トップページ科学・医療ニュース一覧体に貼り付けられる体温計を開発
ニュース詳細

体に貼り付けられる体温計を開発
11月10日 5時12分

電気を通す特殊なインクを使って、体に貼り付けられる薄いシート状の体温計を東京大学のグループが開発し、医療分野などへの応用が期待されています。
この体温計は、電気を通す新しい素材の研究を進めている東京大学の染谷隆夫教授のグループが開発しました。
グループでは、“電気を通すインク”のひとつとして、熱によって膨張する物質を加えたものをつくり、温度の変化にあわせて電気の通り方も変化させることに成功しました。
このインクを薄いプラスチックのシートに印刷すれば、印刷した部分が温度センサーとなり、体に貼り付けられる体温計の開発につながったということです。
この体温計は、誤差が1度の50分の1以下と高精度で、体のさまざまな場所に同時に貼り付けられることから、グループでは、手術後の患者で炎症による発熱が起きていないかチェックするなど、医療分野などへの応用が期待できるとしています。
研究グループの横田知之特任助教は、「材料はとても安く、印刷の方法も簡単なので、あと数年で実用化できるのではないかと思う。医療分野以外にも、例えば、スキーウエアの開発段階で体のさまざまな部分の保温効果を調べるなどアイデア次第で幅広い分野に応用できる」と話しています。

関連ニュース

k10010299961000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ