きょうの健康 正しく理解 高血圧「自分の血圧を知ろう」 2015.11.04


「きょうの健康」今週は「正しく理解高血圧」というテーマでお伝えしています。
今日と明日ご一緒はグッチ裕三さんです。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
グッチさんは血圧で気になってらっしゃる事ってありますか?残念ながらちょっと高いんで。
ちょっと高い。
少し気になっています。
あ〜。
例えばでもお知りになりたい事って結構ありますよね。
疑問は結構あります。
例えば?本当に高いのだろうかとかね。
ええ。
だって僕ふだんすごく体調子いいので。
何でそれを下げなきゃいけないのかなとか本当は思います。
そうですよね。
そういう事も含めていろいろお聞きになって頂きたいと思います。
お願い致します。
お願いします。
さあラインナップご紹介します。
今日3日目になりますけれども今日は…お話は…どうぞよろしくお願い致します。
どうぞよろしくお願い致します。
今日はその自分の血圧を正しく知る事が必要というお話なんですね。
そうですね。
まず最初に一般に血圧といいますと医療機関に行って測られる血圧が自分の血圧だと思われてると思うんですね。
これを僕ら診察室血圧というふうに呼んでおります。
最近は家庭で血圧を測る機械が非常に普及していまして日本ですと一家に1台はあるんじゃないかという計算になってるんですね。
この家庭で測られる血圧というのもございます。
グッチさん早速ですけれどもどちらの血圧の方が有用だというふうにお考えですか?恐らく家庭の方がリラックスしているので低くなるというか何かお医者さんでやると興奮しちゃうんじゃないかという気がしますけどね。
確かにそのとおりですね。
正解でございます。
私ども今家庭血圧を大事にした診療をしていこうと言ってるんですけどもおっしゃられるように診察室血圧と比べますと家庭血圧は平均で5ぐらい低い値が出るといわれています。
これを用いて測る事によって脳卒中とか心筋梗塞へのなる危険度を調べる事ができる。
推し量るためにはこちらの方がよりいいんじゃないかと。
同じような方もいらっしゃいますんでその場合はどちらでもいいんですけどももし2つに違いが出てきたらこちらの方を優先して調べていきましょう使っていきましょうというふうに言っておりますんで今日はその家庭血圧の大切さについてお話しさせて頂きたいと思います。
はい。
よろしくお願い致します。
どうぞよろしくお願い致します。
まずは血圧を正しく測る方法につきましてお話ししたいと思いますけどもまずここに家庭血圧計がございますけれどもグッチさんは家庭に血圧計をお持ちですか?はい持っております。
すばらしい。
じゃあこういうもので測られた事がおありだと思うんですけれど。
申し訳ないです。
測った事ありません。
持ってるだけという。
そういう状態の方も確かにいらっしゃるんですね。
じゃあ今日一度この使い方を覚えて頂くという事もございますんで正しい測り方といった事でお話をしたいと思います。
まずこれが腕帯と申します。
腕の所に巻きつける帯という事で腕帯と呼んでおりますけどもじゃあこれで入れて頂いてご自分でこれできるような仕組みになっております。
こういうふうに巻きつけます。
これでちょうどこの形にしますとこの腕帯が心臓の高さになるんですね。
ちょうど心臓の高さにこの帯を持ってきて頂くぐらいの高さです。
もう一つ安静で測るというのを言っておりますんで1ないし2分間この状態でのんびりとしといて頂く。
テレビ見て頂いても結構なんですけどそれも大事なポイントになります。
じゃあすぐ測っちゃいけない訳ですか。
巻きつけてすぐぽっと測る方いらっしゃるんですけどもあんまりよろしくないですね。
緊張した状態がそのまま出てしまいますので。
いかにリラックスして測るか。
本番中にリラックスってなかなか難しいですけど。
今日は本当の家の血圧ではないかも分かりませんがとりあえず値を測って頂きたいと思います。
加圧と書いてあるスタートボタンを押して下さい。
おおきたきた。
今測定されてるんですけどちょっと会話をせずに測って頂く訳ですが。
腕帯の所今空気が送られまして高い締めつけてる状態になっております。
ここからず〜っとこう圧を下げていきます。
下げていく過程の中でここの圧の状態を常時この機械がモニターしていましてそのパターンをこの機械が計算するんですね。
その結果として血圧がどういう血圧だろうといった事を表すという装置です。
早速出ましたけども少し高めの値が出ておりますけどもまさにこういう緊張した状態で測ると大概の方は高くなります。
検診なんかでも急いで行って測ったりすると高い値が出るというのはまさにそういう事なんですね。
でもそういう緊張した状態での値を避けるためにも私どもは家の中でゆったりとした環境で測って下さいという事を推奨しているんですね。
気持ちいいですね何か。
締めつけた感じが。
改めてその高血圧の診断基準教えて頂けますでしょうか。
先ほどの値を見てこれは高いのか低いのかと判断する基準なんですけども家庭で測る血圧の話をしますと135というのが上の基準。
下の基準が85になります。
どちらかがその値を基準を超えていると高血圧という診断をしております。
診察室で測る時はこれよりも大体平均で5ぐらい高い値が出るといわれていてこの140/90というのは高血圧の基準といわれてるんですけれども。
先生僕が聞いたのはえ〜っと年齢プラス90というのが目安だというふうに聞いた事があるんですけども。
80歳の方であっても70歳の方であっても基準は140というとこで定めています。
ただお薬を始めるかどうかというのは年齢が例えば80歳の方はもうちょっと様子を見ながら血圧薬を始めましょうかと考える事はございますんで薬を始める基準とはちょっと違います。
年取るとどんどん血圧って上がるものじゃないんですか?上がらない方もいらっしゃるといったところから上がるというのが正常ではないんですよといった事が分かってきたんですね。
昔はみんなが国民病みたいにみんな血圧が高いもんですから高いのが普通だよという形になっていたんですけれどもそうではなくて高い人はやっぱり脳卒中になりやすい心不全になりやすいというのが分かってきまして80歳の方でもしっかりと血圧を下げましょうというのが今の考え方になっています。
家庭で測る場合ですね朝昼晩何時頃測ったらいいのか。
どうですか?あまり分からないですよね。
朝じゃないですか?…とおっしゃってますけど。
そうですね。
朝測る事がなぜ大事かといった事をお話ししたいと思います。
これがお昼の時間帯ですね。
寝ていて朝起きるちょうど時間帯なんですけども人間というのは寝てる時は割と低めの血圧になります。
リラックスされてる訳ですね。
その状態から目を覚まそうというのを意識せずとも体の中のいろんな時計が働いてホルモンが活性化されたり神経が活性化されたりして目が覚めてくる訳です。
その段階へのちょっと手前ぐらいから血圧が上がるこれが一般的になります。
ですから朝の血圧というのはこの夜の血圧よりもちょっと高いんですけれどもこれ大事なポイントになります。
もう一つこの一日通してこういろいろ動いております。
動いておりますけれども夕方から夜にかけてこれお薬のんでる人なんか特に大事なんですけれども薬の効きを考えるという意味でも夕方から夜にかけて今どれくらいの血圧かというのを知っておく事も大事になります。
じゃあどういうポイントで測るのがいいのか。
これ注意事項がありますんでそれをまず説明させて下さい。
起床してから1時間以内で朝のおトイレを済ませて頂いて朝の朝食前それからお薬をのむ前これが一つの基準なんですけれども。
僕朝起きる時に寝床でストレッチとか体操するんですよ。
目を覚ますために。
そのあといっちゃうと何か高くなりそうな感じしますね。
かなり長時間運動2時間ぐらいやられたら影響が出てしまうかも分かりませんけど目を覚ます程度のストレッチだったら大きな影響はないと思います。
一定の条件で測るといった事が大事なんですね。
朝散歩に出かけるのが日課の方もいらっしゃいますけども朝散歩に出かけられる前の方がいいというのは運動したあとって実は血管が開きますんで血圧が少し下がり気味になります。
一番高いところを僕たちは知りたいもんですから。
夜は先ほども申し上げましたけど忘れないといった事が大事ですので寝る前。
これはお風呂上がりでも結構ですし晩酌のあとでも結構です。
晩酌のあとは大丈夫?晩酌によって血圧下がるというのあるんですけども好きな事駄目ですよというんではなくて毎日測り続ける事の方が大事だといった事であまりそこは制限せずに寝る前というふうなお話をさせて頂いております。
大事なのは継続して測る事です。
ここに少なくとも週5日以上測って下さいと書いてありますけども私の患者さんは何年にもわたって毎日朝と晩の値をつけて下さってます。
それを長期間見てる事でちょっと変わった値が出た時のお話ってやっぱりしやすいんですね。
それから朝と夜それぞれ2回測るというのを原則にしています。
その理由というのは2回目下がる方がいらっしゃるんですね。
2回目下がった値と1回目の高い値どちらがその人の血圧なんだろう。
疑問になりますよね。
これ両方ともその人の血圧で両方とも大事な値なんですけど2回測った平均というのがこの人の血圧ですよという事になる訳ですね。
この日の血圧だけじゃなくて例えば朝ですとこことここ。
ほかにも何日間かのポイントを全部平均してあっこの人は大体これくらいの朝の血圧なんですね夜の血圧なんですねというのを見ます。
その時にここにメモ書きという欄がある手帳が多いんですけど例えばこれ睡眠不足でしたと書いてあると徹夜をしましたとか書いてあったりするとこの血圧が高いと。
この日と比べると高いですよね。
この理由がある程度説明できます。
そういうふうになるとこの値よりこちらの値を信用して血圧の調整をしていきましょうという事になります。
まあ忘れましたとあるいは今日はきっともう嫌だと。
測るのね。
そういう時に昨日150だったから今日も150と書いとこうかな。
例えばそういうような感じで書いてしまったりという事はやっぱり駄目なんでしょうか。
とっても駄目な事ですね。
とても駄目…フフフフ。
いろんな調査の中で手書きで血圧を書かれてくる場合にどうしても先生の前に持ってく手帳だからという事で成績表のように思われる方がいらっしゃって一番低い値だけ書くとか高かった時は書かないんですね。
僕らは成績表だと思ってなくて患者さんと先生との間のコミュニケーションツールだと思っています。
それを基に「今日こんな事あったけどこれこの日高かったどうしたの?」とか「この日低いけども何も変わった事なかった?」とかというお話をさせて頂くのが病気を見つけていくきっかけになったりお薬の副作用を見つけるきっかけになったり薬をもうちょっと調整しようかという判断の基準になったりします。
やっぱり僕の場合は調子がいいので高いと言われても本当に気にならないというのが一番ですね。
そうですね。
そこが大きな問題ですね。
高血圧の中の大きな問題で高血圧というのは病気だというふうに最初申し上げましたけれども病気なんですけれども症状がない病気なんですね。
これが怖い。
血圧が高い元気だだから放っといていいという事には決してなりません。
血圧が高いだからほかに何か病気が隠れてないかな血圧を下げる必要ないかなといった事を是非先生に相談して下さい。
これをきっちり守ってデータが出るとどういう病気の予防になるんですか?血圧が高い状態をず〜っとほったらかしにしておくと脳卒中とか心筋梗塞とか心不全とか腎不全とかこういう病気になる確率が上がるというのが分かっています。
逆にこれを血圧を下げてあげるとそういう確率がある程度減るんですね。
そういう病気であるというふうにご理解下さい。
ほかにその家庭でね血圧を測る場合の注意点といいましょうかね何かあるんでしょうか。
この仮面高血圧というお話をしておきたいと思います。
注意点と申しますか家で測った時に家だけが高いんだ先生のとこ行くと低いんだ。
これを僕ら仮面高血圧と呼んでます。
本当の姿を仮面で隠してるんだという意味なんですけども実はこの仮面高血圧僕ら隠れ高血圧という事でも呼んでおりますけどもやはり危険なタイプのものになります。
朝が高いというのは先ほどの一日の変動の中でもお見せしましたけれども夜中じゅう高い人がかなり含まれてますんでその事によって脳卒中や心筋梗塞になる確率が増えてるんですね。
仮面高血圧はきちっと下がってる人と比べてやはり2倍から3倍脳卒中や心筋梗塞の発症率が多いといわれておりますんでこういう意味でも家で血圧を測って頂いて正確に診断するといった事が大事になります。
今日はその「自分の血圧を知ろう」という事で家庭血圧の大切さを伺ってきたんですがいかがですか?ご自分の家庭にあるんですね血圧計。
どうでしょう?今日終わられてさあ測ろうと思われました?どうですか?ちゃんと出してやります。
しまってあったものですから。
明日もよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
2015/11/04(水) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 正しく理解 高血圧「自分の血圧を知ろう」[解][字]

高血圧について正しく知るための4回シリーズ。3回目では、家での血圧「家庭血圧」を測ることの重要性と正しい血圧の測定方法について詳しくお伝えする。

詳細情報
番組内容
朝の血圧が高い人は、脳卒中や心筋梗塞になる危険性が高くなると言われている。最近の研究では、これらの病気の発症を予測するためには診察室で測る血圧よりも家庭で測る血圧の数値の方が有用であることがわかってきた。「家庭血圧」の測定は、朝晩行うことが勧められる。週5日以上行い記録ノートを継続してつけることで、自分の血圧の変動を正しく知ることができ、予防・治療の大きな助けとなる。
出演者
【ゲスト】グッチ裕三,【講師】大阪大学大学院教授…楽木宏実,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:30163(0x75D3)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: