この日鹿児島県のホテルで結婚披露宴が行われていました
地元出身の新郎新婦です
お色直しで退席
このあと列席者へのサプライズがありました
(ほら貝を吹く音)
えっ?ほら貝!?一体何が始まるのでしょうか?
こっ…これは!?
(司会者)新郎・一寛殿姫新婦・愛美君…
なんと新郎が直江兼続の甲冑姿で登場!
続いてケーキ入刀
刀でやるんですね!
これは一生の思い出になりますね〜
実はこれ「甲冑ウエディング」というサービス
さまざまな武将から選べますがやはり「愛」の字を掲げている直江兼続が人気だそうです
なんとこの「甲冑」鹿児島県が誇る伝統工芸品なのです
そうこの平成の世に戦国時代の甲冑を忠実に再現し作り続けている会社があるんです
鹿児島県西部に位置する薩摩川内市
ここに日本で唯一甲冑を量産する会社「丸武産業」があります
おはようございます
(一同)おはようございます
多くの人が地元出身の職人です
さてこの会社を取材するクリエーターは朝礼からの登場です
おはようございます
(一同)おはようございます書道家の涼風花と申します
この方が今回のクリエーター…
カルチャースクールの美文字講座や企業イベントでの書道パフォーマンスが大人気
また商品ロゴを手がけるなど幅広く書の魅力を伝える書道家です
というわけで今回は美人すぎる書道家涼風花が丸武産業を徹底取材!
会社はいかにして日本一の甲冑メーカーになったのか
その製造工程には驚きのこだわりが!
さらに甲冑を作るだけじゃない!?
なんと会社はテーマパークまで運営していました
さぁ戦国時代にタ〜イムスリップ!!
うおおぉ〜!
企業でさまざまな夢を抱き働く人々
それぞれの夢を重ね織り合わせて作られる企業の物語に気鋭のクリエーターが迫ります
鹿児島で甲冑を作っている丸武産業
書道家の涼風花さんが取材に訪れました
はい完成品見れるんですかはいどうぞ
平林さんの案内で事務所へ
うわすご…え〜っ!まあ武将の鎧とかが並んでますね
これが丸武産業で作っている甲冑・鎧兜です
(平林さん)どうぞ上がってご覧になってください
例えばこちらの直江兼続の鎧兜は1領150万円
お高いと思いますか?でもよ〜く見てください
細かいところまで緻密に職人の手仕事で作られているんです
ぜひきょうはひとつ着てみられんですか?えっいいんですか!?着たい着たいです!じゃああとでご用意させて頂きますんで
こうした甲冑は趣味としての観賞用はもちろん結婚披露宴などイベントへのレンタルさらにはさまざまな映画やドラマの衣装として使われています
最近では自治体主催のお祭りからの引き合いも増え一度に大量の注文が入ることもあるんだとか
そんな甲冑一体どうやって作っているのでしょうか?
最初に案内された部屋は…
(涼さん)失礼しますあがって頂いて
(涼さん)失礼します
まずは兜から
これ鉄板を組み合わせてできています
最初の作業は鉄板を三角形に切り出すところから
切り出したらそれを曲げていくのですがその方法は企業秘密
職人技で鉄板をこんな風に加工
これをそのまま張り合わせるのかと思いきや
そこで何が始まったのかというと…何やら金槌で板の端を叩き始めました
こうすると…
すごーい!
これを一枚一枚貼り合わせ溶接して兜ができています
ここで平林さんがある物を見せてくれました
出てきたのは江戸時代に作られた本物の兜
先人たちの技を実物から研究して再現する
だから丸武産業の鎧兜は高く評価されているんですね
(平林さん)もう一つ重要な糸ですね
(涼さん)糸だ!
続いて案内されたのは…
目に楽しいこちらの機械
細い糸を複雑に組み合わせ美しい模様の紐が織られていきます
甲冑に使うさまざまな紐はここで編まれているのです
こちら担当の大前さん
お仕事のやりがいを話してくれました
そうですね〜
甲冑作りはチームワークが大事だと教えてくれました
プレス機がずらりと並ぶこちらは…
実際今…
(涼さん)本当だおぉカワイイ
機械場では鉄板をプレスして甲冑の大小さまざまなパーツを作っています
その中にある特徴的なパーツがありました
この六角形のパーツ何だと思います?
その答えはのちほど
増設に増設を重ねた工場の奥で行われていたのは塗装作業でした
作ってきたパーツに錆止めを塗りその上から色をつけます
そして…
(涼さん)おぉキレイ
これは…
塗装を終えると仕上げ作業に入ります
こちらは最終仕上げの場所大部屋
さまざまなパーツをつなげる作業が行われています
小さな鉄板
こうやって縫い合わせるんですね
手作業での針仕事
女性の職人さんの力が甲冑づくりを支えています
(涼さん)あっえっもしかしてこれ?おぉ〜!
(平林さん)これ全部入ってます
(涼さん)どこ?
(平林さん)どこかわかります?
(涼さん)ここに入ってるんですか
(涼さん)1個1個?これがどこの部分になるかえ〜なんか肩…ん〜正解ですこう?おっ合ってるんですか?合ってます合ってます
ちょっとその作業を拝見
なんとこの六角形の小さな鉄板ひとつひとつ職人さんの手で中に入れ丁寧に縫い込んでいました
でもなんでそこまでするんですか?
これは実際の鎧で使われていた身を守るための工夫
目に見えないところまで徹底して本物にこだわる事で単なる模造品ではなく威厳と格調を備えた工芸品としての鎧兜になるのです
そもそもなぜ丸武産業では甲冑を作るようになったのでしょうか
社長に話を聞きました
今現在88歳なんですけどもで最初…
(涼さん)あっそうなんですか
(社長)そうなんです
(社長)そうですそうです
もともと竹の釣りざおを作る会社として社長の父が1958年に創業
社名は読み方は同じですが竹の字を使っていました
会社は成長を続けて行ったもののやがて転機が
だんだんと…
(涼さん)ああはいしなる…はいそうですああいう…
竹ざおが売れず…
そんな折会長の趣味が会社を救いました
あ〜もとから好きだった
(社長)そうですよ
(涼さん)えぇ〜
会長は6,000円で買った甲冑を修理したところ14万円で売れたことからこれが商売になると判断
竹ざおづくりから甲冑づくりに方向転換しました
いつしかそれが評判となり映画会社からの注文が舞い込むように
相当…ええ
そうした実績が認められ以後時代劇甲冑の定番に
2006年今の社長になって社名を変更
武士の「武」を使う「丸武産業」に
実は現在甲冑製造以外にもある事業を展開しているというのでその現場へ
え〜
そこは本社から車で15分
えっ!?ちょっとちょっとちょっとえぇーここなんですか?戦國村?
ここはなんと丸武産業が運営するテーマパーク戦國村
中を見てみましょう
いや〜すごいですね!
4,000坪の敷地には天守閣もあり甲冑製造の一部も見学可能
さらに
歴史的な場面を蝋人形で再現
もともと創業者である会長のコレクションを展示し甲冑をアピールする観光施設として1990年にオープンしたのがこの戦國村です
ここで涼さん念願の真田幸村の甲冑を試着させてもらうことに
(涼さん)よろしくお願いします
甲冑を着た記念にちょっとしたお芝居をしてもらおうと平林さんが台本を書き涼さんに演出をつけてくれました
受け取った前見た立ち上がると…
(ほら貝を吹く音)あ〜よかったです
甲冑を販売するだけでなく自治体のお祭りなどイベントの演出も手がけています
一方でこの戦國村開演当初はにぎわったそうですが実は現在は日に1組も客が来ないようなお荷物物件
そこで…
うちの息子になるんですけども
社長の息子3代目の智隆さんが陣頭指揮を執り2年後にリニューアルすることが決まっています
最後に社長の信念を伺いました
先人たちから学び復活させ不断の努力を続ける
甲冑の魅力を広く発信していくことも忘れない
丸武産業はそんな企業でした
さて最後に涼風花さんから従業員のみなさんへ書の贈り物
ありがとうございますお願いします
書道家の涼風花さん
一体どんな文字を書くのでしょうか?
はい!すごい…!
(拍手)ありがとうございます
(拍手)丸武産業さんの「武」という文字でもありますが武将の「武」でもありますこの文字をそのままではありますが選ばせていただきましたこの文字は武器のホコタテの戈の部分と止まるという部分が組み合わされてできた漢字です止まるという漢字は土の上にドンと足跡がついている姿を表しているんですねそれはしっかりと前に進んでいるということを表していて丸武産業さんのしっかりと前に進んで進化していくという姿を見させていただいてこの文字がぴったりだと思って選ばせていただきましたこれからも日本にそして世界に日本の文化を広めていただきたいと思いますきょうは1日ありがとうございましたありがとうございました
(拍手)
涼風花作「武」
丸武産業に贈るひと文字
旬の小鉢が大好きな豆助
2015/11/07(土) 12:30〜13:00
テレビ大阪1
日経スペシャル 夢織人 〜小さなトップ企業〜[字]
「時代劇支える凄腕職人集団」黒澤映画「乱」の甲冑はココが作った!儲けたカネでお城まで購入▽美人すぎる書道家涼風花が公開パフォーマンス
詳細情報
番組内容
丸武産業(鹿児島県)甲冑製造
時代祭から映画やテレビの時代劇、果ては披露宴の衣装まで、本物にこだわる鎧兜の
全貌をお見せします。
世界の黒澤監督を呻らせたそのコダワリの職人技とは?
出演者
ナレーション キムラ緑子
書道家 涼風花
音楽
「Cheer Up!」(作詞・作曲)田中雄也
制作
【製作】テレビ大阪 BSジャパン 日経映像
ホームページ
www.tv−osaka.co.jp
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 経済・市況
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