こんばんは。
中国と台湾が、1949年に分裂して以来、初めてとなる首脳会談が、先ほどシンガポールで開かれました。
会場となったホテルから中継です。
宮崎さん。
中国と台湾は、いまだに互いを主権国家として認めていません。
そうしたことから先ほど行われた会談では、互いを肩書でなく、さん付けで呼び合いました。
本質的な対立部分は、いわば棚上げした形で、66年にわたる分断で初めてとなる歴史的なトップ会談を実現したわけです。
中国の習近平国家主席と、台湾の馬英九総統は、まず笑顔で握手を交わしました。
そのセレモニーが終わると、会場では、詰めかけたメディアから、おーっというどよめきが上がりました。
会談の冒頭で、双方とも笑みを浮かべながら、このようなやり取りで、歴史的な会談の融和ムードを盛り上げました。
そして、中国の習国家主席は、就任以来、繰り返し使っている、中華民族の偉大な復興を実現したいということばで、意義を表現しました。
今回の会談の背景には、来年1月に予定されている、台湾総統選挙で野党の民進党の候補がリードしていることが考えられます。
中国と距離を置きたい民進党は、今後、台湾の独立を志向する可能性がゼロではありません。
しかし、中国は台湾の独立など、決して許すわけにはいかず、中国との良好な関係を続けることこそが、台湾の平和と安定の基礎だというメッセージを中国との関係改善を望んだ、馬英九政権を評価する形で送り、独立志向を持つ勢力をけん制したいものと見られます。
一方、台湾の側からすれば、馬英九総統にとって、まもなく8年になる、任期の総決算としての歴史的な会談になりますし、次期総統選挙で、与党・国民党の候補への追い風にしたいものと見られます。
宮崎さん、今回の歴史的な会談で、どういう成果が期待されるんですか?
今回は、共同声明の発表などは予定されていませんで、いわば双方のトップが会ったということが成果といえます。
このあと、中国、台湾がそれぞれ別々に記者会見をしますけれども、互いの指導者が、中国と台湾の現状維持を確認し合った点を強調するものと見られます。
一方、記者会見を開くのは、台湾側は馬英九総統自身ですが、中国側は習近平国家主席ではありません。
そこには総統として、会談の意義をアピールしたい馬英九氏に対し、国として実利を取りにいったという中国という思惑の違いがありそうです。
次です。
東芝は一連の不正会計問題に責任があったとして、歴代3社長と財務担当役員2人に対して、総額で3億円の損害賠償請求の訴えを起こしたと発表しました。
東芝は、西田前相談役、佐々木前副会長、田中前社長ら、歴代社長を含む5人の元役員に対して、連帯で3億円の損害賠償請求の訴えを起こしました。
東芝は、不正会計による損害は10億円と見ていて、今後の調査で、5人への請求も増額される可能性もあります。
また幹部従業員中心に、11月9日付で、26人に減給などの懲戒処分を科す方針です。
一方、4月から半年間の営業損益はグループで904億円の赤字となりました。
赤字の要因の一つとなっている家電、テレビ、パソコンの事業方針については、縮小、撤退など、近く結論を出す方針です。
住吉会系の暴力団組長の男らによる療養費の詐欺事件で、組長の男らが、架空の患者となる協力者などを使って、不正請求を繰り返し、数千円から数万円の報酬を渡していたことが分かりました。
午前10時半です。
警視庁の捜査員が、住吉会本部に家宅捜索に入ります。
警視庁は、容疑を裏付けるため、住吉会の本部事務所など、関係先9か所を家宅捜索しました。
この事件は、住吉会系暴力団組長の三戸慶太郎容疑者ら、男女16人が、東京・杉並区にあった接骨院で、架空の患者の名義などを使い、療養費の不正請求を繰り返し、自治体などからおよそ45万円をだまし取ったとして逮捕されたものです。
その後の捜査関係者への取材で、三戸容疑者らは、架空の患者となる協力者や、協力者を紹介した人に、数千円から数万円の報酬を渡していたことが分かりました。
三戸容疑者らは、杉並区の接骨院を、2011年6月に開業していますが、開業直後には、架空請求が始まっていたということです。
警視庁は、三戸容疑者らが、不正請求する目的で、接骨院を開業したと見て、調べています。
ロシアの旅客機墜落を受けて、フランスメディアは6日、操縦士らの音声などを記録するボイスレコーダーに、爆発音が録音されていたと報じました。
フランス国営放送は6日、回収されたボイスレコーダーの解析に携わった関係者の話として、ボイスレコーダーに爆発音が録音されていたと報じました。
爆発は機体の故障などによるものではないと分析しているということです。
また、AFP通信は、機体は墜落直前まで正常だったものの、突然、機内の気圧が下がったほか、機体の残骸には、内側から外側に向かって穴が開いているなどの証言を報じ、こうした状況から墜落の原因は、爆弾テロである可能性が高まったと伝えています。
こうした中、ロシアのプーチン大統領は6日、エジプトとロシアを結ぶすべての便の運航を停止することを決めました。
墜落の原因を巡っては、欧米がテロの可能性を指摘する中、ロシアは慎重な姿勢を示してきましたが、対策を取らざるをえなくなった形です。
一方、アメリカの国土安全保障省は6日、エジプトなどからアメリカに向かう民間機の保安検査を強化すると発表しました。
対象となる空港など特定していませんが、乗客の荷物検査を拡大し、特定の空港での警備にアメリカが支援を行うということです。
さて、海猿として知られる海上保安庁の特殊救難隊に、5人の新人隊員が加わりました。
1人の隊員として認められるまで、厳しい訓練を受ける新人たち。
その現場を取材しました。
今週月曜日、オレンジ色のユニホームに身を包んだ、5人の精鋭たちの姿がありました。
修了証書、稲葉亮太。
平成27年度、特殊救難業務研修を修了したことを証する。
彼らは海猿として知られる、海上保安庁特殊救難隊の新人隊員。
この日、訓練を修了したことで、特救隊員として、救助現場の第一線へ出動することが認められました。
特殊救難隊は、海上での火災や事故に対応する、海難救助のスペシャリストたち36人で構成されています。
海を舞台に救助活動を行う特殊救難隊。
しかし、その活動の範囲は、徐々に陸地へも広がってきました。
鬼怒川の堤防が決壊した関東・東北豪雨。
特殊救難隊を中心とした、海上保安庁のチームは、取り残された住民99人を救いました。
障害物が多い中での救助でしたので、ワイヤーが引っ掛かったりしたら、もう次のつり上げ救助は行えないですし、ヘリコプターの墜落という危険性もあったり、陸上でも要請があれば、もうやれるという、ふだんからの訓練をしてますので。
設立から40年で、およそ2500人を救助した特殊救難隊。
求められるニーズが変わる中、高い技術を保つには、独り立ちまでの厳しい訓練がありました。
ロックよし!ピンよし!カラビナ安全環よし!
海難救助の最前線で働きたいと志願した新人隊員、平澤大輔さん。
断崖絶壁の場所に船が座礁したことを想定し、ロープを使った降下訓練を行います。
ふらふらふらふら、自分で迷ってるの分かる?安定した姿勢でできてないじゃん、結着。
はい。
次、ヘリ乗るんだからな。
はい。
しっかり意識していけよ。
よし、了解!
揺れる船内に降り立つ際、自分の体をいかに安定させるかが求められます。
さらにこの日は、プールを海に見立てて、高波を作り、救命ボートに避難している人を助ける訓練が行われました。
ヘリで現場に向かったことを想定し、つり上げて救助します。
新人隊員、川崎武久さんも、飛行中のヘリから、救命ボートに降りようとしますが、時間がかかって、ボートを通り越してしまい、降り立つことができません。
何しに行ったの!
ライフに降下しに行きました。
降下できなかった、見たか?ラフトが浮いたの?
見ました。
ヘリが直上突っ切ったらひっくり返るぞ。
殺しに行ったようなもんだよ。
厳しい訓練は、この日、およそ8時間続きました。
そして。
今週月曜日に行われた修了式。
川崎さんと平澤さんも、7か月の訓練を終え、晴れて特殊救難隊のメンバーとして認められました。
やはりその現場をイメージして、今まで厳しい訓練を、私たちは耐えてきたので、いち早く現場に出て、一人でも多くの人を救えるように、頑張っていきたいと思っています。
人命救助という厳しい現場での5人の活動が始まります。
スポーツです。
巨人の宮崎秋季キャンプがスタート。
高橋由伸新監督が、就任後、初めてユニホーム姿を披露しました。
監督として臨む、キャンプを前に、まずは散歩に出かけた巨人の高橋由伸新監督。
来年のこととか、シーズンのこと考えれば不安だろうけど、きょうに関しては別にね。
その後、選手時代と同じ、背番号24のユニホーム姿で、グラウンドへ入ると。
新監督として選手たちに声をかけ、秋季キャンプをスタートさせました。
早速、トレーニングでは、みずからバットをスイングし、直接指導する姿も。
高橋ジャイアンツの秋季キャンプは、今月20日まで行われます。
リオデジャネイロオリンピックの出場権をかけた、7人制ラグビーのアジア予選が開幕。
予選A組の日本が、初戦で台湾と対戦しました。
前後半7分ずつで争われ、1日で3試合行うハードスケジュール。
それでも15人制にも負けない練習を積んできたという日本は、試合開始直後、ハーフウエーライン手前で、ボールを受けた松井選手が一気にトップスピードに。
広いフィールドを走り抜け、先制のトライを奪います。
すると今度は、大きく右へ展開。
巧みなパス回しで再び、松井選手がトライを決めます。
さらにワールドカップメンバーから唯一出場した藤田選手が、ワンツーで抜け出してトライ。
前半を26対0で折り返します。
アタックいいので、もうちょっとコミュニケーション取ってみんなでやりましょう。
こう、ハーフタイムで声をかけた藤田選手のトライなどで後半も危なげない試合を見せた日本。
38対0と台湾を圧倒します。
そして先ほど行われた、シンガポールとの第2戦も、66対0と完勝の日本。
連勝スタートとなりました。
きのう、ズワイガニ漁が解禁された石川県では、鮮魚店などで、きょう、初物が並びました。
北陸新幹線の開業後、初めてのシーズンとあって、市場には大勢の買い物客が訪れました。
さあ、カニ解禁、カニ解禁!
はい、はい、はい、カニシャワー、カニシャワー。
きのう漁が解禁されたズワイガニ。
金沢市の近江町市場にある鮮魚店では、ことしは北陸新幹線の開業効果も手伝って、仕入れ値が全体で2割ほど上がったといいます。
中でも地元で人気があるメスの香箱ガニは、飲食店向けの需要が高まり、こちらでは100グラム850円の値がつけられていました。
一方、加能ガニとしてブランド化されているオスのズワイガニは、1杯4500円から、大きいもので1万5000円と例年並みということです。
中間ぐらいのところが、リーズナブルなところが、ちょっと少し高めになってますかね。
ちょっとお高いかなと思いましたけど、初日にしてはね。
でも、食べたいから買いましたけど。
市場では、カニをたっぷり使った海鮮鍋も販売され、観光客らが冬の味覚に舌鼓を打っていました。
さて、冒頭でもお伝えしましたが、中国と台湾が1949年に分裂して以来、初めてとなる首脳会談が、先ほどシンガポールで開かれました。
会談では、互いを肩書ではなく、さん付けで呼び合いました。
2015/11/07(土) 17:00〜17:30
読売テレビ1
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