東北発☆未来塾 “あまちゃん”作曲家・大友良英音遊び塾「アンサンブル」 2015.11.07


(「あまちゃんオープニングテーマ」)
(伊達)「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
あれ富澤どこ行った?富澤。
わっ!どうしたよ。
何でジャンプして出てきたの!
(富澤)どうも。
おら天野たけし!よろしくな!伊達ばっぱ。
「伊達ばっぱ」じゃなくて。
全然ジャンプできてなかったけど。
あ〜おらちょっと腰が痛くてね。
腰痛いの。
でもさこの音楽を聞くと不思議と何だか元気が出てくるべ。
そうですね。
今回の「未来塾」はですねこの「あまちゃん」のテーマソングを作った音楽家大友良英さんが講師でございます。
すごいですね。
大友さんからじきじきに音楽のチカラを学べるんだべ!いやいやそれは考えが甘い!まさにあまちゃんですそれはね!音楽のチカラについて大友さんはこんなことを言ってます。
(大友)すごい引っ掛かる。
大友さんから音楽のチカラを教えてもらわないで何を学ぶの?引っ掛かるチカラ?いや違います違います。
学ぶのはですねズバリ…あ〜アンサンブルね。
フランス語で「一緒」という意味で二人以上で演奏することですね!いやカンペ見過ぎでしょもう。
すげ〜見てんじゃんお前。
で「アンサンブルのチカラ」って何?全然分かってないんだ。
あのねまあそう言うと思いましてですね今回の「未来塾」「アンサンブルのチカラ」を体感するところから始まります。
じぇじぇじぇ。
分かった伊達ばっぱおらもウニ取りてぇ。
何も分かってねえじゃねえか。
今月の「未来塾」の講師大友良英さんの活動拠点です。
東北や関東各地から6人の塾生がやって来ました。
全員大学で音楽を学んで「いない」学生たちです。
素直に音と遊んでもらおうと大友さんが選びました。
そして事前にメールでちょっと変わった宿題を出しました。
「楽器になりそうなものを自分の手で作ってきてください。
それを使って演奏しアンサンブルを組んでもらいます」。
まず「未来塾」のステージになるのは雑居ビルの地下1階にある音楽スタジオ。
大友さん26歳のころから通っています。
オイッス。
(塾生たち)こんにちは〜。
こんちはこんちはこんちは〜。
来た来た。
こんちは〜。
20分前からスタンバっていました。
大友さんはフリージャズやノイズミュージックの演奏家としても知られています。
え〜と宿題!楽器をみんな作ってきたと思いますけど早速。
さあこれで今学期の成績が出ますからね。
(笑い声)今出さないでいつ出すんだよ!
(ぶつける音)カーン。
あ〜何か…。
沖縄出身の西永怜央菜さんはスコップに骨董屋さんで見つけたヒョウタンを組み合わせました。
(ぶつける音)カーン。
(西永)何か音も…。
はい。
音はいいね。
(早川)こういった感じで足で…
(たたく音)カンカンカン。
やろうかなと思って。
手でやりながら足も使う。
すごいね。
それ使えるね。
福島出身の早川瑞貴さんは100均の台所用品にこだわりました。
あとこれが一緒なんですけどお鍋の蓋とあとこれ水切りかご。
(吹く音)ブブ〜。
あ…あれ?お〜!秋田市に暮らす…雪国には欠かせない灯油ポンプを楽器に仕立てました。
これ面白い。
3人の女子はなかなかの出来!大友さんも感心です。
(塾生)え!すご〜い!面白いね。
続いて男子やいかに。
僕は中にビー玉を入れて振るっていうことに着目して。
こちらは説明いりませんね。
ガムテープってかビニールテープでやると太鼓みたいに。
(たたく音)これも見れば分かりますよね。
はい。
ラップじゃなくてビニールテープを…。
(三浦)食べられる楽器。
え?せんべいをお餅で棒につけたもの。
女子との差ありすぎです。
(三浦)くっつきました。
これは音を出すのはせんべい同士をカンカンカンってやってもいいんですけど割れちゃうんで。
まあ割れたら食べるとして。
うん。
大人ですよ!出来不出来はひとまず置いて音を出してみます。
ワンツーせ〜の。
(楽器の音)一見バラバラでどうしようもなく聞こえますが大友さんにはそれぞれ個性的な音に聞こえいいアンサンブルになると確信しました。
ここで大友さんが呼んだのは数々の映画やドラマの音楽を一緒に作ってきたプロの演奏家たち。
その名も…サックスやタンバリンなどの見慣れた楽器の他に何か奇妙なものを持っている人もいます。
何のパターンが出るか…。
それでは個性的な音がつむぐ大友流アンサンブルのスタートです!プロチームって思ったのが間違い。
はいどうぞ。
何しようかな。

(演奏)
(演奏)まずベースとなるリズムを作ります。

(2人の演奏)
(2人の演奏)これずっと続けて下さいね。

(2人の演奏)全員でいきなり入りましょう。

(2人の演奏)
(2人の演奏)ワンツーせ〜の。

(合奏)
(合奏)次に音の個性を際立たせていきます。

(合奏)ワンツーせ〜の!
(演奏)
(2人の演奏)
(2人の演奏)
(笑い声)大友流むちゃぶりもさく裂します。

(合奏)
(西永)声?次声で。

(合奏)
(合奏)ワンツーせ〜の!・「あ〜あああ〜あああ〜」
(合唱)全員楽器に「せ〜の」で入れ代わるよ。

(合唱)
(合唱)
(合唱)ワンツーせ〜の!
(合奏)あはははは!
(合奏)一人一人の個性をしっかり主張させながら不思議な一体感を生み出しました。

(合奏)
(合奏)終わりま〜す。
ワ〜ンツー
(合奏)ワンツーせ〜のばん!終わった。
ははははは。
(拍手)すごいすごい!面白い!今日はこのメンバーたちはばっと振るとああやって音楽の形になるから音楽になったような気がするでしょう。
音楽っていっぱいの人数でやると何かうまくいってるような感じがして…あれこそだいご味だと思うんですけどね。
うん。
大友流「アンサンブルのチカラ」頂きました!所変わって福島市。
大友さんは10代のころ暮らしたこの町で4年前から音楽フェスティバルを開催しています。
こちらの映像は東日本大震災発生から5か月後に開かれた第1回のフェスティバルの様子です。
事故のあった原発から多くの人が避難する中ひとときでも人を集めようと考え始めました。
「福島が外とつながり未来を考えるきっかけになってほしい」。
やばいやばいやばい!塾生が福島へ来たのは今年のフェスティバルの3日前。
どんな音を体験できるのか?とワクワクしていたら突然のどしゃ降り!実は大友さん超雨男なんです。
すげ〜雨。
降られた?
(塾生たち)はい。
訪ねた先は大友さんの実家。
元電器店です。
ここにスタッフと一緒に泊まり込んでフェスの準備を手伝うというミッション。
もちろん男女は別部屋です。
今日皆さんには…とりあえず手伝って下さい。
はい。
(塾生たち)はい。
あの〜はいそのうち何かいろいろ話したりもすると思いますけども緩くまずは。
塾生戸惑い隠せず。
渡されたのは楽器ではなくミシンと大量の風呂敷。
このあと塾生は「ひたすら」風呂敷を縫い合わせました。
この地味な作業丸二日続きました。
その間大友さんからは音楽に関する話一切なし。
あまりに単調な映像なので大幅に割愛させて頂きます!もっと音楽の関係するのをやるのかなとは確かに思ってますけど。
まあでもその活動の一環だと思えば別に。
はい。
ははは…。
正直。
そのころ大友さんは部屋に籠もってフェスの曲作り。

(ギター)ノイズミュージシャンの本領発揮中です。

(ギター)
(ギター)手伝ってる学生のみんなにもまだ何にも見えてないんだと思うけど。
(取材者)若干不安がってるんでちょっといじってあげて…。
そうだよね。
はいはい。
分かった分かった分かった。
音楽やりに来たのにみたいな。
(取材者)そうですね。
ねえネットでウィキペディアを調べるとすぐ出てくるけど。
うん。
じゃあちょっとそれは作戦なので。
そんなこんなでフェスティバル前日となりました。
塾生たちの努力の成果は10メートル四方の大風呂敷となりました。
これを12枚会場に敷き詰めます。
実はこの風呂敷大友さんたちにとって思いのこもったものなんです。
第1回のフェスティバルを開いた時被ばくを心配するお客さんへの配慮から会場を布で覆うことにしました。
日本全国に「いらない風呂敷や布を送ってほしい」と大友さんたちが呼びかけるとサッカー場を覆えるほど届いたのです。
この大風呂敷は今東京や札幌の音楽フェスティバルにも使われています。
大友さんは風呂敷に込めた思いを身近に感じてほしいと塾生に縫わせていたんです。
当たり前だよ。
今だって怖いって思う人がいたとしても俺は責めない。
当然だと思う。
だけど…最初は放射線の防護のためにやったけど多分会場を見た人は放射線防護のために最初に敷いたんだっていうの知らないと思うんだよね。
でもね俺知らなくていいと思ってて。
何か「放射線防護のためにこれやってるんです」って言うと何か「何々のためにやってる」になるじゃない。
でもそうじゃなくて…っていうのを俺は…今年はおよそ30の団体や個人から布が送られてきました。
みんなの思いがつながる風呂敷アンサンブルです。
これまで3日間ず〜っと準備を手伝ってきた塾生たち。
さすがにお疲れモードです。
ふふふふ。
三浦くん寝てる。
(塾生たち)ははは…。
フェスの本番が明日に迫り大友さんやっと音楽について語ります。
割とみんな簡単に言うじゃない。
「音楽はチカラがある」とか「役立つ」とかさ。
だけど…いやあるよもちろん。
なかったら人類は音楽やってこなかったと思うんだけど引っ掛かる。
すごい引っ掛かる。
そうだから俺「音楽のチカラ」って特に震災後に言われ出した。
その前にもね一度言われたことがあって。
それは恐らくそのずっとずっと前のベトナム戦争の頃に反戦歌がいっぱい出て。
え〜と例えばジョン・レノンの「イマジン」とかもそうだけどああいうのが戦争を止めたし音楽にそういうチカラがあるんじゃないかっていう前提で。
いや音楽チカラあると思うと確かに。
だけどそれっていい方に作用したことだけ言ってるじゃん。
戦争を止めたっていう。
でもちょっと待てよと。
そもそも戦争の時に…なってるの。
みんなデモに参加したことある人いる?この中で。
1人?何のデモに参加したことある?参加したっていうか辺野古基地建設の…。
そうかそうか。
沖縄のだね。
デモってさ何か「なんとか反対なんとか反対」ってやるよね。
あれを音楽だって思ってる人少ないと思うけど明らかにメロディーとリズムがあるんだよ大体。
メロディーとリズムがないと多分一緒に声を上げられない。
ヘイトスピーチってあるじゃない。
あそこにも音楽はある。
さっき言った意味で言えばコールをする人とそれに対して応える人。
明らかに音楽だよ構造は。
だから俺…だから音楽やる人はそのことに自覚的であるべきだと思ってて。
かつ同時にいつも俺はクエスチョンマークを持っててほしい。
う〜ん「音楽のチカラ」が怖いっていうのは意外だったね。
そうですね。
いい面しかイメージしてなかったからかもしれないね。
じゃあ音楽は怖いから大友さんの「未来塾」ももうやめましょう!やめちゃ駄目ですよ。
怖いから。
やめません。
やめない。
怖いチカラもあることを分かったうえでですね「アンサンブルのチカラ」を学んでいきましょう!それじゃあ次回は何を縫うんですか?もう縫いません。
縫わない。
いよいよ盆踊りフェスティバル本番でございます。
踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らなゃ損々…。
それ阿波踊りですね。
阿波踊り。
はい。
大友流盆踊りに秘められた「アンサンブルのチカラ」に迫ります。
(2人)お楽しみに!続いては「未来への芽」。
(富澤)東北を応援する若者たちの活動報告です。
東京六本木の夜を照らすキャンドルの灯。
東北の思いを伝える和紙キャンドルガーデンTOHOKUです
多摩大学3年の上村しおりです。
このイベントは震災の記憶を風化させないために企画しました!
私たちは東京の大学で日本の伝統文化を学ぶゼミのメンバー
こんにちは!
(一同)こんにちは!
イベントのために東北38の市町村を訪問し私たち自身ですいた和紙に「今の思い」を書いてもらいました
…という願いからですね。
イベント当日。
1人でも多くの東京の人に被災地の思いを伝えたいと道行く人に参加を呼びかけます
震災から4年半がたった今被災地で暮らす人が何を思っているのか。
現地で聞いた「東北の思い」を言葉でも伝えます
もう4年半もたったのに…
このイベントをきっかけに東北に足を運ぶ人が1人でも増えてほしいと思っています
これからも…。
(一同)東北の思いを伝え続けます!番組では「未来への芽」で取り上げる若者たちの活動を募集中。
皆さんどんどん応募して下さい。
詳しくは番組ホームページを見てね!2015/11/07(土) 11:20〜11:40
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾 “あまちゃん”作曲家・大友良英音遊び塾「アンサンブル」[解][字][再]

「あまちゃん」のテーマ曲を作った音楽家・大友良英さんが、今月の講師。大友さんは、あえて音楽を学んでいない学生を塾生に選んだ。そして変わった宿題を出し待ち構える…

詳細情報
番組内容
今月の講師・大友良英さんが出した宿題は、「身近なモノでオリジナル楽器を作ってもってくる」こと。6人の塾生が持ち寄った楽器の素材は、百均の台所用品から骨董店で見つけたヒョウタン、なぜか煎餅まで、さまざま。鳴らしてみると、予想通りバラバラ!しかし、大友さんの秘策と指揮により、見事なアンサブルに!?サンドウィッチマンもビックリ!そして大友さんが参加型フェスティバルを開く福島に招かれるが…【語り】吉本実憂
出演者
【出演】作曲家…大友良英,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸
音楽 – 民族音楽・ワールドミュージック

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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