でもダメだった。
私が愛していたのは…貴子だった。
こんなことになるくらいならもっと早くに。
そうすれば2人とも死なずに…。
(大島智子)マリ子に最後に会うたときのことねぇ。
そうや。
いきなり家に訪ねてきて…。
「シングルマザーって大変ですか」って。
シングルマザー?シングルマザーの先輩としていろいろ教えてほしいって。
だってマリ子にはご主人が。
別れるつもりやったんとちがう。
それで大島さんマリ子に何て?子どもは母親が一番なんえ。
シングルやろうが両親揃うていようが元気な母親が育てるのが一番ええんや。
しようもない気つこうてエネルギーすり減るような旦那やったらいいひんほうがマシやって。
そうですか。
男なんかいくらでも替えあるけど子どもは最高え。
あんたも母親になったらわかるわ。
ありがとうございました。
マリ子は苦しんだ。
苦しんだあげくにご主人と別れてシングルマザーになるつもりだったんじゃないのかな。
そうかもな。
わかった!マリ子は自殺やない。
どうしてですか?シングルマザーになる覚悟を決めたマリ子がなんで自殺せなあかんの?それにな母親は絶対に子どもを道連れにはせえへん。
これは偽装殺人や。
マリ子を犯人に仕立て上げるための!…ということはマリ子の自殺は密室のトリック?そういうこちゃ。
さすが社長母親の直感。
まあな。
あと気になるのはこれなのよね。
どうして貴子さんの時計をマリ子が持っていたのか。
それもほら。
貴子さんどこかで落としたのをマリ子が拾ったのかな?11時で止まってる時計か。
マリ子が自殺ではなくて他殺だったとしたらどうやってこの密室で殺人が行われたのか。
マリ子はダイニングのイスから転げ落ちて死んでいた。
カギはバッグの中にありファスナーは閉まっていた。
スペアキーもマスターキーも両方とも。
部屋の窓はすべてカギがかかっていたし建物の構造上そこから外へ出るのは不可能だった。
部屋と外をつなぐ唯一の透き間は郵便受けだけどあの透き間からじゃ狭すぎてバッグを投げ入れることは不可能。
よし俺んちで実験しよう。
マリ子のマンションと間取りが似てるから。
社長行ってきます。
よっしゃしっかり。
スクープゲットやで。
難問ね。
犯人は玄関から出てカギをかけそのカギを何らかのトリックを使ってバッグの中に戻したのよ。
そんなことできるの?それしか密室を作る方法はないもの。
だってバッグはチャックが閉まってたんだぞ?そう。
郵便受けの透き間からじゃ細工をするのは不可能だわ。
これでいい?うん。
あっ。
あぁ…ダメだ。
ダメだった。
休憩しようか。
そうね。
コーヒーでいい?うん。
痛い!痛ーい…こんなところに画びょうが落ちてたわよ。
わかった。
犯人はカギをバッグに戻したんじゃなくてカギ入りのバッグをマリ子のそばに戻したのよ。
でもバッグは郵便受けを通らないよ。
ちょっとこれ持ってて。
ハサミ…。
こうして…。
ここにヒモを通して…。
カギをして。
やった!できた。
密室の謎が解けたわ。
やっぱりマリ子は殺されたのよ。
あ帰ってきましたわ。
おかえり。
お父さん。
こちら東京の多摩川南署の中川刑事だ。
私に何か?東京で起きた事件についてききたいことがあるそうだ。
東京で起きた事件…?
(中川)ええ。
(中川)殺害されたのは東京都豊島区在住青葉電機本社勤務のOL吉田エリ27歳。
死体が発見されたのは7月2日午後9時。
7月2日…。
同窓会の日。
被害者の手帳から割り出したSという容疑者がいるんですが同じ青葉電機の男性社員で。
被害者の死亡推定時刻は午前11時前後。
だが容疑者は12時にあなたと京都で会っていたと言っています。
杉下昭夫です。
たしかに私は杉下さんと京都の鞍馬でその時間会っていました。
そうですかわかりました。
ご協力ありがとうございました。
(ドアが閉まる音)貴子さんが殺された現場にマリ子が花束といっしょにこれをそなえていたの。
おい。
《そうか》《貴子さんはエリさんが殺されるのを見てしまったんだ》《貴子さんが逃げるときに草の根が断ち切れてそれであの一列だけが枯れ果てた》死体に何か変わったところはなかったでしょうか。
実は足の曲がり方が少し不自然でね。
胎児のように折れ曲がっていましてね。
折れ曲がってる?それって運ぶときに…。
狭い場所に入れて運べばそういう形になるかもしれませんね。
たとえば自動車に乗せたとか?
(中川)そうですね。
ほかには何か?被害者の靴の裏にキョウガノコという植物が付着していたようです。
キョウガノコ?これです。
(中川)鑑識のほうでは関西地方によく見られる植物で少なくとも多摩川周辺にはないと言っています。
ありがとうございました。
「電波の届かないところにいるか電源が入っていない…」どこに行ってるんだ和美は。
お父さん私そろそろ先にやすみますよ。
こんなときにお前…よく寝られるな。
こんなぐらいで寝られなかったら刑事の妻なんか務まらないでしょ。
和美は娘なんだぞ。
大丈夫ですよ和美は。
あいついったい誰に似たんだ。
父親に似たんでしょ。
ん?おやすみなさい。
(車の音)
(車のドアが閉まる音)突然東京に来るなんて。
仕事?杉下さんはドライブがお好きなんですよね。
え?このあいだ京都へ来たときも車で来たんでしょ。
ああ。
私も今日東京まで車で来たんですけど1人でここまで運転してくるのは大変だった。
ずいぶんがんばったね。
疲れたろう?ええ。
もう肩も腰もガチガチ。
でも多摩川が見えたあたりで何だか気持がスーッと楽になったわ。
「ああこれで終わりだ」って。
なんかのどが乾いちゃった。
杉下さん悪いんですけど何か買ってきてもらっていいですか?ん…ああいいよ。

(トランクを開ける音)
(杉下)はいお待たせ。
ごめんなさいわがまま言って。

(あくび)
(時計の音)
(車のドアを閉める音)
(鳥のさえずり)
(戸を閉める音)お父さん!待ちなさい和美。
和美!いったいどうなってるんだ?何度電話しても出ないし。
だいたいな結婚前の娘が朝帰りだなんて!和美。
言い訳でも何でもいいから返事ぐらいしなさい。
言い訳は後ほど。
(あくび)もう眠くて死にそう。
どこで何をしてた?お父さんこれ。
ん…?その石調べといてください。

(ため息)スクープまだかいな。
はあ…。
グズグズしてたらスクープにならへんやないの。
(携帯電話の音)はい狩矢です。
杉下さん…。
このあいだは夜遅くすみませんでした。
(杉下)急に出張になってね。
今京都なんだ。
嵐山あたりで昼飯でもどうかな。
嵐山ですか。
JR嵯峨嵐山駅…。
杉下さん車?わかりました。
(電話を切る音)社長。
ちょっと出かけてきます。
嵐山でお昼…ええなぁ。
うちも!
(社員)私も!警部例の小石に杉下と殺された吉田エリの指紋がありました。
(電車の音)「電波の届かないところにいるか電源が…」まただ。
和美の奴いったいどこをふらついてるんだ。
(ため息)ありがとうございます。
…大変や!和美さんが嵯峨嵐山駅で杉下と会うそうです。
嵐山方面緊急手配!
(パトカーのサイレン)僕は水辺が好きでね。
特に川の見える風景が大好きだ。
京都の川は特に好きだ。
(汽笛)川が本当にきれいだ。
心がなごむ。
杉下さん。
この眺めもいいな。
何もかも洗い流してくれそうだ。
エリさんを殺したのは杉下さんです。
杉下さんは貴船の土手でエリさんを殺した。
そしてその光景を貴子さんが見てしまった。

(エリの悲鳴)あなたは逃げる貴子さんを後ろから一撃して殺した。
そして貴子さんのペンダント時計の時間をアリバイのために11時から12時に直したんだわ。
鞍馬で私に会ったときにはトランクの中にすでにエリさんの遺体があった。
私をアリバイに使ったんですね。
杉下さんはエリさんと付き合っていたんでしょう?警察でも調べられたはずです。
エリさんは青葉電機社員。
そして彼女の手帳からはSという恋人の存在が。
根拠は?助手席に落ちていた石を調べてもらっています。
石?おそらく杉下さんとエリさんの指紋が出るはずです。
確かにあの石には僕の指紋が付いているかもしれない。
じゃあやっぱり…。
そう。
吉田エリとは付き合ったこともある。
でももうずいぶん前に別れた。
彼女を殺したのは僕じゃない。
じゃああの石は?あの石はだいぶ前にドライブしたときに彼女が拾った。
それだけのことだ。
杉下さんはエリさんと京都へ来たことがないの?貴船にも行ったことがない?行かない。
一度も?ああ一度も。
まちがいないわ。
エリさんを殺したのは杉下さんです。
あの石は貴船にしかない貴重な石で本当は取ってはいけないものだった。
でもきれいだったからエリさんはつい持ち帰った。
杉下さんもそれを手に取った。
あなたがもし2人で一度でも貴船へ行ったことがあると言えば言い逃れできたかもしれないのに。
和美ちゃん。
あなたはエリさんだけじゃない。
私の友達の貴子さんやマリ子まで。
どうして?マリ子のお腹の中には赤ちゃんがいたのよ。

(貴子の悲鳴)
(杉下)時計が2つあったんだ。
(杉下)まさかもう1つ時計を持っていたなんて。
11時と12時のアリバイがくずれてしまう。
何とかしなければならないと思った。
そして密室の完全犯罪を思いついた。
(杉下)僕は貴子の叔父と偽って部屋に上げてもらった。
(杉下)そして彼女を犯人に仕立て上げ自殺に見せかけようとした。
杉下さんにいただいたMDこんなことに使うなんて…。
残念です。
こんなことに使ってもらうために君にあげたんじゃない。
それをこっちへ。
杉下さん自首して。
かしなさい。

(パトカーのサイレン)和美どこだ。
(携帯電話の音)はいもしもし。
もしもしお父さん?和美か!今どこにいる?保津川の…。
(悲鳴)もしもし…。
あっ!「和美!」「どうした和美!もしもし?」和美!もしもし!「どうしたんだ和美!」もしもし。
「もしもし!」
(汽笛の音)私杉下さんをずっと尊敬してたのに。
信じてたのに。
そうやって人を殺してあなたは何から救われるの?今度は私を殺すんですか?君を殺したくはない。
もう殺せない。
杉下さん。
・和美!お父さん!和美!私は子どものころから川が好きでした。
水のそばにいるとホッとするんです。
川?東京に転勤になってから一番がっかりしたのは川でした。
(杉下)東京の郊外に何とか一戸建てを買いました。
(杉下)毎日1時間半かけて会社に通いました。
(杉下)来る日も来る日も満員電車。
(杉下)警部さんは朝の満員電車に乗ったことありますか?いや。
(杉下)あれは人間を運ぶものじゃありません。
あの箱の中に詰め込まれていると心なんかどこかへ行ってしまう。
自分が生きているのか死んでいるのか頭の中真っ白にして何も考えない。
感じない。
まともな神経を持ち続けていたら毎日あんなものに乗っていられません。
(杉下)エネルギーを使い果たしてやっとたどりついた会社ではリストラの嵐が吹き荒れていました。
(杉下)私のいる宣伝部などリストラの対象にあいやすい部署です。

(電話の音)〔はい杉下です〕〔あ…申し訳ありません〕〔はい。
ですからあの…〕〔すみません〕
(杉下)あの日クレーム処理で数日間かけずりまわり食べる時間も寝る時間もろくになかった。
もう自分が生きているのか死んでいるのかもわからない…。
それくらいに疲れていました。
そのとき…。
〔本当にどうかしてたんです〕〔許してください〕
(吉田エリ)〔宣伝部の杉下部長さんですよね〕〔私資材課の吉田エリです〕〔まさか…〕〔青葉電機東京本社の3階にいます〕〔すまない…〕〔このことは会社のほうには知らせないでほしい〕〔たのむ〕〔私ずっと尊敬してたんです〕〔仕事をバリバリこなすすてきな宣伝部長だって…〕
(杉下)彼女はだまっていてくれた。
(杉下)私はホッとした。
(杉下)これで会社は辞めなくてもすむ。
(杉下)よかった…。
〔いっしょに飲もうよ〕
(エリ)〔じゃあちょっと飲もうかな〕
(杉下)エリの部屋の裏は川が流れていました。
(杉下)東京にもまだきれいな川があった。
(杉下)ホッとしました。
(杉下)私はいつしか途中下車するようになってしまったんです。
(杉下)そしていつしか私と彼女の関係は深まり。
ところがもともと情の深いエリはその反面嫉妬深くもあって…。
休みの日などうちに無言電話をかけてくるようになりました。
家内も不審がるようになり…。
私は決心してエリに別れ話をもちかけました。
修羅場でした。
不倫の行きつく先としてはお定まりなのかもしれません。
エリは別れるなら全部ばらすと言いました。
私との関係だけじゃなく私が最初にしたことをばらすと。
金で何とかなるならと慰謝料の話をもちかけましたがエリは逆上して。
会社だけでなく週刊誌にぶちまけると。
(杉下)エリを殺すしかない。
(杉下)私に残された道はそれしかありませんでした。
(エリの悲鳴)私はこの手で人を3人も殺しました。
そして…。
和美さんまで殺していたかもしれない。
(たたく音)たとえ何があろうと人の命を…彼女たちの人生をつみとる権利はあんたにはない!和美ちゃん。
杉下さん見て。
水のきれいなところにはまだホタルがいるんです。
貴船のホタル。
罪を償ってきてください。
そしてまたいつか杉下さんの好きなきれいな川に戻ってきてください。
ホタル…。
ホタルには亡くなった人の魂が宿るっていうね。

この地の代名詞といえば…
ご存じふぐ!
2015/11/04(水) 14:00〜15:51
ABCテレビ1
山村美紗サスペンス 京都貴船川殺人事件[再][字]

殺意の同窓会!真犯人が仕掛けた銀閣寺密室の罠と東名高速499キロの謎

詳細情報
◇出演者
藤谷美紀、田村亮、草刈正雄、宍戸開、中山忍、山村紅葉 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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