「きょうの健康」今週は「正しく理解高血圧」というテーマでお伝えしています。
今日もグッチ裕三さんがご一緒です。
よろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
まずラインナップからご紹介します。
今日4日目ですので…グッチさん血圧が幾分高めという事でしたけれども薬についてはいかがですか?頂いた事はあるんですがのんでません。
あらっ。
何かね副作用があるような気がしちゃうんですね。
何か元気がなくなっちゃうような気がして。
この元気がねもうねグッチさんですもんね。
無駄な元気がね。
いやいやいやいや。
その辺りも本当に副作用があるのかどうかのんだらいいのかどうか。
本当お聞きしたい。
そうですよね。
お話は今日も…お願い致します。
よろしくお願い致します。
まずその高血圧の患者さんの人口数がどれくらい日本にいらっしゃるか。
これだけいらっしゃいますね。
こんなに多いんですか?推定というふうになっておりますけども実はこの中で適切に血圧を管理されてる方というのはどれくらいでしょう?これだけ多いと1割ぐらいですか。
うん〜。
なかなかいい値近いんですけど500万人というふうな推算がされてます。
4,300万人いらっしゃるけれどもちょっと血圧が高いだけという方もいらっしゃって実際医療機関へ行かれてる方がこの半分ぐらいだといわれてるんですね。
今お話があったようにもらったけれどものんでらっしゃらない方もいらっしゃるという。
医療従事者の立場からするとこれはゆゆしき問題でしっかりと今日は血圧の事を薬の事をご理解頂いて治療の方に向かって頂きたいというふうに思っております。
お願い致します。
ありがとうございます。
では早速ですけれどもグッチさん高血圧の方が血圧をどこまで下げたらいいか質問です。
基準値に合わせればいいんじゃないですか?いいですね。
140/90以上が高血圧ですからまさに140/90未満にしましょうというのが治療目標になります。
家庭血圧ですとそれより5低い値。
糖尿病を合併しているとかここに尿たんぱく+と書きましたけど腎臓が悪くて尿たんぱくも下りてるような方こういう方は血圧が高い事によって更に動脈硬化が進みやすいといわれていますのでもっと低い値130/80未満にしましょう。
逆に高齢者の方で一つ75歳以上というふうにしておりますけど例えば80歳前後の方に関しては140未満までしなくてもいいんじゃないかというデータ。
あるいは少なくとも150未満にする事は必要ですねというデータ。
これいろんなものがありまして私ども今最低150/90未満にしましょうといった事を目標として掲げています。
このような低い値を目指すという事につきまして薬をどこの段階から始めるのがいいのかと。
一番左にリスクという事を書きましたけどまさにこれがそれになります。
脳卒中や心筋梗塞になりやすい方もいればなりにくい方もいらっしゃいます。
低いというのはどういう人かというと血圧は高いけれどもほかには何にも病気ありません。
血圧も150ぐらいでちょっと高めというくらいです。
この人たちが低いというレベルになります。
逆にそういう人たちは薬をのむ前に3か月ぐらいでいいよと言うんですけど3か月ぐらい自分の生活習慣を見直して頂くだけでもいいです。
生活習慣というのは高血圧は塩が悪いというのがあるので減塩それから太ってる方は減量しましょう。
運動はいいですよ。
それで確かに血圧が正常になられる方いらっしゃいます。
それを3か月間ぐらい様子を見ていいのがこのリスクの低い方です。
逆にリスクが高い方というのはもちろんこれは必要なんですね。
生活習慣の修正と僕ら呼んでおります。
これは大事なんですけれどもそれに加えて最初からお薬も始めてしっかりと下げましょうという事をやります。
ちょっと真ん中ぐらいもあるんでそこの辺りは真ん中のリスクになる人は1か月程度生活習慣頑張って下さいというお話をしております。
僕こう思うんですけども例えばその塩分をとったり油をとり過ぎたりしますね例えば今日。
そしたらばじゃあ明日はさっぱりお茶漬けでいこうかとこれで相殺にならないですかね。
ならないというふうに僕らは思っています。
ハハハハ!もちろん人間の体の中でたまった塩を出すのに時間がかかるけどちゃんと出せますよという状態はいいんですけどもたまった時にそれなりにやっぱり体に悪さをしてしまいます。
一日6グラム未満というのを目標にしてる中である日は7グラムとってある日は6グラムだったってこういう差があるのは別に構わないと思います。
これある日が20グラムとってある日が10グラムにしたらいいんだってこういう幅の振り方というのはむしろよくないんじゃないかなと僕らは思っております。
なるべく生活習慣の改善とかねスポーツでなんとか逃げきりたいですね僕は。
…と思ってらっしゃる。
思ってますね。
でもなかなかそうでもない方もいらっしゃると思うんですよね。
そうした場合どんな薬を処方されるんでしょうか。
ここにお示ししました5つのタイプのお薬が日本でよく使われる薬で私ども主要降圧薬と呼んでるものです。
その薬がどういう仕組みでその血圧を下げてくれるのか模型を使って教えて下さい。
よろしくお願い致します。
高血圧の大きな原因に塩のとり過ぎというものと体全体に対するストレスというものがあるというふうにして説明していきたいと思います。
人間の体というのは塩をとっても腎臓から塩分を排出する。
あるいは水分を排出するという機構がうまくできていまして体の塩分濃度を一定に保つようにできています。
ところが過剰に塩分をとったりあるいはこの腎臓の働きが悪くなってしまって十分塩分を出せない状態になりますと体の塩分濃度を一定に保とうとする中で血圧が上がってきてしまうというメカニズムがあります。
こういう時にはこの塩分をしっかりと体の外に出してあげる必要がありまして利尿薬というものを使ってこの塩分をしっかり出すんだという事をしてあげます。
その事によって血圧が下がる。
これ結構日本人にとっても大事な治療法の一つになります。
こちらのストレスに関しましてはストレスというものがもとで神経の活性化とかこれホルモンの一つです。
こういうものが活性化される事により血管が収縮をするというのがございます。
あらら…。
この血管の収縮によって起きてくる状態を血管を収縮するもとにカルシウムというのはここに必要なものですから血管に必要なものです。
カルシウムをじゃあ抑えてあげたらいいんじゃないかというカルシウム拮抗薬というものがございます。
これを使う事によってちょうど今元に戻りましたけども血管を開いてあげて血圧を下げてあげようというお薬です。
もう一つここにアンジオテンシンというのがありますけれどもアンジオテンシンというものを阻害してやろうというお薬が2つ種類がございます。
AというのがアンジオテンシンのAです。
こちらのARBというのはこれアンジオテンシンが働いて血管を収縮させるんですけどもそこの働く場所受容体といった所を阻害してやるお薬です。
こちらはそのアンジオテンシン自体を作るのを抑えてやるお薬。
これによって血管がなんとか開いた状態にしてあげようとか腎臓の働きを保ってあげようという事を致します。
もう一つここに心臓が出ておりますけども心臓の働きをゆっくりさせてあげる心臓に優しいというお薬にβ遮断薬というのがございます。
心臓から出る血液の量で血圧の維持というのがなされております。
ど〜んと出過ぎるんだという事を少し緩めてあげようとそんなに頑張らなくていいよというふうに心臓にしてあげるお薬だと思って下さい。
僕のイメージは元気がなくなったり何かその…そういう話を聞くんですね。
仕事やる気なくなっちゃったとか。
昔の政治家さんなんかに「薬をのむと元気がなくなるから高血圧の薬なんかのまない!」というふうに言われたような逸話がある方いらっしゃるらしいですね。
でもそれは当時のお薬の副作用がかなり強かったからという事だと僕ら理解しています。
今本当に副作用が少ないお薬が増えておりますし副作用がない中だとしっかりとのんだ方がいい。
のんでみてどうだといった事を先生とお話しして頂きながらあくまでも血圧が下がるという事は大事なんですけども症状もそういう形でご相談されながら選んで頂くというのも方法だと思います。
その副作用といいましょうかそういうものについて教えて頂けますか?そうですね。
日本で一番使われてる降圧薬はこれですカルシウム拮抗薬。
たくさん使うと足がむくんでくる方がいます。
ACE阻害薬これは自覚症状として自分が感じるものがあります。
空ぜきです。
たんは出ないんですけれどもせきだけがコホコホと止まらない。
こういういくつかの副作用はありますけれどもこれ以外にもちろんありますから自分に合わないと思った時には調子が悪いんだとかってなってきたら是非先生にご相談頂いて副作用かどうかというのを確認して頂く。
とりあえずのむ事が大切なのは分かったんですけどももしのんで効果が出て基準値に戻ったとして薬はやめていいんですか?高血圧は原因を改善してる薬じゃないんですね。
残念ながら原因がたくさん重なって血圧が上がってくる病気ですのでその原因が取れていない状況ですと薬をやめるとまた戻ってきてしまいます。
一方で例えば利尿薬をのんで血圧がよく下がった方がいらっしゃるとしますね。
この方は減塩をしっかりできたら薬は要らなくなるかも分かりません。
要らなくなるかも分からないんだけれども多くの方はのみ続ける事になります。
だからこそ副作用が少ない薬が求められてきて最近は副作用の少ない薬がたくさんありますからその中から自分に合う薬を選んで血圧をしっかり下げ続けましょうと。
どうですか薬はのまないけれどもよくいろんな方サプリメント…そういうもののむ方もいらっしゃいますけどグッチさんどうなんですか?僕も体にいいといわれると端からいくんですけどだから今もう本当にそうですね10種類ぐらいのんでるかな。
例えばこの水がいいっていうと…例えば黒豆の煮汁がいいっていったら…ここにもうそういうのがうち10種類あってそれをのべつ…だから大丈夫だろうというふうに自分で思ってる。
サプリですかねそういう感じのものというのは何となく体にいいんだっていわれますけれどもサプリあるいは健康食品できちっと血圧が下がっていればそれはそれでオッケーです。
ただもし下がらなくて高いままだったらやはりしっかりと血圧を下げる薬も使って頂いた方がいいというふうに理解して下さい。
はい。
フフフフ。
でも本当にきちんとのんでもやっぱりなかなか下がらないと。
悩んでらっしゃる方もいますよね。
そうですね逆に…。
そののんでも下がらない方の場合にじゃあどういう事に僕ら注意をして見ているのか。
降圧薬をのんでいるんだけれどもなかなか下がらない人の中に血圧の薬の作用を阻害してしまうような薬をのんでいる。
代表的なのはこれ痛み止めなんですね。
それから甘草を含む漢方薬やサプリメントなどが原因の事があります。
この成分というのは体の中の血圧を上げやすいホルモンに働いてしまうんですね。
そのほか特別な原因によって高血圧になる方がいらっしゃいます。
原発性アルドステロン症というちょっと変わった名前のものがあります。
このアルドステロンというのは血圧を上げるホルモンなんですけどこういうものが副腎という所からもともと産生されています。
体にとって大切な物質なんですけどもそこに腫瘍ができるとか副腎自体が肥大してきてそれによってアルドステロンの産生が勝手に増えてしまうような病気というのがあります。
もう一つ紹介したいのは…大きないびきを夜中かいていて突然息が止まった「お父さん大丈夫?」って言ってるような状態ですね。
ちょうどその息が止まってる時間に心臓にかなり負担がかかっています。
その時にいろんな神経が活性化されるホルモンが活性化される事で血圧が上がりやすくなります。
今日はその「血圧を下げる薬」いかがでしたか?もう何でしょうね…先生のお話を聞いてるうちにだんだんだんだん引き込まれていって心を改めさせて頂きます。
本当に何かお話がしみましたね。
血圧が高いだけだ…ではないんですね。
血圧が高いところからいろんな病気になる。
まさに高血圧病であるといった事を理解して頂いてご自身の生活を見直して頂く。
グッチ裕三さんも80歳になられても90歳になられてもテレビで元気でご活躍して頂けるように血圧をしっかりコントロールして頂けたらなと思います。
以上でございます。
本当に…。
ええうちへ帰って早速薬をのまして頂きます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
2015/11/05(木) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 正しく理解 高血圧「血圧を下げる薬」[解][字]
糖尿病があるなど心筋梗塞の危険性が高い場合は、すぐに薬を始めることが勧められる。少し血圧が高いだけの場合はまず減塩や運動など生活習慣の改善を3か月ほど行う。
詳細情報
番組内容
血圧を下げる主な薬には「カルシウム拮(きっ)抗薬」「ARB」「ACE阻害薬」「利尿薬」「β遮断薬」があり、持病などを考慮してこの5種類の中から選ぶ。薬をのみ始める時期は脳卒中や心筋梗塞の危険性によって異なる。糖尿病があるなど危険性が高い場合は、すぐに服薬を始めることが勧められる。少し血圧が高いだけの場合は、まず減塩や運動など、生活習慣の改善を3か月ほど行い、効果がない場合に薬を開始する。
出演者
【ゲスト】グッチ裕三,【講師】大阪大学大学院教授…楽木宏実,【キャスター】桜井洋子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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