≫ボクシング村田諒太の第8戦が行われるアメリカ・ラスベガスです。
オリンピック金メダルという実績を引っさげプロに転向してから、およそ2年。
ついにこの場所までやってきました。
いよいよ日本の村田諒太が本場ラスベガスのリングへと上がります。
試合前から全ての行事がまさに規格外のスケールで行われ初めて体験するラスベガスクオリティーに村田自身も、こんなにワクワクしたことはないと少年のように目を輝かせていました。
ファイトマネー300億円を超える世紀の一戦メイウェザー対パッキャオもここラスベガスで行われたように現代ボクシングにおいてこの舞台は、いわば世界の中心。
全てのボクサーの憧れるこの場所でいつかメインイベントを務めたい。
プロ転向当時から常々そう口にしていた村田。
その夢へ近づくためには今から行われるラスベガスでのデビュー戦で村田諒太という存在を全世界に向けて示さなくてはなりません。
この一戦を夢へのデビュー戦と位置づけている村田。
大いなる夢にたどり着くための負けられない、初めの一歩。
ラスベガスデビューマッチ。
世界が見つめるこの地で村田諒太が自分の存在を証明する試練の一戦を迎えます。
≫いよいよ、村田諒太が世界基準の舞台へ歩みだす。
≫世界最大のカジノタウンはボクシングの歴史もともに築いてきた。
今年5月には世紀の一戦とうたわれたメイウェザー対パッキャオが実現。
現代のボクシング界を牽引する2人のトップが対決。
ファイトマネーは合計、なんと300億円を超えた。
そんな現実離れしたことが起こるリングで今日、村田諒太がデビューする。
≫現在、村田の世界ランクは5位。
すでにタイトル挑戦圏内には上り詰めたがここから世界の頂までにはあらゆるタイプの一流選手がひしめき合っている。
プロで最高峰の選手たちと渡り合う体を作るため自身が尊敬する室伏広治氏のトレーニングを導入。
心強い指導者が後押しをする。
≫プロでの経験値は着実に積み上げてきた。
しかし、タイトル挑戦を手繰り寄せるためには世界ランクのほかにプラスの要素が必要となる。
≫ラスベガスでの村田の評価にはまだ、ばらつきがある。
今日の試合、ただ勝つだけでは世界の頂点は近づかない。
見る者の目を奪うようなインパクトを与えることが次に進むために重要な要素。
≫夢の実現へ。
いよいよステージはボクシングの中心地、ラスベガス。
プロボクサー村田諒太をこの場所から世界に示す。
≫さあ、村田諒太のラスベガスのデビュー戦です。
ここから村田諒太目の肥えた世界一のファンたちに向けてアピールをしていかないといけません。
のし上がれるか、村田諒太。
真価が試されるラスベガスのデビュー戦をまもなく迎えます。
≫今、村田諒太のラスベガスデビュー戦が始まりました。
青いグローブ、そして紺のトランクスが村田諒太。
対する、ガナー・ジャクソンこちらは29歳です。
ニュージーランド出身。
具志堅さん、このガナー・ジャクソンですがパンチのその重さ、速さいかがでしょうか?≫右ストレートがいいですね。
スピードもありますね。
≫そして西岡さんこのラスベガスの独特の雰囲気ですけれどもこれにのまれないようにというところですよね。
≫村田は海外での経験もアマチュア時代を通じてたくさんしてますので緊張するといったことはないと思います。
むしろ、ラスベガスでやれるということでワクワクしていると語っていますね。
村田は身長差が8cmあるので村田は、打ち下ろしの右のトレーニングをしてきたと語っていますね。
≫打ち下ろしの右。
身長差がありますから上から打っていくというそんなパンチが有効かもしれません。
ガードをしっかりと固めてやや距離を詰めてというボクシングに序盤はなっています。
左のリードジャブをとにかく練習してきたと語る村田諒太。
西岡さん、アメリカのジャッジというのは村田いわくこのジャブが非常に重要になってくると話していましたが。
≫そうなんです。
ジャブを、有効打としてよくとるんですよね。
ですから、村田はジャブを出していきたいと。
そこから得意の打ち合いに持っていきたいと言っていましたね。
≫序盤から、練習をしてきたジャブを中心に組み立てている村田です。
≫ジャクソンが思った以上に積極的に出てきてますね。
≫今のジャブ、いいね。
腕を速いスピードで左を出してほしいね。
ジャブを。
≫デビュー当時からずっと磨きをかけているジャブですが。
その精度、スピードというのは試合を重ねるごとに上がっています。
本人は接近してのボディーそして左右のハンマーフックが得意だと話をしています。
ガナー・ジャクソン、29歳です。
≫ボディーからのフックが得意ですね。
ジャクソンは。
≫村田諒太はガナー・ジャクソンについて非常にタフそしてディフェンスが意外とうまいというそういった分析をしています。
≫第2ラウンドが始まりました。
今回はKO勝ちには固執していないと語る、村田諒太ですが。
相手のことをしっかり見た第1ラウンド。
第2ラウンドからそのエンジンをかけてくるでしょうか。
≫ジャブからの右がいいですね。
≫今日は、このあとロマチェンコ、あるいはブラッドリーという二大スターがそれぞれタイトルマッチを行うこちらトーマス&マックセンターです。
非常に目の肥えたボクシングファンたちが未来のスターを探し求めてこの会場にやってきています。
ですから、西岡さん勝つのはもちろんですけどもそういったファンに対してアピールというのが非常に大事になってくるわけです。
≫やはり、求めてるものはKOだと思うのでそれを見せてインパクトのある試合をして名前を売りたいですね。
≫もちろんゴールドメダリストという肩書はラスベガスのファンにも届いているわけですからね。
≫そうですね。
≫その金メダルの輝きはいかほどのものか。
非常に目の肥えた世界一のボクシングファンたちがその戦い方を見つめています。
≫このガナー・ジャクソン本当にリズムが独特で。
非常に戦いづらいと思ってるんでしょうね。
ボディーですね、村田は。
≫左のボディーで相手の動きを止めにかかります。
≫ボディーで動きを止めて打ち下ろしの右ストレートにつなげたいですね。
≫アマチュア時代から自身も武器だと語りますこのボディーです。
≫だんだんボクシングにリズムが出てきましたね。
村田君も。
≫表情にも余裕が出てきたように見えます。
≫ジャクソン、嫌がってますね。
ボディー。
ガードも下がっていますし前に出る力が少し衰えましたね。
≫飛び込んでくるガナー・ジャクソン。
そのあとしっかりとガードを固めていきます。
そのガードの間隙を縫って村田諒太のパンチは顔面を捉えることができるでしょうか。
このボディー嫌がってますか?≫嫌がってますね。
≫ボディーのダメージがこのあと蓄積してきたとき試合が動くかもしれません。
第2ラウンド、笑顔の村田諒太。
右の拳、その鋭さを見せました。
それでは、両者の戦績を紹介します。
まずは村田諒太ですがこれまで7戦を戦って7勝5KO。
アマチュア戦績は138戦を誇ります。
元ロンドンオリンピックの金メダリストです。
対するガナー・ジャクソンですが30戦のキャリアを誇ります。
21勝6敗3分け。
元WBOのオリエンタル・ミドル級チャンピオンです。
この春までは世界ランク11位に位置していました。
西岡さん、KO負けがないというのがちょっと気になる戦績なんですが。
≫そうですね。
相手のパンチを殺すのが非常にうまい選手なんですよね。
ですから、いいパンチを当てるのが難しいんですけど先ほどのように左ボディーから攻めていって弱らせてから右ストレートにつなげたいですね。
≫西岡さんの口からも出ました左のボディー。
それが1つ、鍵になるか。
≫合間にはジャブがありますよね。
これが出ているか出ていないかでジャッジがどちらにつけるか判断するんですね。
≫前回の戦いでは体を密着させて防御しながら同時に攻撃を返していくブロッキングアンドアタックと自ら名づける攻撃方法で村田諒太はノックアウトを奪いました。
ただ、このラスベガスでこの戦い方は通用しない。
ジャブを中心としたテクニックを使ったスタイルと融合させて新しいボクシングスタイルを進化させたい。
そのように話していたのは村田諒太です。
具志堅さん、中量級ミドル級ということもありましてこのガナー・ジャクソンの筋肉を見ますと一発もらうとという危険はありますね。
≫一番怖いのは打ったあとに気を抜かないということが大事ですね。
≫決してノックアウトの多い選手ではありませんがガナー・ジャクソン。
この腕、そして背筋。
一発当たればという危険性をはらんでいます。
西岡さん、この流れですが村田諒太は非常に冷静に見えますがいかがでしょうか。
≫距離はできればジャブから詰めていって右ストレートにつなげたいんですけどちょっと、ジャクソンの出方がまだよくわからないので。
接近したら先に手を出したいですね。
≫村田としては試合前にジャクソンに対してディフェンスを固めてそして、亀になるようなところがあるのでその亀の甲羅を砕くようなそんなボクシングを見せたいんだと話していました。
ただ、前半ですがガナー・ジャクソンが前に出てくる印象がありますがどうですか。
≫ジャクソンが思った以上に積極的にパンチを出してきていますよね。
≫ガナー・ジャクソンもこれがラスベガスでは初めての試合になります。
これまでニュージーランドオーストラリア中心に試合をしてきました。
≫ジャクソンとしては金メダリストの村田を倒すことになると一躍、スターダムにのし上がることができますからね。
≫今は空席が目立つトーマス&マックセンターですがこのあとのセミそしてメインになりますとこれが満員になってくるわけですよね。
≫そうですね。
もう超満員です。
≫そういった舞台に向かって夢をつないでいくのは果たして、どちらかというそんな試合です。
≫アッパー、入りますね。
≫ボディーで体がくの字に曲がりました。
≫村田は右ストレートに加えて具志堅さんがおっしゃられたように右アッパーも得意なんですね。
≫的確なパンチが少しずつ入るようになった村田諒太。
またも笑顔です。
第3ラウンド終了です。
3ラウンドが終わりましたが具志堅さんここまでの村田ですがどのように評価されますでしょうか。
≫立ち上がりから、いいですね。
やっぱりポイントも立ち上がりからとっているんじゃないですかね。
≫具志堅さんの口からはアッパーというキーワードが出ました。
≫今度はやっぱりボディーからアッパーとかコンビネーションがだいぶ生きてきていますからね。
≫そして西岡さん流れが少しずつ村田にきているような雰囲気もありますけれどこのあと、どんなことが求められるでしょうか。
≫村田は、左ボディーが効いてジャクソンの体が丸まってくるんですよね。
だから右アッパーが当たるんです。
≫頭の位置も下がってくると。
≫そうです。
≫10ラウンドで行われるこの試合。
第4ラウンドに入りました。
中盤戦です。
村田は1ラウンド、2ラウンド3ラウンド相手をしっかりとよく見てそして的確なパンチを放っていきました。
ガナー・ジャクソンも積極的に、このラウンドパンチを放ってきます。
先ほどのラウンドではボディーあるいはアッパーが村田諒太のパンチが顔面を捉えました。
≫ガードの向こう側からねじ込んでますね、村田。
いいですね。
≫相手のガードは非常に堅い。
その亀の甲羅を砕くパンチ。
それが、ラスベガスのファンの心をきっと捉えると思う。
そのように話した村田諒太です。
相手はなかなか倒れないKO負けを知らない難敵かもしれない。
だが、それを倒してこそ自身の真価が証明できるんだ。
そのように話しました。
前回、アタイデを倒したその右のストレート。
いつ火を噴くでしょうか。
≫右ストレート本当によかったですよね。
ボディーにフェイントをかけておきながらの右ストレート。
≫村田も前回の戦いでは接近戦を中心に戦っていたんだけれども中距離になったときにあのパンチが出たというところを非常に評価していました。
≫接近戦を得意としていたんですけど中間距離で、あのパンチを打てたというのは成長ですね。
≫強いパンチが出るようになってきました。
村田諒太の拳に力が宿ってきました。
あるいは、これは村田は相手を倒せるというそんな確信を持っているかどうか。
左右のハンマーパンチで相手を一発で倒す破壊力を持つのはガナー・ジャクソン。
オリンピックの金メダリストを倒して世界に名前を売る最大のチャンスでもあります。
これに対して、村田諒太冷静に相手を見つめている。
ストレート、下から上につなげた。
具志堅さん、やっぱりストレートですね。
≫少しずつ、効いてますね。
≫ボディーの攻撃というのは地味なんですけどじわじわ効いてくるんです。
今のボディーもよかったです。
右ボディー。
≫ガナー・ジャクソンの表情からも見て取れるようにダメージが少しずつですが蓄積されているように見えます。
≫右のアッパーが当たるんですね。
これで。
≫ボディーで≫折り返し、第5ラウンドです。
全部で10ラウンドで争われるこのミドル級の一戦です。
村田としては、このボディー西岡さん、ダメージガナー・ジャクソンに蓄積させているように見えますがどうですか。
≫してますね。
ジャクソンはラウンドの前半だけ元気なんです。
で、パンチをもらってまた失速するパターンです。
だから徐々にダメージは蓄積されていますよ。
≫もしかすると、そのときがまもなく訪れるかもしれません。
ガナー・ジャクソン距離を詰めてとにかくパンチを返しますがこれを冷静にさばきます、村田。
どうでしょう、南半球ニュージーランド系の選手ですが西岡さん、打たれ強いというイメージがありますが。
≫パンチを殺すのがうまいんですよね、ジャクソンは。
もらっていてもパンチを殺しているんですよ。
≫そのガナー・ジャクソン今までKO負けを知らない難敵に対して村田諒太です。
≫徹底的にボディーを攻めていったほうがいいね。
≫左のボディーあるいはアッパーが先ほどから的確に相手の顔面ウィークポイントを捉えています。
前回の試合ではとにかく自分の本性をさらけ出したい。
殴り合いたいんだというふうに話をしていた村田諒太。
ただ、この試合に関しては冷静に、自分のボクシング進化した村田諒太を目の肥えたファンに見せ付けたいそのように話しました。
もちろんゴールドメダリストの重責はあると思います。
初めてのラスベガス。
夢の場所です。
ちょっとこのラウンドは手数が出なくなってきたか。
西岡さん、村田はどんなことを考えてますか。
≫ちょっと、ジャクソンの攻撃を許していますね。
このラウンドは。
≫ジャクソンが、思ったよりプレッシャーをかけてきます。
そして、手数を出していきます。
≫いい右でしたね。
≫積極的に前に出てくるガナー・ジャクソン。
ディフェンスも非常にうまい選手です。
第5ラウンド流れを引き戻そうとガナー・ジャクソン前に出てきました。
第5ラウンド終了です。
具志堅さん、村田ですけれどもこの試合、初めてどうでしょうか、第5ラウンド少し相手のパンチをもらうようなシーンがありました。
≫まともにはもらってはいないんですよね。
グローブの上からですから。
ただ、止まっちゃいけないんですよね。
自分のリズムを持ちながらパンチを繰り出していけばどんどん手数は出ると思います。
≫西岡さん、体を動かそうという意図は見えましたか。
≫しっかり手も出そうという意識はありましたよ。
≫ただ、ガナー・ジャクソンが第5ラウンドは攻勢を仕掛けてきました。
第6ラウンドです。
後半戦に入りました。
思ったよりも序盤から距離を詰めてそして、手数を出してくるガナー・ジャクソンに対して村田諒太です。
第5ラウンドはこのガナー・ジャクソンのパンチをもらうシーンも見られました。
どう軌道修正してくるか元金メダリストです。
ここはいったん、基本に立ち戻ってということになるでしょうか。
村田が再びエンジンをかけてきました。
西岡さん、第6ラウンド後半戦ということですがここから村田も動いてくるでしょうか。
≫今の攻撃、いいですよ。
右ストレートで下がらせてまた右アッパー。
今の攻撃はよかったですよ。
≫初めてのラスベガス。
西岡さん初めてのラスベガスということでずっと憧れ続けてきたこの地。
村田としてもどうでしょうか。
力みというのが少なからずスタミナを奪ってるんでしょうか?≫海外で試合をするのは村田は慣れていると思いますよ。
≫西岡さんの目からは非常に冷静に見えると。
≫そうですね。
楽しんでやっているように見えますよ。
≫滑らかな動きというのも第6ラウンド、出始めてきました。
ガナー・ジャクソンのフックには威力があります。
対する村田、もう一度主導権を奪えるか。
笑っています。
村田諒太が相手を見つめてそして、笑みを見せました。
この笑みはどういった意味があるんでしょうか。
ここでゴングが鳴りました。
第6ラウンドが終了です。
村田諒太、このあとどんなボクシングを見せるのか。
西岡さん、村田に対してどういったところが課題そしてテーマになってきますか。
≫やはり、ジャブからの右ストレートそして右アッパー。
これを積極的に出していきたいですね。
≫ずっと村田がプロに入ってから鍛え続けてきた左のジャブ。
そこからつなげていきたい。
具志堅さん、ラスベガスも少しずつ熱気を帯びてきましたが。
≫そうですね。
ノックアウトできそうな感じだけどね。
もう少しコンビネーションを数打てば…。
いいパンチは入ってるんですけどね。
≫今回はノックアウトには決してこだわるわけではないと話していた村田諒太ですがもちろん、倒したいという気持ちは心の中にあると思います。
ガナー・ジャクソンもその気持ちは同じく力強いパンチを序盤から放ち続けているガナー・ジャクソンです。
≫タフだよね。
≫西岡さんもおっしゃっていたこの左。
とにかくこれですよね。
≫村田はこの左のリードがノーモーションで出るんですよ。
非常に当たりやすい。
≫ノーモーションだと相手から見づらいわけですか。
≫そうですね。
≫左のリードのモーションが非常に少ないいきなりやってくるという村田。
スパーリング相手などからは急に拳が大きくなるとそんな表現も聞かれますけど。
≫本当に拳から動くんですよ。
≫その左が世界へ向けての突破口となるでしょうか。
ジャクソンも手数が衰えません。
具志堅さんガナー・ジャクソンも、なかなかタフですね。
≫タフですね。
だから、やっぱりしつこくボディーから上下をもうちょっと数打てばね。
KOになりそうな感じだけどね。
≫ただ、単純な手数で言いますとガナー・ジャクソンも負けてはいません。
同じくらいのパンチを出してきます。
≫ジャクソン、もっと手を出したいんですけども。
このラウンドの序盤に村田の右ボディー…。
あれ一発で手数が減っていますよ。
本当は打っていきたいんですが近づくと村田のボディーがくるので打てないんですね。
≫相手の攻撃を阻止するボディーです。
リガナー・ジャクソンは前には出てきていますがその勢いを殺している村田。
村田、このリードで世界の扉をこじ開けるんだそんな思いが伝わってきます。
≫村田諒太ですが第7ラウンド右のストレートそしてボディーが相手のスタミナそしてダメージを奪っていきました。
西岡さんクリティカルヒットと言いますか相手にダメージを与えるこの攻撃。
≫ボディーがいいですね。
もっと積極的にいきたいですね。
≫ガナー・ジャクソンも苦悶の表情です。
具志堅さん、やっぱりボディーですか。
≫ボディーから上を返して上から下にと。
上下にやっぱり打ち分ければ倒すチャンスはあると思います。
≫ちょうど餌をまいてという表現になるでしょうか。
下から上へとつなげていきたい村田。
第8ラウンドが始まりました。
残すラウンドはこのラウンドを含めてあと3つです。
なかなか、ガナー・ジャクソンが近づけなくなってきました。
≫若干、腰が引けてますね。
≫その距離感というのがわずかではありますが村田の距離になっています。
ノーモーションで放ってくるオリンピックゴールドメダルを獲得した左のリード。
そして、体をくっつけてもボディーが打てます村田。
少しずつですが、村田のパンチに力が宿っています。
≫こうして距離ができると村田の打ち下ろしの右が当たるチャンスができますね。
≫飛び込んで単発で終わってしまうガナー・ジャクソンです。
力強い右のストレートです。
そのあとに左ボディーをつなげていった村田諒太。
一度は怪我もありまして試合間隔が長くなってしまったそんな村田諒太ですがその間にフィジカルを一から作り直したといいます。
陸上ハンマー投げの金メダリスト室伏広治さんとも合同トレーニングを実施して体を一から作り上げてきました。
そういった体の強さがラウンド後半になると生きてくるんだ。
相手にプレッシャーを与えることができるんだ。
そのようにも話した村田諒太。
1つ1つのトレーニングに意識を持って高い集中力を持って取り組んできたと話します。
ガナー・ジャクソン、ご覧の表情。
非常に苦しそう。
≫ガナー・ジャクソンが防戦一方になっていますね。
ここから、どうノックアウトまでつなげていくか。
そして、ラスベガスの目の肥えたファンにどうアピールしていくか。
具志堅さん、ここからが真価が問われるというところですね。
≫連打をやっぱり入れてほしいな。
詰めたときに連打を打てばチャンスも生まれてくると思いますけどね。
≫村田諒太がプロに入ってからずっと意識しているというそのコンビネーション。
軽快な連打。
村田諒太の第8ラウンド終了。
村田、残すラウンドはあと2つ。
KOは見られるでしょうか。
今、セコンドについている田中トレーナーは村田諒太の潜在能力はまだ30%くらいしか引き出すことができていないとそのように話をしました。
オリンピックをとったときのようなそんな潜在能力そしてそれを超えるような能力を村田は持っている。
このプロのリングでもその能力を引き出してあげることができれば世界王者への道は続いていくんだ。
そのようにトレーナーは話しました。
残すラウンドは、あと2つです。
ボクシングの中心地ラスベガスでどんなアピールをするか村田諒太の残す2ラウンドです。
この一瞬の静けさは壮大なフィナーレへの序章となるか。
やはり左から作っていきます。
いまだKO負けを知らないというガナー・ジャクソンに対してゴールドメダリストの右の黄金の拳が相手の意識を捉えるかどうか。
村田諒太が、おじぎをしました。
これはなんの注意でしょう?≫レフェリーがストップをかけたのにジャブが出てしまいましたね。
≫こういったスポーツマンシップもラスベガスで評価されるかもしれません。
ガナー・ジャクソンもここが勝負どころそう見てか、前に出てきます。
最後の力を振り絞ってということかもしれません。
ボディーにダメージが蓄積されていますガナー・ジャクソン。
このラウンド、具志堅さんガナー・ジャクソンの気迫というのが違うように見えますが。
≫もう2ラウンドしかないからね。
判定だと負けていると。
そういうセコンド陣の指示だと思うんですね。
≫これが初めての両者ラスベガス。
具志堅さん生きるか死ぬかというようなこのラスベガスの地に残れるかどうかというそういった戦いですよね。
≫そうなんですよ。
だから、あと2ラウンドやっぱり村田君は見せ場を作ってほしいですね。
もっともっと。
≫ガナー・ジャクソンももう一度このラスベガスに戻ってきたいもう一度、世界で戦いたい。
いずれは世界チャンピオンになりたい。
そういった強い気持ちがあると思います。
ディフェンス能力そしてタフネス、その全てを打ち破って村田諒太、ラスベガスのファンに自らのボクシングでアピールすることができるでしょうか。
村田、左の目の上が少し腫れているように見えます。
≫パンチをまとめたいんですけどジャクソンはクリンチがうまいんですね。
≫クリンチを振りほどいてあるいは、させないで村田諒太、ガナー・ジャクソンの亀の甲羅を砕くことができるか。
≫だから、これまで一度もKO負けがなかったんでしょう。
≫タフネスに加えてこのテクニックです。
≫このファイナルラウンド西岡さんは、どんなことを村田に要求したいでしょう?≫やはり、求められるものはKOだと思うんですよ。
全てを出し切ってほしいですねラストラウンド。
≫村田諒太の、この試合にはファンはもちろんですが後ろに見えている多くのボクシングマスコミの方々も姿を見せています。
目の肥えたそういったボクシングジャーナリストの方々にもアピールしないといけないという村田。
運命のラストラウンドが始まりました。
ラスベガスに生き残るためのそんな戦い。
両者、熱い思いをぶつけます。
村田としては、ここまで優位に試合を進めています。
相手をコントロールはしています。
ただ、ここでインパクトがほしい。
将来、このラスベガスで世界のタイトルに挑戦するためにも村田としてはここで1つ大きなインパクトを残しておきたいラスベガスです。
ガナー・ジャクソンが歯を食いしばりました。
≫ガードの上でも嫌がっていますね。
ボディーは。
≫ですから、もしかするとボディー単体でもノックアウトという可能性が。
≫可能性はありますね。
≫具志堅さん、残り2分ですが村田、どんなところに期待されてますか?≫やっぱり一発もありますからね。
最後の最後期待したいんですけどね。
≫村田諒太は最後、どんなインパクトをラスベガスに残してくれるんでしょうか。
とにかく勝ちたい。
ノックアウトにはこだわらないと事前に話した村田諒太ですが。
ラスベガスのファンはそのゴールドメダリストの豪快なノックアウトを期待しています。
≫クリンチが、無駄だね。
≫ガナー・ジャクソンは戦いづらい相手ですね。
打って、自分からクリンチしてくるんですよ。
≫何度も何度もクリンチを仕掛けてくるガナー・ジャクソン。
こういった相手をどう料理するかも今後の課題になってきます。
≫世界には、いろんな選手がいますからね。
≫ハードパンチャーテクニシャンそして、こういったタフガイ。
さまざまな相手が軒を連ねるラスベガス。
世界中からモンスターといわれるボクサーが集まってきます。
そんなボクサーをこれから相手にする村田諒太。
ガナー・ジャクソンに向かって黄金の右を放っていきます。
ここでラストラウンドのゴングが打ち鳴らされました。
村田諒太、首を少し横に振ってというそういう表情になりました。
判定に入ります。
ガナー・ジャクソン非常にやりにくい相手だったと思いますが、西岡さん終始、村田は相手をコントロールはしました。
≫やはり、30戦以上キャリアのある相手に本当に、いい経験になったと思いますね。
≫判定です。
村田諒太が3−0の判定で見事、勝利をもぎ取りました。
今、右の拳でガッツポーズしていますが。
この表情です。
なんともいえない表情ではありますがそれにしても、西岡さん村田諒太、このラスベガスの初戦見事な戦いぶりだったと思いますが、いかがでしょうか。
≫判定では圧倒的でしたししっかりボディーも出てましたし。
あとは、コンビネーションで相手を追い詰めるというところで見せていけるボクシングができたかなと思います。
≫具志堅さん、この初めてのラスベガス。
環境も違いますし雰囲気も違うし相手も強い。
そういう中でした。
≫そうですね。
≫では、インタビューです。
≫あなたは特に影響を受けていないようでしたね相手の攻撃に。
いかがでしょうか?≫今日は私のボクシング人生で最低の試合でした。
もっとトレーニングしないと。
苦しい試合でしたね。
≫トップランカーはあなたに大きな計画を立てていると思います。
今日は、いろいろ学べたんじゃないですか。
≫そのとおりですね。
≫ありがとうございました。
≫村田諒太、勝利で収めました。
英語での受け答えとなりました。
具志堅さん、改めて村田諒太ですがラスベガスのデビューマッチ具志堅さんの目にはどう映ったでしょうか。
≫本当に緊張感なく自分なりのボクシングはしていると思いますね。
これからもっともっとパンチをもらわないもっとリズムのあるボクシングをやってほしいと思います。
≫ラスベガスが夢の場所だと話していた村田諒太。
これからはその夢の道を歩いていくためのここが、主戦場になっていきます。
村田諒太の第2のデビュー戦ラスベガスデビューマッチ村田諒太、判定勝利です。
≫得たものを、今教えていただけますか。
具体的にどういうところですか?≫ああいった頭を下げるタイプというのは経験がなかったですから。
そういうのに対してしっかり対応しないといけないなと。
来年がどうとかって言ってる場合じゃないので一歩一歩、毎日しっかり練習したいと思います。
≫待ち焦がれていた、このときを。
昨年末、世界的名チャンピオンを4度倒し世界最速の2階級制覇を達成した井上尚弥。
右拳を痛め1年のブランクを作ったが一から体を鍛え直してきた。
海外からも大きな注目を浴びる若き王者は更に進化した姿を初防衛戦の舞台で披露する。
≫早く対戦したいといううずうず感はありますね。
KOで1年ぶりの試合を飾りたいと思います。
≫そして、戦うお父ちゃん八重樫東が3階級制覇に挑戦。
どんなときでも諦めない姿勢で人々の胸を熱くする激闘王が全てをかけて大記録に挑む。
(柳原)
今夜の『もしツア』は…
2015/11/08(日) 16:00〜16:55
関西テレビ1
ボクシング村田諒太ラスベガス初進出[字]
7戦全勝で主要4団体すべての世界ランク入りを果たし、待望の世界王座挑戦を射程距離に捉えた“黄金の拳”村田諒太、米国ラスベガス初進出の試合を完全中継!
詳細情報
番組内容
村田諒太(帝拳)第8戦@米国ネバダ州ラスベガス・トーマス&マックセンター
◇ミドル級10回戦 村田諒太(帝拳)7戦7勝(5KO) WBC5位 WBO8位 IBF8位 WBA14位 ロンドン五輪ミドル級金メダリスト VS ガナー・ジャクソン(ニュージーランド)31戦22勝(8KO)6敗3分 元WBOオリエンタル・ミドル級王者
◇今回のラスベガス興行では、WBO世界ウェルター級王者
番組内容2
ティモシー・ブラッドリー(アメリカ)VSブランドン・リオス(アメリカ)の世界タイトルマッチ、さらにWBO世界フェザー級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)VSロムロ・コアシチャ(メキシコ)のダブル世界戦が予定されている。
ロマチェンコはアマ397戦396勝1敗という驚異的な戦績を誇る北京&ロンドン五輪金メダリスト、プロ転向後3戦目で世界王座を獲得した天才ボクサー。
出演者
【解説】
具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)
西岡利晃(WBC名誉王者)
【実況】
立本信吾(フジテレビアナウンサー)
【リポート】
田中大貴(フジテレビアナウンサー)
スタッフ
【プロデューサー】
竹内太郎(フジテレビ)
【ディレクター】
山田圭祐(フジテレビ)
ジャンル :
スポーツ – 相撲・格闘技
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
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