第30回 国民文化祭・かごしま2015 2015.11.07


♪〜Jリーグ中継をお伝えしました
皇太子ご夫妻がご入場されます
(拍手)
主催者を代表し馳浩文部科学大臣の挨拶です
国民文化祭は国民の皆様が日頃から行っている文化活動を全国的な規模で発表し交流することで文化活動への参加意欲を高めるとともに新しい文化の創造を促すことを目的とした日本最大の文化の祭典です。
昭和61年から開催地の文化的な特色を生かして毎年開催しており本大会で30回目の節目を迎えることとなりました。
本大会の開催に当たり格別の御尽力御協力を頂いた鹿児島県開催市町村文化団体をはじめ関係する多くの皆様に深く感謝申し上げるとともに大会の成功を心から祈念いたしまして挨拶といたします。
同じく主催者を代表し第30回国民文化祭鹿児島県実行委員会会長の伊藤祐一郎鹿児島県知事の挨拶です
鹿児島県は南北約600キロメートルにわたる広大な県土に世界自然遺産の屋久島サンゴ礁や希少な野生動植物が見られる奄美大島などの特色ある島々紺碧の錦江湾に浮かぶ桜島や霧島等の火山など雄大で多様な自然を有しております。
こうした環境のもと古くからその地理的特性を踏まえて諸外国との様々な交流がなされ併せて広く世界の動向についても目を注いできました。
このような特色を有する鹿児島県で開催いたします国民文化祭は離島をも本格的な舞台とする初の大会であり個性ある歴史や食の宝庫である鹿児島を象徴した食文化離島の魅力などを発信する155もの多彩な事業が県内43全ての市町村で繰り広げられます。
第30回の節目にふさわしい記憶が残る大会となるよう念願いたしております。
皇太子さまのおことばです
この鹿児島の地において全国各都道府県さらには海外からも様々な文化活動に取り組まれている方々を迎え第30回の節目となる国民文化祭が開催されることは誠に喜ばしいことであります。
関係者の皆さんが開催のために払われた努力に対し心から敬意を表します。
東日本大震災から4年余りがたった東北の被災地では多くの方々が今なお困難な状況にあります。
文化芸術の持つ大きな感動と活力により一刻も早い復興を成し遂げようとされている被災地の方々に勇気と明るさを与えるものとして国民文化祭が大きな役割を果たすことを期待しております。
このような取組を通じ人と人の絆や地域の連帯感が深まるとともに新たな文化を創造していく場として「国民文化祭・かごしま2015」が大きな成功を収めることを願い私の挨拶といたします。
(拍手)これより開会宣言を行います。
サテライト会場とここ鹿児島会場をライブ中継で結んだ3会場でのリレー式宣言です。
黒潮で結ばれた県民の絆を海を越え熱いメッセージで紡ぎます。
それでは皆さんよろしくお願いします。
私たちのふるさと「かごしま」を悠久の時をかけ包み込んできた母なる黒潮は…。
個性的で多様な文化そして心豊かに生きる人々を育みました。
伝統と異文化の融合受容の精神が支えし「進取の心」。
産業国家日本の礎を築いた先人の偉業を生みし「維新の心」。
南北600キロにわたり息づく人と人人と地域の絆を紡ぐ「結いの心」。
そして全国からお迎えする皆様と想いはひとつ「文化を愛する心」。
心と心を繋ぎ「本物。
鹿児島県〜文化維新は黒潮に乗って〜」のテーマの下…。
「第30回国民文化祭・かごしま2015」の開幕をここに…。
(一同)宣言します。
・「われは海の子白浪の」・「さわぐいそべの松原に」・「煙たなびくとまやこそ」・「わがなつかしき住みかなれ」
(義治)・「生まれてしおにゆあみして」・「なみを子守の歌と聞き」・「千里よせくる海のきを」・「吸いてわらべとなりにけり」
(洋子)ねえ何それ?「われは海の子」だよ。
知らないの?洋子。
それは知ってるけど今の歌詞聞いた事ない。
あぁ2番だよ。
作詞は鹿児島県出身の宮原晃一郎って人。
へ〜それじゃあの有名な歌は鹿児島の海をイメージしてるのかもね。
「千里よせくる海のきを吸いてわらべとなりにけり」。
はぁ〜スケールでっかすぎだよな。
昔の人はよかったねぇ夢が見られて。
え?義治夢ないの?夢ねぇ…。
そりゃ小さな頃はあったけど親が会社やってるから卒業と同時にその会社に就職って決まってるんだ。
俺は気楽な3代目ってやつ。
でもそれは親とはいえ人の敷いたレールじゃないの?人の敷いたレールねぇ。
でも今の時代安定が一番だろ?義治はそれでいいわけ?それでいいも何も道が決まってるんだからジタバタしてもしょうがない。
で洋子は?私は鹿児島を出たい。
え!何でわざわざ。
鹿児島に残った方が楽だぜ。
私はね鹿児島人でも日本人でもなく一人の地球人として生きていきたいの。
だから卒業したらすぐに海外に出て視野を広げたいんだ。
スケールでっか!まるで大海原を行くヤシの実みたいだ。
あれ?これってヤシの実じゃない?え〜!ほんとだ。
どうしてこんな所に。
あ穴があいてる。
どれどれ。
ん?わわわわ〜!な…何だこれ?どうなってんの?目が回る。
うっ…。
・「はるか彼方太陽の島より」・「流れ来る」・「ヤシの実誘う不思議なものがたり」・「黒潮の道を辿りし者たちよ」・「時を越えてその答え探したまえ」・「Ah想いは風を集め海原走る」・「誓いの帆をなびかせて進め若人よ」・その身を委ねよ黒潮に。
その目で確かめよ本物を。
その心で感じよ鹿児島を。
夢を語るのはそれからでも遅くはない。
船が進んでる!出航!おお〜!
(拍手)だから私は島を出たくないわけ。
ずっとここにいて和オジから島の唄をもっと習いたいっちば。
そんな事言ってもね島には高校ないし。
そんなに学校大事なわけ?私には島の暮らしの方がもっと大事っちょ。
困ったねぇ。
ちょっとお父さん何か言ってあげてよ。
うん…。
もういい!・「面影ぬ立てィばヨイスラ」・「面影ぬ立てィばヨイスラ」・「泣きがでィやすィるなスラヨイスラヨイ」あっあ…ごめんなさい。
驚かせるつもりはなかったの。
あなたの唄がすばらしすぎて思わず立ち聞きしちゃって。
でも何だか少し悲しそうだね。
この島には高校がないっちば。
周りの人はみんな進学を勧めるんば。
私この島を離れたくないっち思うんどね。
島?そう加計呂麻島。
加計呂麻島って…あっ奄美大島の南だ!いつの間にこんな所に来ちゃったの?俺たち。
さっき和オジって言ってたけどもしかして唄の先生?はい。
私がとってもお世話になっている島唄の先生よ。
はげ〜もうほんとすてきな方っちょ。
その先生もやっぱり島を出る事を勧めてるわけ?和オジはな〜んも言わんちょね。
黙って聞いてるだけ。
きっと私の事なんかどうでもいいんど。
・「親ぬ論すィぐゥとゥやヨイスラ」・「親ぬ論すィぐゥとゥやヨイスラ」
(師匠の娘)・「スラヨイスラ」
(師匠)・「身ぬ上ぬ宝スラヨイスラヨイ」
(師匠の娘)・「スラヨイスラヨイ」・「スラヨイスラ」莉子ちゃんあなたは島の誇りだから自信を持って外で頑張りなさい。
ほら見てごらんみんなあなたを見てるよ。
あなたがどこにいても島の結いの精神でつながってるからね。

(拍手)風が出てきた。
波も高くなってきたみたい。
えっ雷まで…。
・「たぎる風が天に昇り空を焼く」・「燃え上がる雲は恵みの雨落とす」・「黒潮のうねり運びし者たちよ」・「時を越えて新たな道示したまえ」
(叫び声)義治!うっうっ!あぁ〜!あっ船が!あっ!あ〜!・新たなるものを運びくる黒潮。
異文化への玄関鹿児島。
そこにはいつも時代を先取りする先人たちがいた。
(銃声)時堯漂着した明の船の修理は進んでおるのか。
はい。
島の者が必要な部材を提供し修理を進めております。
時に父上!南蛮人が持ち込んだ鉄砲の事じゃの。
はい。
あのような威力のある武器を私は見た事がありません。
あれはひょっとすると日本の勢力図を大きく変えるかもしれません。
そのようなものがこの種子島にのぉ。
この機会を逃してはなりませぬ!大金を払ってでも鉄砲を譲り受けその仕組みを一から学ぶ事が肝要かと存じます。
学んでいかがする。
この島で鉄砲を作るのです!それで歴史を変えるか!いえ歴史を変えるなどと大それた思いはございません。
思うままにするがよい。
ん?何じゃ。
明の船に乗っていた者たちか?おい洋子!洋子こっちだ。
洋子起きろって!な…船!船!船…!あ…誰?いやそれはこちらの質問じゃ。
どこから来た?あっうち?うちは城山ハイツの305号室よ。
洋子少しは空気を読めよ!あっ…はいそうです。
船に乗っていた者です。
ほら立って。
それにしても面白い格好をしておるの。
今の話を聞いておったのか?あ…すみません…立ち聞きしちゃいました。
その…どなたとお話をされていたのですか?我が父恵時様とじゃ。
そういうあなたは?種子島第14代当主時堯である!種子島…?時堯って確か鉄砲の…。
あっ…あっあぁ…せ…戦国時代だ!えぇ!?えぇ!?いつの間にこんなところに来ちゃったの俺たち?
(せきばらい)え〜先ほどの話ですがあれはポルトガルから伝来した鉄砲の事ですよね?うむ。
あの不思議な火筒を学び受け入れんとするお許しを父に得ていたところだ。
父上は人の意見など聞かない頑固な性格。
安定を考え挑戦しないようではこの国に未来はない。
耳が痛い。
その父を説き伏せるのに苦労したわ。
もうよいか?わしは忙しい。
何せこの島にはいつも新しいものが押し寄せる!さあ島の衆!種子島の進取の心を今こそ見せるのじゃ!
(銃声)わしらに力を貸してくれ!もちろん!ほらっほらっ頑張って!そう!みんなほら立ち上がって!さあ皆の者!力を合わせて共に立ち上がろうぞ!そうだ!しっかり!
(時堯)うあぁ〜!時堯さん!うあぁ〜!みんな力を貸してくれ!力を合わせるんだ!頼む!力を合わせようよ!ねっ!もう少しだ!どんどん行くぞ!
(時堯)さあ帆を上げろ!もう少しだ!声を合わせろ!心を一つに!上げろ!せ〜の!
(時堯)もう少しじゃ!あと少しだ!ふんばってくれ!頑張って!せ〜の!帆が上がってく!
(掛け声)ハッ!
(拍手)う〜ん…はぁ…。
おいあんな所に小さな船が…。
ほんとだ。
あっ…わっわっわっ…あ〜!ちょ…ぶ…ぶつかる〜!
(吉之助)お〜っと危ない!危機一髪じゃった。
たまげたたまげた。
今の声…。
大丈夫かなぁ?聞こえた?驚かせてしまって申し訳ない。
何せ久しぶりの帰郷なもんでな桜島が見えるのを今か今かと舳先に伸び上がって眺めておったらお主たちの船に気付かんかった。
ハッハッハッ!僕たちの方こそすみませんでした。
すみません。
どこかに行かれていたのですか?うん。
徳之島沖永良部島に2年ばかり。
ご旅行か何かですか?旅行!?ええ…。
我が国存亡の危機に旅行など思いも寄らぬ事を!あすみません。
はやる思いを抑えきれず久光公の命に背き京へ向かってしまった。
その事でお叱りを受けた結果じゃ。
ハッハッハッハッ!幕府の権威が揺らいだ今こんままではこん国は危機的状況になってしまう。
こん状況を防ぐために我が薩摩藩も動かなければならんのだ。
でかい。
話がでかすぎる。
時代じゃ。
そういう時代なのじゃ。
こん時代に生まれたおいたちは今なすべき事を真剣に考え実行するのみ。
今なすべき事…。
「敬天愛人」。
人にはそれぞれ天から与えられし天命がある。
だから人はまず天を敬うべきである。
天は人々を皆平等に愛してくれるものであるから天命を自覚する事はすなわち天と同様自らも人を愛する事が肝要である。
敬天愛人…。
あのあなたのお名前は?大島吉之助でごわす。
大島吉之助って確か…。
おおっ桜島じゃ!懐かしか〜!戻ってきたんだ!何だろう桜島が前と違って見えるぞ。
何だか俺の中で大きな力が沸々と湧いてる気がする!ちぇすと〜!旅はどうであった?その声は…?この地の歴史を眺めてきたクスノキのじじいじゃ。
どうじゃ鹿児島は何もない世界であったか?ううん。
それどころか…。
動いていた。
黒潮のようにダイナミックに桜島のように熱く力強く。
はるか黒潮を見晴るかすその海岸には多くの若者たちが立っていた。
西郷どんも大久保どんも。
あ西郷どん!そうだ大島吉之助って西郷隆盛の別名だ!そうか!そしてお前のじいさんもな。
えっ俺のじいちゃん?新しい事業の船出を前に「これは天命なのだ…」と自らに言い聞かせ武者震いしておったわ。
じいちゃん…。
じいちゃんも不安だったのかな。
みんなそれぞれに悩んできたのじゃ。
泣こよかひっ飛べ!お前たちはこの黒潮の海の子じゃ。
・「われは海の子白浪の」・「さわぐいそべの松原に」・「会いたいあの笑顔に」・「背中押してくれた人よ」・「進もう風を感じて」・「海の向こう南の息吹」
(義治洋子)・「迷ったときは足下を見つめ直そう」・「自分だけの“本物”を探す旅に出よう」・「あぁ雲流れ」・「大空にカモメが舞う」・「母なる大地が育んだ風を抱いて」・「あぁ胸の奥刻み込めあの約束を」・「この海に生きた証」・「黒潮の民の誇りつなぐことを」決めた!私やっぱり鹿児島に残る。
え!?あれだけ嫌がってたのに?私自分のふるさとの事を何にも知らなかった。
ちゃんと足元にある宝物を知ってから自信を持って世界に羽ばたきたいの。
だから地元の大学に進学して一から鹿児島の事を勉強する。
洋子らしいな。
俺は…俺は鹿児島を出る事に決めた。
お父さんの会社は?俺分かったんだ。
安定が第一だって思ってたけど俺だって鹿児島の発展に貢献したい。
そのためには今の自分じゃ力不足だって。
俺のじいちゃんは一人で海を渡って何もないところから今の会社をつくった。
そこに甘えてちゃ駄目だ。
まるで維新の志士みたいね。
ああ。
時堯さんや西郷さんから直接この手にバトンを受け取ったんだ。
あの桜島のようにスーパーでっけぇ男になって未来の鹿児島をつくるぞ!せ〜の!
(2人)ちぇすと〜!・「あぁ今ここで誓いたい未来の僕へ
(私へ)」・「この手で切り開くこと」・「揺るぎない夢を描くこと」・「あぁこの体をめぐりゆく熱い血潮は」・「時を越えて伝わる」・「黒潮の民の記憶」・「あぁ届けようこの歌を仲間たちへ」・「繋がり確かめた黒潮の民の想い」・「あぁ海原越えて」・「あぁ響き渡れ」
(拍手)2015/11/07(土) 16:05〜16:50
NHK総合1・神戸
第30回 国民文化祭・かごしま2015[字]

「本物。鹿児島県〜文化維新は黒潮に乗って〜」をテーマに掲げ、鹿児島の郷土色あふれる魅力を集約して行われた開会式とオープニングフェスティバルの模様を伝える。

詳細情報
番組内容
「本物。鹿児島県〜文化維新は黒潮に乗って〜」をテーマに掲げ、鹿児島県が誇る自然・歴史・伝統・文化など、郷土色あふれる鹿児島の魅力を集約した開会式とオープニングフェスティバル。鹿児島市のメイン会場に加えて、奄美大島と種子島のサテライト会場とも中継で結んで行われたフェスティバルの模様をダイジェストで伝える。

ジャンル :
情報/ワイドショー – イベント
ニュース/報道 – ローカル・地域

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