(佐伯真人)今日からみんなの事を面倒見てくれる武市先生です。
(桜井健斗)マジだ!
(武市半平太)離れろ!寄るな!立ち上げるぜよ!
(一同)おおーっ!実は私は150年前の日本から来たのです。
(編集者)今みんな騒いでる謎のヒーロー。
ウーロン茶でござる。
(2人)うおっ!
(崎)この写真の…サムライを捜してるんですが…。
(佐伯晴香)知りませんそんな人。
あんた何者だ?なぜ武市半平太の名を名乗ってる?武市半平太本人じゃ。
ある日突然この世に落とされたのだ。
誰も信じぬが本当だ。
覚えちょるかえこの顔を。
アザか?おまんこそ本物のアギか?アギー!アザー!あの!あの…崎さんって…。
何を言うちょる。
あ…。
こいつの名は…。
あっ待てアギ。
坂本龍馬ぜよ。
どうも。
(虫の鳴き声)どうされた?晴香殿。
坂本龍馬ってあの坂本龍馬さんですよね?あの坂本龍馬?仕方がないな。
秘密にしてくださいよ。
秘密っていうか信じられませんよ。
あなたが坂本龍馬だなんて。
待たれよ。
晴香殿は龍馬の事を知っておるのか?そりゃ学校で習いますから。
がっこう?あと大河ドラマでもやってましたし。
たいがどらま?あれ?武市さんこっち来てからどれぐらい?まだ数日じゃが。
マジで!?まじで?マジで!?おまんなんじゃその言葉遣いは。
へえ〜。
あっじゃあ歴史とか勉強してないんだ?れきしじゃと?そうか。
ああそうだったんだ。
なんじゃ!にやにやしおって。
驚かないでくださいよ武市さん。
なんとこの世ではあしは我らが殿容堂公より有名ぜよ!貴様…何をほざく!恐れ多いにもほどがある。
今すぐこの場で腹を切れ!武市さん相変わらず固いなあ。
晴香さんあれ持ってますよね?え?歴史の教科書。
あああ…ちょっと待ってください。
(佐伯)お待たせしました。
いやあそうですか坂本龍馬さんでしたか。
はいはい。
ありがとうございます。
ていうか秘密なんですよね?おじいちゃんに口止めしなくていいんですか?佐伯さんは大丈夫でしょう。
いい人だし信用出来るし。
ハハハハ…。
私は信用出来ないのかい。
いやいや…すごいね。
龍馬さんだよ坂本龍馬。
おじいちゃんあっさり信じすぎ。
少しは疑いなよ。
晴香だってもう半分は信じてるんでしょ?信じちゃいないけどもう考えるのが馬鹿らしくなってきた。
あっほらここら辺。
俺らの時代の歴史が書いてある。
あっ横書きだから読みづらい?わしは知りとうない。
そうか…まあわかるよ。
俺も最初は怖かったから。
でもすぐに見ちゃったけどね。
でも無理にとは言わないよ。
気が向いた時に見ればいい事だし。
あっ!じゃあさじゃあさこれ知ってる?なんじゃ?これは。
今の桂浜。
俺の銅像が立ってるんだよ。
なんじゃと!?空港の名前も高知龍馬空港なんて俺の名前が付けられてるの。
くうこうとはなんじゃ?ああそっか…。
そこら辺はおいおいわかっていけばいっか。
いっか?おまんさっきから言葉遣いが変じゃの。
現代語。
武市さんも早く覚えたほうがいいよ。
練習のために武市さんの前では俺も方言使わないようにするから。
おまん随分この時代に慣れておるようじゃが…。
寝る間も惜しんで勉強したからね。
いやあでもすごいよ。
この150年で全然変わっちゃったんだもん。
テレビもあるし携帯もあるし車もあるでしょ?あとうまいものもいっぱいあるし!あっあと勉強するなら映画とかいいよ。
昔のものから徐々に新しいものを見るとわりとすんなりこう流れを受け入れられるから。
おまんいつからここにおる?1年前。
えっじゃあまさか1年前に家の前で倒れてた時?そうそうそう…!あれはタイムスリップした直後。
そうだったんですか。
疲れて寝てたら佐伯さんに声をかけて頂いたんです。
本当にあの時はありがとうございます。
おまんどのようにやって来たのじゃ?俺は京都で暗殺されちゃってさ…。
暗殺じゃと!?誰に?まあまあまあまあ…そこら辺は置いといてとにかくやられたって思って気づいたらこの村の道路の上で寝てたんだよ。
わしと一緒じゃ。
一緒って?わしは切腹したと思ったらこの村の道に寝ておった。
ああそうだったんだ…。
いやあれ焦るよね。
待て。
おまん暗殺されたのはいつじゃ?武市さんが切腹した2年後。
わしより後に出たはずなのになぜ先に着いておるのじゃ!?いやそんな事俺に聞かれてもわからないよ。
まあその辺はなんかアバウトなんじゃない?あばうと?なんか坂本龍馬軽い。
いやいやいや…こんなもんですって。
調子のよさだけで世の中渡った口ですから。
なのに勝手に英雄扱いされちゃって…。
ぶっちゃけ武市さんとか中岡さんとか久坂さんとか頑張ってた人たちになんか申し訳ないっすよマジで。
あっ…ごめんごめん。
はあ〜…まあでもしかしこうなってくると他にもいるかもしれないね。
何がじゃ?俺たちみたいに過去から来た人間。
何…!?いやあの…なんかやっぱり私信じられません。
これって何かのドッキリとか?どっきり?あっ!ビックリした。
なんじゃ?突然。
俺見たよ。
そういえば一人。
幕末にいた人間に似てる人。
誰じゃ?吉村か!?以蔵か!?富子さん。
富子!?誰?とみこって。
奥さんだよ。
半平太さんの。
さすが佐伯さん!詳しいですね幕末に。
いやいやお二人に比べたら私なんかとてもとても…。
いやもうもうね富子さんよく出来る方で武市さんの道場に通ってる連中はもうみんな富子さん…。
どこにおった!ええ!?…いや俺も右も左もわからない頃町をうろうろしてたらなんか似てる人とすれ違ったんだよ。
本当に富子じゃったんか?その時は他人のそら似だと思ってたけど今思えば本物の富子さんだったのかもしれないね。
富子が…。
この時代に来ている…。
日本が国家存亡の危機にあった幕末
有力諸藩の志士たちは立ち上がり命を懸けて戦った
それからおよそ150年
姿を変えたこの国は彼らの目にどう映るのか?
これは平成の世に迷い込んだとある幕末の志士の物語である
必ず見つけるぞ!富子!しーっ!近所迷惑ですって。
すまぬ。
(ニワトリの鳴き声)
(テレビ)「何でもすごいものがあるそうですよ」何してんの?あの人。
うん…。
富子さんを探すために張り紙書きたいから紙と筆貸してくれって言われてね。
でも張り紙ってアナログすぎるでしょ。
東京に戻ったら富子さんの事調べてみるから。
頼んだぞアザ。
わしも出来る限りの事はしてみる。
いやいや…武市さんはまだこの時代に慣れてないんだから。
無茶な事しないほうがいいって。
しかし富子がおるというのにいてもたってもおられん。
大丈夫だって。
武市さんと富子さんの絆は超固いから。
ちょう?超。
だからきっとまたどこかで会えるって。
ね?富子…。
初恋の中学生じゃないんだから…おっ!絵うまっ!アハハハ…そう武市半平太さんといえばね文武両道剣術も学問も超一流で芸術的にも南画の才があって作品もいっぱい残ってるんだよ。
そうなの?
(佐伯寅之助)大変大変大変!ちょちょちょ…。
今さ今さコンビニで女優の三方有紗に会っちった!2時間ドラマによく出てる…。
(赤城サチコ)三方有紗。
2時間ドラマの新女王。
今日ねこの村でドラマのロケするのよ。
えっ!?なんで知ってるんだよ。
私と小見山課長とで立ち会う事になっているから。
すげえじゃん!あっ…。
今東京弁出ちゃった。
いや「じゃん」は横浜だから。
まあそんな事はどうでもいいや。
サッちん俺らも行こうぜ。
ああごめん。
今日学校。
ええ!?いいじゃん。
だから「じゃん」は横浜。
あとで行くから。
おまんら!朝っぱらから何を騒いでおる!居候のくせに上から!?今日ね村に有名な女優さんが来るらしいんですよ。
マゲマゲも見に行けば?超きれいだよ。
ふん。
なんだか知らんがわしはそんなものに興味は…。
あーっ!
(寅之助)なんだよ焦るだろ!おい…。
富子…。
うそ〜ん。
(寅之助)誰?とみこって。
だから…武市さんの奥様探してらっしゃるの。
(サチコ)ロマンチック…。
現代の格好こそしておるが姿形は富子に瓜二つじゃ。
いや過去から来て女優さんにはならないんじゃないですか?やはり運命の二人。
出会うべくして再会出来るのじゃな。
いやもしかしたら…わしの噂を聞きつけ富子のほうからこの村にやって来たのかもしれぬ。
全然聞いてないし…。
富子は本当にこの時代に来ておったんじゃな。
(人々のざわめき)
(寅之助)すっげえ人だな。
《この向こうに富子が…》《もしも本物の富子であったならわしらは…》おおこれじゃこれじゃ。
(武市富子)ななんです?この泥そばは?んっおいしい!そうじゃろ?《過去に残してきた同志たちには合わせる顔もないが…》《わしは富子とどんな事をしてでも添い遂げたい…!》
(三方有紗)イタッ…!
(マネージャー)すいません。
本当にこの雨でやるの?
(相馬聖太郎)あでもこのあとやむらしいよ。
(助監督)失礼します。
雨やみそうなんでそろそろスタンバイお願いします。
はい。
ほらね。
ああ仙波プロデューサー。
(仙波和彦)有紗ちゃん相馬ちゃん。
こちらね今日のロケのアテンドして頂く村役場の方です。
よろしくお願い致します。
神里村役場小見山喜一と申します。
この度は神里村へようこそお越しくださいました。
お困りの際はなんなりとお申し付けくださいませ。
お気遣いありがとう。
何か…?へ?あああいえ…。
あのここの名物ってなんですか?我が村はこんにゃくの産地でございましてデンガクが名物でございます。
デンガクってあのみそかかったやつ?特におすすめなのがハート形の白いこんにゃくに梅肉ソースをかけて…。
ハート形の赤いこんにゃくに白みそソースをかけたラブデンガクというのがございましてそれを食べたアベックは結婚するなどといわれております。
へえ面白い!あっ俺ブログに写真載せて宣伝しますよ。
神里村のラブデンガク最高って。
本当でございますか!読者100万人くらいいるから結構な宣伝になると思いますよ。
佐伯くん直ちに準備よろしくお願いします。
ははい。
はい。
(仙波)じゃああの監督のほう紹介するんで。
(小見山)監督さんに!?ああすみません。
あっ雨やんでるじゃん。
おお!あれだあれだ!ちょんまげどうだ?遠くてはっきりとはわからぬ。
近づけねえのかよ…おい!サインプリーズ!サイン!
(寅之助)ヘイ!ヘイ!ヘイ!あそこの俺のうちわ持ってる人。
誰じゃ?あの男は。
(篠原理央)知らないんすか?相馬聖太郎。
2時間ドラマの王子様です。
なぜあんなになれなれしいのじゃ!2人は付き合ってるって噂ですよ。
付き合ってるとはどういう事じゃ?男と女の関係です。
なんじゃと…。
(相馬)これ有紗かわかんないよ。
(有紗)うしろに…。
(相馬)フフフ。
え?なんで武士?あっエキストラさん?ちょっと何!?何か…私に御用?富子…。
とみこ!?富子…わしじゃおんしの主人ぜよ。
何言ってるんですか?今生の別れと思うとったがおんしもこの時代に来ておったんじゃな。
よかった…。
ほんまによかった…!富子…!
(相馬)有紗知り合い?富子…富子…。
(仙波)君君君勝手にダメよ。
困りますよ。
どけっ!自分の妻に話しかけて何が悪い!警察通報しますよ?ああーっ!すいませんすいませんすいません。
なんなんですか!?この人。
えーとあの…あっ村のPRでこんな格好を…。
有紗さんの大ファンなんです。
晴香殿何を言う。
わしは富子の夫で…。
いいから武市さんは黙っててください!
(仙波)困りますよこういうのは。
本当に大変失礼致しました。
すぐにつまみ出しますので。
はいはいちょっと失礼…ちょっと失礼します。
(小見山)ちょっと失礼しますちょっと失礼します。
おーい!村人たちちょっと来てくれー!待たれよ!わしはまだ富子に話がある!富子!富子!何馬鹿な事してるんですか!わしは何も悪い事などしておらぬ。
富子に話しかけただけじゃ。
あの人は富子さんじゃありません。
なぜそう言い切れる?向こうは武市さんの事知らなかったじゃないですか。
今の時代の仲間たちと一緒におるのじゃ。
皆の前ではわしの事を知っているとは言えないのかもしれぬ。
ああもう勝手な事ばっかり…。
晴香殿。
な…なんですか。
富子と二人きりで話が出来るよう取り計らってもらえぬか。
そんなの無理に決まってるじゃない…。
頼む!このとおりじゃ!
(理央)ちょっとどうしたの?あれ。
ん?ああまた馬鹿な事言ってるんだよあいつ。
なんて?
(寅之助)三方有紗が自分の奥さんだって。
ええ!?ペータ先輩ぶっとんでんなあ。
どうだった?どうしても有紗さんと二人っきりで話がしたいそうです。
なんだよ。
あのちょんまげミーハーかよ。
(杉崎学)相馬聖太郎のブログさっきの事が書かれてます。
なんて?「ロケ現場なう。
ファンが乱入!!」「こういうマナー違反は困りものだよね」「この村大丈夫かな」って…!
(小見山)フォロワー100万人だぞ。
どうするんだよ村のイメージガタ落ちだぞ。
とにかくあのちょんまげを絶対有紗さんに近づけないように…あれ!?あっ逃げた!
(寅之助)やべえぞ!あいつ何しでかすか…。
皆さんこれは神里村の危機です。
なんとしても力を合わせてあのちょんまげを絶対捕らえましょう。
え…?え…?
(小見山)佐伯くん駐在さんにも連絡して。
私は撮影現場に立ち会います。
はい。
んもう…!
(助監督)直し中です。
(監督)ちょっと…。
《わし以外の男たちの前でなんという姿を…!》
(助監督)お待たせしました。
皆さんお願いします。
(監督)はいいこう。
じゃあよろしく頼むよ。
(助監督)お待たせしました。
じゃあこちらにお願いします。
《ここは温泉か》《こんなところでおんしは一体何をしておるというのじゃ富子!》
(助監督)回してください。
まわす?回りました。
はい本番よーい…はいっ!あ〜あ…若女将が怪しいと思ったんだけどな…。
無理ですよ。
彼女にはアリバイがありますから。
言われなくてもわかってる。
《やはり富子にしか見えん》《何か見分ける方法はないか…》《そうじゃ背中のほくろ》《あれがわかれば…》今回は湯煙探偵もさすがにお手上げですか?待って。
そういえば高坂さんの遺体の爪にはカニが残っていなかった…。
そうか…カニを食べる夕飯前に殺されたのよ。
(相馬)なるほど。
それなら若女将のアリバイが崩れる。
これで謎が解けたわね。
そう犯人は若女将よ。
ん!?
(監督)カットカット!おいサムライがいるぞ!ほら。
(仙波)おいまたお前か。
頼む富子。
背中を見せてくれ。
(中嶋和樹)あっ小見山さん。
(寅之助)ああいたいたいた。
富子おんしは富子なんじゃろ?もうこれ以上私に近づかないで。
富子…。
(寅之助)何してるんだよ!はい確保!富子…!ちょりーす。
(寅之助)おお。
ん?あお縄になっちゃってるし…。
仕方ありませんね。
今日は一日ここにいて頂きますよ。
じゃあ本官はこれで。
ご苦労さまです。
(寅之助)ご苦労さまです。
逮捕されなかっただけよかったと思ってくださいね。
夕飯は持って来ますから。
晴香殿。
許嫁は?なんですか?急に。
いませんよそんなの。
今おいくつじゃ?27ですけど。
そうか…。
それは随分いき遅れてしまったな。
はあ!?いやすまん。
わしが富子と結ばれたんはわしが21富子が20の時じゃった。
早っ。
俺と同い年の時じゃん。
わしは早くに両親を亡くしての。
残された祖母を養うために郷士の長女を嫁にとって世話してもらったんじゃ。
(武市の声)わしは本当に良縁に恵まれた。
富子と出会ったのじゃからな。
じゃあさ結婚相手を人に選んでもらったって事?そうじゃ。
だっせえな。
自分の相手くらい自分で見つけろよ。
結婚前に付き合ったりデートしたりとかなかったの?でーととか?男と女が一緒に会って楽しむ事ですよ。
あいびきか。
そのような下賤な事は町人がする事じゃ。
武士は嫁をもらうまで女とは交わらん。
いやでも女欲しいだろ?どうするんだよ。
もっぱら武芸の道にかける。
女子と遊ぶ者などおらん。
ストイック。
まあ…衆道は多かったがの。
しゅどう?男同士の関係じゃ。
信長公と森蘭丸の関係は今でも有名ではないのか?男同士…。
武市さん…。
龍馬…。
ちょっと待て。
俺はそんな趣味ねえぞ。
勘違いするな。
わしは富子一筋じゃ。
だからこそもう一度富子に会わねばならぬ。
頼む。
ここから出してはくれぬか?アホらし。
もう行こうぜ。
ちょっと寅はい。
(戸が閉まる音)
(施錠音)ああ…ごめんごめん。
私やるから。
はいはい。
(佐伯)はいはいはい…。
(サチコ)何これ?ハート?あっちょっと!触っちゃダメ。
であの…武市さんどうしたの?ああ蔵の中。
(佐伯)あっ…。
ちゃんと反省してもらわないとね。
こっちはラブデンガクまで作っておもてなししてんだから。
やっぱ富子さんじゃなかったのかね?うん間違いなく違うねあれは。
なのにまだ確かめようとしてるなんて頭湧いてんだろあのちょんまげ。
でもなんかロマンチック。
えっ?武市半平太という方はね歴史上まれに見る愛妻家としても知られてるんだよ。
へえ〜そうなの?
(佐伯)でも残念な事に子宝には恵まれなくてね。
それ気にかけちゃった門下生の吉村虎太郎というのがねちょっと一計を案じちゃったんだよ。
(佐伯)まず富子さんを実家に帰らせてその隙に若くてかわいい娘を女中さんとして送り込んだんだね。
(寅之助)ってかちょんまげ大喜びだべ。
いいや武市さんは指一本触れませんでした。
それどころか虎太郎の計略を見破ってもうこっぴどくとっちめちゃったらしいよ。
もったいねえな。
寅サッちゃん聞いてるよ。
私は…。
(寅之助)別に構わねえって。
俺たちちゃんと付き合ってるわけじゃねえし。
(佐伯)まああの…富子さんもね同じように一途な人でね。
武市さんが捕まって切腹するまで1年と9カ月せめて夫の痛みを分かち合いたいとその間ずーっと板の間の上で寝てたんだそうだ。
どんな冬の寒い日でも布団一枚かけずに。
すげえ…。
(佐伯)そんな富子さんだからね武市さんも必死になっちゃったんだろうね。
私ちょっとお水あげてくる。
んん…。
(開錠音)
(戸の開く音)おまん…。
武市さん助けにきたぜよ。
武市さん今ここにいるはずだし。
だし?でそこ左出るじゃん。
じゃん?そうすると十字路が出てくるわけよ。
真っすぐ行くんだけどそこはメインの道で…。
めいん?ああーっ!コラーッ!あっちょっ…。
(寅之助)どうした?今武市さんが逃げてった!嘘だろ?よいしょ…。
ちょっとごめんね。
履けない…。
(サチコ)ねえちょっと待って!
(寅之助)早く!はい。
あっ…。
これありがとうございました。
ああ…はいはい。
行かないんですか?龍馬さんは。
しーっ!あっ崎さんは。
いやあ感動の再会に水を差しては悪いですしね。
それに俺富子さんに怒られてばっかだったんですよ。
武市さんの家の前で立ちションとかしてたもんですから。
ハハハ…。
なるほど…。
おっなんですか?これ。
あっラブデンガクといいましてなんか撮影の現場に差し入れするんですって。
これからね真っ赤に煮込まなきゃいけないんですよ。
手伝いましょうか?いえ何をおっしゃいますか。
幕末の大英雄にそんな事もう絶対…。
(メールの着信音)
(監督)よしいこう!はい!お願いします!
(相馬)お願いします。
(監督)それじゃあいくよ。
シーン45。
滝つぼ改め湖。
用意…。
はい!違うんだ。
高坂さんは甲殻類のアレルギーだったんだ。
つまり高坂さんはカニを食べなかっただけ夕飯のあとに殺害された事になる。
それが出来たのは…。
君だけだ!なんでこんな事を…。
あいつは私の事をもてあそんで…。
だから私は…。
(相馬)僕はあなたの事を一生待っています。
だからこれ以上罪を重ねるのはやめてください。
嘘よ。
あんたも殺してやる。
この浮気者!カ…カットカット!有紗ちゃんここはナイフを落としてわ〜んと泣き崩れる。
オーケー?冗談です!
(監督)やめてよ冗談。
これラストシーンだよ。
いやあまさか有紗ちゃんが犯人だったとはね…。
内緒ですよ。
あ…はい。
おいなんだよ?さっきの。
メール来てたわよ結愛ちゃんから。
あっそう。
どういうつもり?別にいいじゃん。
ちょっと遊んでるだけだよ。
俺が本気なのは有紗だけだから。
もういい。
(相馬)ちょっと待てよ有紗。
今日アップしたら2人でどこかおいしいものでも食べに行こう。
(有紗)あなたはいつもそう。
どうせまた思わせぶりな事言って適当にごまかしておけばいいと思ってるんでしょ。
もうこれ以上私に近づかないで。
御免。
安心致せ。
別れを告げにきただけじゃ。
えっ?みな言わんでもよい。
おんしはわしが切腹した後この世に来てあの男に惚れてしまったのじゃな?そんな折死んだはずの主人が突然現れた。
さぞかし混乱した事であろう。
だがもうよいのじゃ。
おんしの心は既にあの男にある事はよくわかった。
わしは潔く身を引く。
おんしが幸せになってくれさえすればそれだけで本望じゃ。
達者で暮らすんじゃぞ富子。
待って。
止めるでない。
別れがつらくなるだけじゃ。
そうじゃなくて私富子じゃないから。
わしを傷つけまいとそのような情けは無用じゃ!だからそういうんじゃなくてあなた勘違いしてるんだって。
私は富子じゃないの。
ならば背中を見せてみよ。
背中?首の下にあるほくろが他でもない富子である何よりの証拠じゃ。
じゃあ…ほら。
うっ…。
苦しい…。
ねないでしょ?誰じゃおまんは!何逆切れしてんのよ!それはこっちのせりふよ!すまぬ…。
人違いだったようじゃ…。
本気で間違えてたんだ…。
おんしと瓜二つなのじゃ。
駆け落ちも辞さない覚悟であったのじゃが…。
あ…大変失礼つかまつった。
待って。
このまま連れ去っちゃってよ。
運転は?えっうんてん?
(携帯電話)もしもし?
(小見山)「ああ佐伯くん」あのちょんまげはちゃんと閉じ込めてるんだよね?いやそれが逃げられてしまいまして今捜してるところなんです。
「えっあっじゃあ…」どうしました?いやあのちょんまげと有紗さんが車で出てっちゃったんだよね。
えっ!?
(寅之助)どうした?あのちょんまげが…。
いや武市さんが有紗さんと車で出てったって。
(サチコ・寅之助)えっ!?
(牛の鳴き声)ほう〜。
これが吉宗公の白牛。
(有紗)牛!牛!はい。
《なんじゃ?これは》《空に浮かぶ雲のようじゃがみずみずしさをたたえておる》ほう〜!冷たくそして甘いのか…。
あなたのおかげで誰も私の事なんて気づかないわよ。
何よ?こうして一緒にいると本当に富子といるような気がしてのう。
本当に好きなんだね奥さんの事。
わしが思いを寄せたのは後にも先にも富子一人だけじゃ。
羨ましい…。
有紗殿も結婚すればよかろう。
ダメよあの人は。
なぜじゃ?もう3年くらいかな…。
長い事付き合ってるけど他の女にちょっかい出してばっかり。
私の事なんて一度も本気で考えてくれた事ないもん。
有紗殿はどうなのじゃ?えっ?おんしはその男と添い遂げたいのか?じゃなかったらとっくに別の男探してるわよ。
ならば話は簡単じゃ。
縁談というのは昔から誰かがまとめるものじゃ。
どういう事?えっ何?えっえっ…?もう一回言って。
(電話の音声)「おかけになった電話は…」ダメです。
出ません。
(仙波)えーっ!?なんかあったのかな?
(マネージャー)申し訳ございません。
(監督)どうなってんだよ?おい。
(マネージャー)申し訳ございません。
小見山課長!
(小見山)どうだった?見つかりません。
まずいなあこのままだと…。
佐伯くん君の責任になるかもしれないよ。
えーっそんな…。
(メールの着信音)有紗からです。
(晴香・小見山)えっ!?
(相馬)「中学校の体育館に来て」体育館?何?どういう事?とにかく行きましょう!こっち!行きましょう行きましょう。
来い!ほら。
こっちです!
(小見山)靴は…靴はちゃんと脱いでください。
(相馬)有紗!
(仙波)有紗ちゃんどこ?有紗!
(仙波)まさかあのサムライが有紗ちゃんを?有紗大丈夫か?相馬殿。
有紗殿を返してほしければ1人でこちらに来られよ。
(相馬)何言ってんだ?あんた。
有紗を返せ!
(仙波)警察に…警察に連絡しましょう。
どういた?相馬殿おじけづいたがか?野郎…。
(仙波)相馬ちゃん?おんしは有紗殿の事を好いちょるがか?はあ?有紗殿はおんしの事を好いちょる。
おんしはどうながじゃ?なんでそんな事お前に言わなきゃいけねえんだよ。
正直に答えんかい!ああ。
有紗は大切な人だ。
聞こえん。
有紗は大切な人だ!相ちゃん…。
ほいたらとっとと結婚せい!
(有紗・相馬)えっ?お互い好きおうちょるがやろう。
ほれやったら一生添い遂げればええろう。
何これ…?強引に縁談を進めるおっさん?ロマンチック。
(相馬)お前いい加減にしろよ。
有紗行くぞ。
力ずくで奪い返してみるがじゃ!臆病者が。
ふぜけんなよてめえ!女の尻ばっかり追いかけおって!だからなんなんだよ!ああっ!どういて浮気など致す?うっせえ!そんなの俺の勝手だろ!このうつけが!大丈夫?相ちゃん。
立て!もうやめてよ!迷っておるがか?安心せい。
夫婦というがは結婚してから絆を深めていくもんじゃ。
今相手を思う気持ちが少しでもあるがやったらそんでええき。
日本男児たるもの一人の女を愛し抜け!
(相馬)うるせえんだよ…。
とっとと有紗を返せ!見事じゃ。
有紗殿はお返し致す。
何これ…?
(寅之助)強引に縁談をまとめたおっさん?キュンときたー。
(監督)はい本番。
用意…はい!なんでこんな事を…。
あいつは私の事をいいようにもてあそんで…。
だから私は…。
僕はあなたの事を一生待っています。
だから…僕と結婚してください。
(仙波)せりふ違うよ。
いいから。
(相馬)一生あなただけを愛し抜くと誓います。
だから僕と結婚してください!はい。
(監督)はいカット!オッケー!
(仙波)いやオッケーって…。
台本と全然違うでしょ。
いやあリアルには勝てねえよな。
はいお疲れ!
(仙波)お疲れじゃないですよ。
ちょっとまずいですって。
(監督)はいお疲れさま。
(拍手)
(助監督)有紗さん相馬さんご結婚おめでとうございます!おめでとう!お待たせ致しました。
崎さん何やってんですか?『週刊ジャスト』!ふた開けてもらっていいですか?あっはい。
神里村名物ラブデンガクです!へえ〜これが…。
かわいい!ぜひ一緒にどうぞ。
あっ写真撮りましょう。
持っててもらっていいですか?あっはい。
よかったら…。
はいデンガク!
(カメラのシャッター音)いいですねえ。
はいもう1枚いきます。
はいデンガク!幸せになられよ有紗殿。
なんだったんだよ今日一日…。
(理央)えーっ!すごいじゃないですか。
(理央)「ラブデンガクを食べ僕たち結婚することになりました!!!」もう狙いどおりだよ。
(理央)すごいですよ。
何が狙いどおりよ。
崎さんのおかげなのに。
ああいいのいいの。
こっちは芸能スクープ頂いちゃったんだから。
うわあ高値で売れるだろうなあ。
新しいタブレット買っちゃおうかなあ。
はあ〜。
やっぱり龍馬軽い。
(佐伯)ハハハ…。
歴史を知りたくなられましたか?いえ知ろうとは思いません。
ただ私がいなくなった後富子がどのような人生をたどったのかそれだけが気がかりで…。
私が消えたとなると武市家は改易となり家禄はもとより家屋敷も没収されているやもしれません。
うちには私以外男がおりませぬ故頼るところもなく富子は…。
はい…。
実は武市さんのお名前は大方の歴史の本に記されております。
ですから奥様の事も大まかな事は承知致しております。
ですから他の事はともかくその事についてお知りになりたいとおっしゃるんでしたらいつでもお教え致しますよ。
お教えください。
富子は…妻はどのような人生を?はい。
武市富子さんは一生独身を貫かれました。
でも養子をおとりになられて晩年はつつましいながらもお孫さんに囲まれて天寿を全うなされたそうです。
そうですか…。
ありがとうございます。
(あくび)どういう事ですか?武市さんがこの時代に慣れるまで俺も出来る限りこっちにいようかと思って。
いやあ〜うまい!ハハハ…朝採れ卵なんですよ。
冗談じゃないですよ!なんで居候を2人も抱えないといけないんですか!だって武市半平太さんと坂本龍馬さんだよ。
幕末の二大英雄がそろって卵かけご飯食べてるんだよ。
楽しいじゃないの。
もう訳わかんない…。
でもさ俺たちが来てるって事は誰か来てる可能性も十分あるよね?そうじゃな…。
共通点があるとすればやっぱりあの看板のある道か…。
道?だってほら俺も武市さんもあそこから始まってるから。
ならば案外近くにおるかもしれんのう。
サムライたちが身分の差を超えた恋を全力サポート
サッちんは半端ないお嬢様だったって事…。
(赤城拓馬)二度と娘に近づくな!
(寅之助)あんな豪邸に住んでいるお嬢様と釣り合うわけねえだろ!諦めずに戦ってみろ。
必ず同志がついてくるものじゃ。
2015/11/07(土) 00:24〜01:24
ABCテレビ1
サムライせんせい #3[字]
幕末の侍・武市半平太(錦戸亮)が現代にタイムスリップ!坂本龍馬(神木隆之介)と時を越えた再開をし、「今の日本」を斬る!笑いと感動の“侍タイムスリップコメディー”
詳細情報
◇番組内容
坂本龍馬との再会を果たした半平太だったが、龍馬が半平太の妻・富子と瓜二つの女性を現代で見かけたと言い出す!そんな中、神里村で2時間サスペンスのロケが行われることになり、撮影隊と共に有名女優の有紗がやってくる。その顔を見てビックリ!有紗が富子とまったく同じ顔をしていたのだ!彼女が、富子本人だと確信した半平太は、周囲が止めるのも聞かず、ドラマ撮影中の有紗に強引に接近するが…!?
◇出演者
錦戸亮、神木隆之介、比嘉愛未、藤井流星(ジャニーズWEST)、黒島結菜、石田ニコル、梶原善、森本レオ
◇原作
黒江S介『サムライせんせい』(リブレ出版)
◇脚本
黒岩勉
◇音楽
井筒昭雄
【主題歌】
関ジャニ∞『侍唄(さむらいソング)』(インフィニティ・レコーズ)
◇演出
木村ひさし
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】山田兼司(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)
【協力プロデューサー】遠田孝一(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/samuraisensei/
☆Twitter
https://twitter.com/samurai_tvasahi
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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