助けて!きわめびと「実家が片づかない」 2015.11.05


よっこいしょ…。
生まれ育った実家。
実家が知らぬ間に片づかなくなっている事実は最近珍しくありません。
(松嶋)うわっ大変やこれ。
実家にターゲットを絞った片づけマニュアル。
今実家の片づけに悩んでいる人が増えているんです。
こちらの家では娘がたまに帰省しては片づけようとしますが…。
一向に片づきません。
しかも半年前には母親が他界。
ますます片づけがおっくうに。
かつて物は暮らしを豊かにしてくれました。
しかし台所も居間も気が付けば物だらけ。
あふれかえる物で父親も娘も動けなくなっていました。
ここまでいくとそうやわね。
そのお悩み承ります。
こんがらがった毎日を解きほぐそう。

(三宅)そうですか。
今実家の片づけがそんなに皆さん大変な事になってるんだ。
何やごちゃごちゃしてるな思て今日。
何ですか?これは。
(一柳)実家風。
こういうのよね。
レンジとジャーを置いてるよね。
引き出しの前に要らんもん置くのよ。
引き出しが使えないもんね。
でも片づけは前に1回やってますよね。
実家親の家の片づけというのは自分の家の片づけとは違う難しさっていうのがあるんですよ。
「奈良の実家が大変」とお悩みを寄せてくれたのは…。
こんにちは。
離れて暮らす娘の…ただいま〜!帰ってきたよ。
お帰り。
今実家で暮らしているのは父英憲さん一人。
母喜代子さんは半年前突然亡くなってしまったのです。
(鈴の音)ここはもともと応接間。
使用済みのアルミ皿はさすがに要らないんじゃ…。
ひろみさんの実家は一家4人が楽しく過ごせる4Kの間取りでした。
両親とひろみさんそれに弟がここで暮らしていました。
子どもが独立し両親だけで暮らすようになった頃から物が増え始めたといいます。
こちらは納戸。
増え過ぎた物のために増築までして作ったんです。
うわ〜!ここに収めたいよね。
物持ちのよい母親と捨てられない父親。
物は増える一方。
捨てられないんだね。
共に戦前生まれの英憲さんと喜代子さん。
物がない時代に苦労した2人にとって捨てるというのはとても難しい事だったのです。
更に英憲さんにはもったいないだけではない理由がありました。
片づけようとするとふとよみがえる妻の言葉。
50年を共に歩んだ妻への思いが片づけの手を止めてしまっていました。
だから自分で勝手に捨てるのも忍びないっていう思いがあるんじゃないのかなって。
こんなお悩みに答えてくれるきわめびとは…お年寄りの家の片づけを得意としこれまで1,000軒以上を片づけてきたプロ中のプロなんです。
どうしても片づかなかった台所周りがすっきり!うそみたい。
物であふれる収納もすっきり!うわ〜うそみたい。
マジック!もともとは専業主婦だった杉之原さん。
引っ越し関係のパートを始めると片づけられないお年寄りが多い事に気付き一念発起。
50歳を越えてから片づけ専門の会社を立ち上げたスーパー主婦なんです。
こんにちは。
お世話になります。
何が入ってるか分からない感じですか?見えてる所だけしか分からない状態。
なるほど。
ひろみさんを呼び寄せて聞き出したのは片づける目的でした。
どういうふうな家にしたいとかっていうのがありますか?泊まれる家にしたい。
そうですね。
気兼ねなく泊まれる家にしたいというのが。
こうやって今だと物があふれかえっているので実家に帰ってもすぐ宿泊施設があるお風呂屋さんに泊まりに行こうっていうのが毎回常だったんです。
孫やひ孫と過ごすのが何よりの楽しみという英憲さんのために実家を家族が集まる場所にしたいとひろみさんは考えていました。
片づけの目的ははっきりしました。
次に片づかない原因を探ります。
きわめびとは2人の様子をチェック。
ひろみさん張り切って片づけをリードしようとしています。
ところが…。
…とここで杉之原さん意外な発見をしたようです。
ひろみさんお父さんの判断にいちいち口出しをしていました。
「いやこれはもったいないからとっておこうよ」っていうふうに反対の事を言うとお父様の意見っていうのが尊重されなくなってしまうんですね。
ひろみさんはそのまま受け入れるっていうそういう事をやってほしいんですね。
実家の片づけは果たしてうまく進むのでしょうか?う〜ん…。
こんな顔なの?大変だ!俺たち2人のツーショットの表情。
う〜ん…。
険しい顔になってましたね。
これは大変だなと思ったんだよね今の見て。
スタジオにはきわめびと杉之原冨士子さんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
(三宅)問題満載という感じがしますね。
普通の片づけと実家の片づけって何が違うんですかね?
(松嶋)親子のズレ。
親っていうのはとても近しい存在であるがために親の片づけの時にどうしても子どもは親に「何で片づけないの?捨てないの?」という事をついつい言いがちなんですね。
長いつきあいですしね。
でもいろいろな意味でやっぱり価値観が違ったりとかいろいろな事ですぐに捨てられるという事はできない物もたくさんある。
でもこれは端から順番にぶわっとブルドーザーのように捨てていかんと片づかないね価値観はもう…。
だからそれをやるためにはこれを乗り越えなきゃいけないっていう事でしょう。
ズレのポイントを理解する事が大事ですよね。
まずはこちらです。
(松嶋)木彫りね。
木彫り。
実はこれ世代間の価値観のズレというのがあるんですよね。
昔はこの北海道の木彫りの熊北海道に旅行に行くと必ず買っていたお土産なんですよね。
今は若い人たちはあっという間に北海道に。
(松嶋)飛行機か電車でね。
気軽に行けるような場所になりましたけど。
日帰りで行って帰ってこれますからね。
でも昔はそんな事なかったんだと思うんです。
北海道に行くというと本当に大きな例えば新婚旅行だったりとかそういう時に行くような場所だったと。
そのように世代間によって価値観のズレというのがやっぱりあるっていう事が一つ言えると思います。
(三宅)苦労して行った場所のすごい思い出があるって事ですね。
それを理解してあげると。
続いてはこちら。
(松嶋)きわめびとの漫画や。
(三宅)これも何か思い出があるという事ですか?実はこれは思いやりのズレというのがあるんですね。
多分皆さんもそうだと思うんですけれども実家にご自分の物って置いてないですか?皆さんというのは娘息子。
はい。
それはありますよね。
ありますね。
「漫画ちょっと置いといてね」って言うと「分かったこの漫画大事な漫画だね」と思って大切にそのまま保管する訳ですね。
漫画だけじゃなくて洋服ありますよね。
やっぱり子どもが大事にしている物は勝手に捨てられないという思いやり。
(松嶋)優しいね。
これも一つの大きなズレになってしまうんですね。
ほんまやね。
ほんまやね〜。
最後のポイントは最近多い例なんだそうです。
こちら。
(三宅)ラジカセ。
これは社会の変化とのズレ。
これ捨て方が分からないというのもあるんですね。
分別が今細かくなってますからね。
高齢の方には難しいかもしれない。
(松嶋)やさしくないよある意味。
だから捨てないでとっておく。
そうですね。
こんだけズレがあるという事。
でもすごい分かりやすかった。
さあ実家が片づかないとお悩みのひろみさんたち。
きわめびとはどんな極意を伝授するのでしょうか。
これは楽しみ。
実家の片づけのきわめびと杉之原さんがまず取りかかったのは台所。
片づけの格好の練習場所だといいます。
出して下さい。
はい。
ひとまず壁に掛けられた調理器具や調味料を全て運び出します。
そして…。
なんと床一面に4色の画用紙を並べ始めました。
…の4つに仕分けします。
捨てるか残すかではなくまずは使っているかどうかを考えます。
とはいうものの…。
これはこれで置いときます。
時々使うっていう事ですね。
それはどうですか?要らない。
あくまでも自分が使うかどうかが大事。
一つ一つの物と向き合ってもらいます。
じっくりと物を手に取る英憲さん。
ここにきわめびと杉之原さんの本当のねらいがありました。
じゃあここ。
そうなの〜?缶やわねほんで今。
次第に判断が早くなってきました。
でもそうなんですね。
使ってるか使ってないかでいくと早いんでしょうねきっとやっぱり。
でもちょっと待って。
「使わないけどとっておく」のグループはどうするの?ここが肝心。
とっておきたい物は全てこの箱に収めます。
名付けて…中身を全てラベルに書き出して捨てる捨てないの判断を一旦先送りするのです。
「やっぱり捨てたくなかった」という思いがどうしても多分出てきてしまうと思うんですね。
多分すごく迷ってしまうんですね。
父と娘の片づけは2日目に突入していました。
主役である英憲さんの考えを尊重するひろみさん。
いい調子!するとちょっとしたご褒美も…。
かわいい!オバQ?45年前のやつ。
これまで全く手をつけられなかった思い出の品々。
無理に捨てなくてもよいと思うと片づけ作業もはかどります。
英憲さんの中で何かが変わり始めていました。
家族の思い出が詰まった重箱。
英憲さんどうする?これも出す?一歩を踏み出した英憲さん。
とはいえ台所を片づけただけではまだ孫やひ孫は泊まれません。
いや分かるね。
なんちゅう顔だよ松嶋今の。
大変と思って。
いや大変だよね。
重箱一つであんだけのね。
これは捨てるわ捨てるわ。
本当に捨てんの?
(松嶋)「家族の思い出よ」みたいなプレッシャーかけられてる。
今ようやく走りだした動き始めたなという感じもありますが実はまだ隠された難題が…。
(三宅)何でしょう隠された難題。
実家の片づけには本当に決定的な事が欠けているんです。
このままにしておくとまた元に戻ってしまうという。
それはもうじゃあ是非ね。
そうなんです。
なので来週です。
(松嶋)え〜!またかよ!
(松嶋)これだけ聞かせて。
最後めちゃめちゃきれいになったの?さあどうなるでしょう。
(松嶋)え〜!「さあどうなるでしょう」ってそんなかわいく言ったってね。
2015/11/05(木) 11:05〜11:30
NHK総合1・神戸
助けて!きわめびと「実家が片づかない」[字][再]

いま、実家が物であふれて、その片づけに悩む人が増えている。何を捨てるのかでうまれる親子の衝突を避けるための極意と、悩まずに片づけるための簡単テクニックをご紹介。

詳細情報
番組内容
お悩みを寄せてくれたのは、横浜在住の50代女性。父親が1人暮らしする奈良の実家がモノであふれているという。対するきわめびとは、1000軒以上の片づけをこなしてきた片づけ会社社長、杉之原冨士子さん。仕分けを素早く進めるコツは、捨てるか残すかを基準にするのではなく、「いま使っているかどうか」を基準にすること。さらに、「使わないけどとっておく=保留」という選択肢を作っておくと、悩まずにすむという。
出演者
【司会】三宅裕司,松嶋尚美,一柳亜矢子,【きわめびと】杉之原冨士子,【語り】本上まなみ

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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