宮城県南三陸町にやって来ました。
現在さら地になっているこの場所には当時小学校がありました。
震災が起きた時学校にいた91人は全員無事でした。
その背景には子どもたちを守る校長先生の奇跡の判断があったのです。
おはようございます。
(子どもたち)おはようございます。
「学ぼうBOSAI『被災者に学ぶ』」。
今回は東日本大震災で大津波に襲われた小学校で子どもたちを守った校長先生にお話をうかがいます。
おはようございます。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
濱田龍臣です。
よろしくお願いします。
どうも麻生川といいます。
よろしくお願いします。
こちらは麻生川敦さん。
当時南三陸町立戸倉小学校の校長先生でした
もうほんとにどうしようもないような状態で…立っている事もできない大きな揺れ。
ほどなくラジオから津波警報が流れました。
校長先生はすぐに避難が必要だと感じました。
その2つのどちらがいいだろうかっていうのを考えてたんですね。
すぐに逃げられる屋上かあるいは歩いて10分かかるがより高い場所にある高台か…。
校長先生はどちらを選んだのでしょう?校長先生が生徒たちを移動させたのは学校から200m離れた高台でした。
なぜ高台を選んだのでしょう?…というのが本当に昔から言い伝えられてきてるって事で。
地元の先生の意見を受け入れ高台に移動する事を決めたのです。
すぐに生徒たちを高台に誘導。
学校にいた生徒91人全員の無事を確認しました。
その次の瞬間でした。
それがね本当にすごい音でバキバキバキバキっていう音をしながら津波がどんどんこちらにきたんですね。
振り返ると学校は津波にのみ込まれていました。
そして高台のすぐふもとまで津波が押し寄せていたのです。
校長先生はここも危険だと判断します。
校長先生は生徒たちをさらに13m上にある神社へ避難させる事に。
迷っている時間はありませんでした。
神社にのぼる狭い階段を生徒たち91人と近くの住民合わせて150人の人たちが駆け上がりました。
間一髪でした。
町は津波にのみ込まれました。
神社の周りも海に囲まれてまるで孤島のようになっていました。
今考えればそう思いますね。
マニュアルにとらわれず現場の状況を見極めた校長先生の判断で学校にいた生徒全員の命が助かりました。
ところがさらなる困難が…。
避難した人は150人。
しかし寒さをしのげる建物は1つだけ。
全員入る事はできません。
その夜気温は氷点下まで冷え込み雪も降っていました。
神社の中には低学年の生徒たちを入れ5〜6年生は外で夜を明かしました。
その日この場所ですごした2人に話を聞きました
よろしくお願いします。
(2人)お願いします。
お腹がすく事よりもこれからどうしようみたいな事ばっかり考えていました。
1週間後には卒業式の予定でしたが学校は津波にのまれました。
恐怖と寒さに震えながら6年生たちはある事を始めました。
卒業式のために練習していた歌でした。
その歌声は不安だったみんなの心を一つにしました。
一夜が明けみんなで安全な場所へ避難する事ができました。
校長先生の判断によって学校にいた91人の生徒たちは全員生き延びる事ができたのです。
震災の日を校長先生の麻生川さんはこう振り返ります。
今回校長先生のお話を聞いて大勢の命を守るために判断する事の難しさを感じました。
そしてお互いを励まし合った生徒たち…。
周りの人たちと支え合う事は大切なのだと思いました
2015/11/06(金) 15:45〜15:55
NHKEテレ1大阪
学ぼうBOSAI 東日本大震災 被災者に学ぶ「校長先生」[解][字]
東日本大震災で被災した人たちの話を聞くシリーズ。中学生のこどもリポーターとして俳優の濱田龍臣さんが宮城県南三陸町を訪ね、小学校の校長先生に当時の経験を聞く。
詳細情報
番組内容
東日本大震災の被災地を訪ね、震災を体験した人の話を聞く「東日本大震災 被災者に学ぶ」シリーズ。あの日、地域の住民たちはいかに行動したのか…小中学生の子供たちが自分で判断し行動するためのヒントを提供する。宮城県の南三陸町の戸倉小学校は海岸に近く、高さ20メートルを超える津波が学校に迫った。その時、校長先生は学校の生徒たちを守るためどう行動したのか。中学生のこどもリポーター、俳優の濱田龍臣さんが聞く。
出演者
【出演】学校長…麻生川敦,【リポーター】濱田龍臣,【語り】幸田夏穂
ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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