アナザースカイ デザイナー佐藤オオキが原点ミラノへ。サローネ感動秘話&発想術 2015.11.06


今夜のゲストはイタリアミラノ
国際空港の到着口にいた
ミラノに降り立ったツーリストにほほ笑みかける男
デザインオフィスnendo代表デザイナー佐藤オオキ37歳
(拍手と歓声)
世界一の称号を勝ち取った若き天才
以来各国のデザイン誌がこぞって佐藤オオキを特集
先日閉幕したミラノ万博で見事金賞に輝いた日本館
そこにも作品が展示され視線をくぎ付けにした
今世界で最も注目を集める日本人デザイナー
その名声は我々日本人の想像をはるかに超える速さ大きさで世界中へ響き渡っている
(今田)よろしくお願いします。
今現在抱えているプロジェクトっていうのはどれぐらい…?
(佐藤)ざっくりと…。
(瀧本)えっ。
ありとあらゆるものですね小さいものだとホントに…。
大きいものだと…。
クリップから駅前のショッピングセンターまで?やっぱすごいな…。
世界のトップ行く人ってこの何ていうんですかね。
そんなんで足元グラグラしない感じ?
デザイナー佐藤オオキとは?
その一端を垣間見るためミラノの定宿を訪ねた
(スタッフ)よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今を時めくトップデザイナー
定宿は意外なほど質素なビジネスホテルだった
かばんの中身は?
シャツですよね。
これが…。
これが…。
どこか違和感を覚えずにはいられない佐藤オオキの日常が幕を開ける
ミラノのオフィスはホテルの目と鼻の先にあった
…って思う時あるんですよね。
そんな感じなので…。
佐藤は10年前ミラノに第2のオフィスを構えた
白一色の空間
そして壁に飾られたプロダクトは全て彼自身が手掛けたもの
現在は2人のスタッフが常駐
佐藤自身は東京とミラノを行き来している
デスクはこれまたシンプル
…というより何もない
デザイナーの方もたくさん来られましたけどまためっちゃ変わってますわ〜。
そう佐藤には…
(スタジオ:今田)そこは何でもいい?
(スタジオ:佐藤)何でもいいですね。
食の万博のデザインも手掛けた
しかし…
行きつけのパニーノ屋もオフィス同様ホテルの目と鼻の先
(スタジオ:佐藤)悪意がありますね。
不満はない
味は?
ミラノにはもう200遍以上足を運んでいるが誰もが目指す定番観光スポットドゥオーモは…
重症ですね。
重症ですよ。
ハハハ…。
ミラノに興味がない
そんな男のミラノでの過ごし方
クライアントの打ち合わせだけでいっぱいいっぱい
クライアントの業種は多種多様
強いて共通点を挙げるとすればいずれも超一流
デザインの本場はデザイナー選びに妥協がない
高級大理石ですね。
そんな熾烈な世界で佐藤はキャリアを積んで来た
(スタジオ:佐藤)これがオフィスなんですよ。
(スタジオ:今田)カッコいい!
(スタジオ:佐藤)すごいですよね。
400件ものプロジェクトを抱える男には観光よりも大切なものがあった
仕事しかしてないじゃないですか。
でもイメージ…。
あんまり考えたことないですね。
考えたことがないんですか?デザイン以外のことを判断できなくなってるんですよねきっと。
物事を決めれない人間に…。
分かるでしょ!いやいや…!ハハハ…。
こんな生活してるんで東京にいる時にはじっとしてますからね。
ちゃんと…。
ですよねそこは…。
腹から声出しちゃいました。
どの打ち合わせよりも大きな声…。
ホテルの目と鼻の先にあるカフェ
打ち合わせの合間デザインを描きによく訪れるという
今適当に思い付いたことどんどんスケッチに描いちゃってます。
昨日ボッフィっていうお風呂のメーカーのショールーム…。
佐藤は言う
デザインはセンスのたまものではない
あるプロジェクトの試作品をチェック
東京に戻ってからでは間に合わない
そんな時はこうしてミラノに送らせる
揚げ物とかに…。
なので粉状にしたっていうところなんですけど。
…っていうちょっと変わったお題でして。
それで例えばこれって…。
ちょちょちょっと削って…。
そういうふうなことをやっています。
センスではないと言うがどう見てもセンスがある
普通の…。
逆に…。
…って思っちゃうんですよ。
デザインはセンスではない
当たり前を良しとせず疑問と仮説を整理する
鉛筆1本あれば何かが生まれる
ようやく時代も追いついて来た
『AERA』など一般誌の表紙に登場
熱烈なオファーを受け個展を開催するなど日本でも佐藤オオキとその作品に大きな注目が集まって来ている
作品の一部を持って来ていただきました。
見てるだけで面白いねまずはこちら。
チョコレートなんですけれど形を変えることで…。
このトゲトゲしてるやつとか。
これ気になりました。
全然それとこのツブツブしてるやつは…。
絶対違う。
でも一緒なんですね味は。
そしてこれ眼鏡。
ヒンジがなくてバネのような1枚の板で出来てるようなものなんですけれど…。
中にこうやって入れてあげることで。
収まった。
そういうデザインです。
すごい。
スリッパなんです。
えっ?それをデザインしようしようと思ってたら…。
なるほど。
へぇ〜意外と全然邪魔にならないんだ。
そしてこのスーツケースは全方向に開閉できる
そういうことや。
なるほど分からんかったわ〜。
どれぐらいの試行錯誤というか…。
え〜!ホントにこれもあともう1回2回ぐらい詰めたらお客さんにお見せできるかなっていう状態ですね。
佐藤オオキのデザインはシンプルで無駄がない
それは納得が行くまで磨きをかけるから
ミラノで最も思い出深い場所へ
ここはデ・パドヴァっていうイタリアのデザイン界においてすごく重要なメーカーなんですけど。
まだ駆け出しだった2002年
佐藤オオキは…
僕初めて展示をやった時ホントに狭い所でやっていて。
そしたら…。
それで…。
おばあちゃんに?はい。
「いやいや…!」っつって…。
「入れ入れ」って言われて。
「テーブルが欲しいな」って言われて「来週」って言われて翌週まで徹夜徹夜で…。
みんなでうわ〜作って。
何なんですか?イタリア。
何なんでしょうね。
待って。
「これだこれだ」って見せて。
「お〜入れ入れ」って言われて。
テーブルを見せて…。
おばあちゃんは何者やった…?オーナーですね。
オーナーやったんですか?おばあちゃん。
イタリアインテリア業界の重鎮
借金を膨らませながら通い詰めること1年
ついにテーブルが完成
現在マッダレーナさんは一線を退き療養中
息子さんが出迎えてくれた
あの時彼女が声を掛けてくれなければ今の自分はなかった
マッダレーナさんと共に作ったこのテーブルは13年たった今名門デ・パドヴァのスタンダードモデルになっていた
年に1回春に開催されるデザインイベント。
その2つの側面があるんですよね。
最初はそこの若手部門みたいなとこで…。
最初に展示をしてその後おばあちゃんのメーカーで発表させていただいて。
デザイナーにとってミラノ・サローネは名を上げるビッグチャンス
佐藤オオキもまた人生が変わった
ここがターニングポイントとなった場所
(スタジオ:今田)4畳半からのスタートで。
まだ若手の1人にすぎなかった2008年
自らのデザインをお披露目した
それはサプライズともいえる異例の大抜てきだった
『エル・デコ』の…。
何年か前ですね。
開催までは半年以上
どうなんですか?その時はピリピリしたりとか。
そういう感じだったんですよ実際ホントに嫌な自分が全部出たみたいな。
想像もつかへん。
それまで…。
急に何か意識しだしちゃったというか。
失敗はデザイナー生命を絶たれたも同じ
あらゆるオファーを断りミラノ・サローネに全てを懸けた
エキシビションは大成功
しかし彼の心はうつろだった
やらされたっていうわけではないんですけどやっぱり何か自分らしくできなかったなっていうところがあって。
自分の中だけでのすごい後悔があったわけですね。
周りには分からない。
そうですね。
デザイナーとしてどう生きるべきか?
何を大切にすべきか?
明確になった
佐藤はずっと待っていた
再びこの会場であの時にやり残した自分らしさを
そして…
メーカーではなく佐藤オオキが借りることができた
それが全てを物語っていた
貸していただけただけでもすごくうれしかったですし。
貸していただいた以上はやっぱりきちんと自分らしく。
そうなんですよ皆さんインタビュー…。
これが結果ですもんね。
出てますもんね。
そうですねありがたいですね。
自分らしさを寝る間を惜しんで突き詰めた
すると過去最高の評価がついて来た
英語だか日本語だかも分かんなくなってこういう感じで休んで…。
デザイナーとして技術より経験値より大切なもの
他のことには興味が湧かない
それぐらいデザインが好き
佐藤は来年に向け早くも会場の下見に出掛けた
さらなる高みを目指す男が…
(スタジオ:今田)ドラマだな〜。
…って思いますけどね。
ここが僕のアナザースカイミラノです。
はい今みたいな…。
それちょっと…。
『アナザースカイ』見た後。
ぜひ番組ウェブサイトとかで募集をして…。
募集はしないですよ。
しないですか。
そういうシステムないんですか。
それでは最後になりましたけども佐藤オオキさんにとってミラノはどんな場所でしょうか?ホントに厳しくて怖くて緊張感が高いホントに戦いの場であると同時にホントに温かくて優しくて落ち着きを与えてくれるそういう場所でもあるという。
不思議な場所ですね。
次の4月ですか来年の。
ぜひ頑張ってください。
ありがとうございます。
あることをやっていただきたいと思わせる方ですね。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
今夜のゲストは佐藤オオキさんでした。
2015/11/06(金) 23:00〜23:30
読売テレビ1
アナザースカイ デザイナー佐藤オオキが原点ミラノへ。サローネ感動秘話&発想術[字]

世界的デザイナー佐藤オオキがデザインの原点ミラノへ。クリップから駅前広場まであらゆる物をデザインする気鋭デザイナーの私生活&発想術を公開!ミラノサローネ感動秘話

詳細情報
おしらせ
番組Facebook公開中!アクセスは番組HPより
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番組内容
世界的デザイナー佐藤オオキがデザインの原点ミラノへ。クリップから駅前広場まであらゆる物をデザインする気鋭デザイナーの仰天私生活&発想術を公開!クローゼットには同じシャツ&パンツがズラリ、のなぜ?食事は同じ物しか食べない!?シンプルすぎるライフスタイルに隠されたデザインへの想いとは。トッズ、ジルサンダー…トップブランドとの打合せに潜入。デザインの祭典ミラノサローネに秘められた感動サクセスストーリー。
出演者
【MC】
今田耕司
瀧本美織
【ゲスト】
佐藤オオキ
【ナレーション】
バッキー木場
音楽
村治佳織(ギタリスト)
制作
日本テレビ
アックスオン
ブームアップ

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
バラエティ – 旅バラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他

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ステレオ
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